
『Spatialography』とは、空間を表す「Spatial」と表現を意味する「-graphy」を組み合わせた造語だそう。
『Gaussian Splatting』とは?
『Gaussian Splatting』とは、3Dスキャンに用いられている技術の1つ。一般的な3Dスキャンは写真や動画からメッシュ(3Dモデル)を作成するのですが、『Gaussian Splatting』はメッシュではなく、点の集まりで再現します。


メッシュではカクカクとした形状が見えるものの、はっきりと映っている。
『Gaussian Splatting』は正確に表現されているが、境目などをよく見ると霧のような表現で構成されているのが分かる。
従来のスキャン技術が苦手としていた、枝や柵などの細い物体や、ガラスなどの透明な物体も比較的キレイにスキャンすることができます。
大きな期待がされている技術ではありますが、登場して日が浅いため、対応するプラットフォームやソフトが少なかったり、編集や展示のノウハウがまだ確立されていないものでもあります。
今回ご紹介する『Spatialography』は、そんな『Gaussian Splatting』の表現を追求したワールドです!
絵画にボクセル調……不思議な展示の数々!
最初のエリアには、額縁が並んでいます。エリアに入ると視線に合わせて高さが調節される親切設計。


どれも一見すると絵画に見えるのですが……

奥行きがある!
点群が持つ雰囲気も相まって、絵画と実世界を跨いでいくような不思議な感覚です。
次のエリアでは、球や円柱など、立体にあわせた加工がされています。自由自在に切りそろえられる点群ですが、球の中に小さな世界が展開されている様子は、まるでスノードームを見ているよう。


他にも点群の特徴を生かした展示が並んでいます。こちらは点を立方体に置き換えてボクセル調にしたもの。まるでゲームに出て来そうな佇まいです。


筆者が一番好きだったのはこちら。止まっているはずの空間が動いているという、展示の存在感は抜群。ぜひワールドで見てみてください!


ワールド情報


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