
12月中旬、VCCのアップデートで『GestureManager』という機能が追加されました。
今までVCCのメリットといえば最初からSDKが入ってる、というくらいのもので、「今後VCCに移行しないとサポートが終了しちゃう!」という消極的な理由でVCCに移行していた方が大半だったのではないでしょうか。
しかし、今は違います!VCCに移行するとめちゃくちゃ便利な機能が増えます!
百聞は一見にしかず!ということで実際にどんな機能なのか順番に、一緒に確認していきましょう。
VCC導入済みの方は是非自分のプロジェクトで一緒に実際に触りながら確認してみてくださいね!
ExpressionメニューがUnityで確認できちゃう!?
VCCのアップデート方法
書くまでもないかもしれませんが軽く説明を。VCCを開いた時にUpdateがあると左上に以下のような表示が出てきます。

Update!の主張が大きすぎる。
後はこれを押してDownload and Installを押すだけ!これで完了!

少し待てばVCCが再起動してUpdateされた状態になります。
『GestureManager』の導入方法と起動方法について
まずはプロジェクトを選択しましょう。するとVCCを使い慣れた人はおなじみの画面が出てきます。この画面で「Open Project」をクリックすることでUnityが開きます。
この辺まだVCC導入してなくてよくわからないよ、という方は以前私が書いた記事の1ページ目で多少解説してるので読んでもらうと良いかもです。まぁ別にこの部分は『GestureManager』の機能の解説部分ではないので読み飛ばしてもらって構いません。

さて右の『VRChat SDK – Base 3.1.10』と機能が並んでる部分、よく見るとスクロール出来ることにお気づきでしょうか?
これを一番下までスクロールしちゃいましょう!すると……

『GestureManager』という項目が出てきましたね!これでAddをクリックしましょう。
これだけで導入は完了です!成功していれば以下の画像のように『GestureManager』の項目の左に緑色のハイライトがついている状態になります。

さて、OpenProjectをしてUnityを開きましょう!上のFileなどが並んでる部分のToolsのところに『Gesture Manager Emulator』というのが増えてるはずです。

これを押すとHierarchyの部分に『GestureManager』のprefabが追加されます。
アバターが表示されてるタブ(ウィンドウ)以外に、Unityでは基本的にプロジェクトを実装していく上で活用していく3つのタブがあります。Hierarchy、Project、Insptector、の3つです。
詳細は以前書いた記事に解説してるので気になった方は読んでみてください!

さて、この『GestureManager』を選択してInsptectorを確認すると以下のようになっていると思います。

このままEnter Play-Modeを押してみましょう!すると……

Inspectorの部分が左のようになり、Expressionメニューが出てきましたね!更にアバターにアニメーションやパーティクルを実装している方はSceneの部分でそれが再生されるようになったと思います。
なんとなくわかってきたでしょうか?GestureManagerはVRChatにアップロードしなくてもUnity上でExpressionメニューや表情の確認が出来る機能になっています!
さて、GestureManagerを触っているとわかってくると思いますが、GestureManagerでテストするアバターは、Contorolling Avatarという項目の部分に入っているアバター(GameObject)がテストされるようになっています。
なのでここを差し替えれば他のアバターもテスト出来るはずですが、まだ新機能でパラメータあたりが勝手に引き継がれるかとかの検証もよく出来てなくて……。はっきりいってバグを踏む可能性がないと言い切れないのでテストしたいアバター以外は非表示にしてからGestureManagerを起動することを推奨します。そうすれば確実に大丈夫だと思います。
実際に『GestureManager』でExpressionメニューや表情の確認をしてみよう!
Expressionメニューの上にまずLeft hand、Right handでわかれてFist、Open……などが並んでいますね。これはそれぞれの手のハンドサインの一覧になっています。
さて、VRChatではハンドサインが動くと表情が動きますね?つまりここにチェックを入れれば自分が設定したハンドサインと表情がちゃんと同期されてるか確認が出来ます!
試しにやってみましょう。上の画像の舞夜ちゃん(原型をほとんど留めていませんが)は少し微笑んでるような表情ですね。これは僕がデフォルトで設定してる表情です。
試しにLeft handのOpenにチェックを入れてみたいと思います。

笑顔になりました!袖で隠れてしまってますが左手の手の形もちゃんとパーになっています。(自分のアバターで確認してみてね。)
このように表情の実装の確認がまず出来ます!
さて、皆さんお待ちかねだったと思います。Expressionメニュー(Radial Menu)の部分を触ってみましょう!
まず真ん中の●をクリックした後に、Expressionに合わせてクリックすると……

自分がいつもVRChatで見ているExpressionメニューが出てきましたね!(私の場合限界でカスタマイズしてるので見辛かったら申し訳ないです)
さて、私はこのExpressionメニューでClothes Optionsの部分に着替えの切り替えを全部まとめてあります。先ほどのExpressionを選んだ時と同じ要領でこの部分をクリックしてみました。

実装している服の一覧が出てきました。今着ているのはArtemisSailorです。

さて、これをPolarisに変えてみたいと思います!


Expressionメニューに合わせて服が変わりました!ちゃんとExpressinメニューで選択した通りに動いていますね!
このようにVRChatでいちいち確認せずとも改変がちゃんと出来てるか確認出来る機能がVCCで新しく実装されました。
実は他にもいろいろな機能が
Gesturesの隣のToolsにも色んな機能があります。例えばPoseAvatarの部分でBoneを動かして服の破綻を確認できるようになったり、AvatarBackgroundを応用してアバターのサムネを自由にしたりなどなど……色々触ってみてください!
今回は主な機能の紹介だけにさせていただきました!他にも皆さんの役に立つ機能が発見できればまた記事にしたいと思います!
今まで様々な議論がされていたVCCですがついに苦労してVCCを導入するメリットが出来てきました。皆さん、この機会にVCCに移行をチャレンジしてみませんか?
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