『サンリオVfes』と『VAC』がコラボ開催!!フルトラランウェイで動くサンリオデジコレ衣装に圧倒されたイベントレポート。『にゃんたじあ!』メンバーと写真撮影も楽しめました。

2025年9月19日~28日にかけて開催された『Sanrio Virtual Festival 2025 Summer Edition』(以下『サンリオVfes』)。9月23日には、ユーザーイベントである『VRC Avatar Collection』(以下『VAC』)とのコラボレーションが実施されました。

目次

『サンリオデジコレ』新作をいち早くフルトラ動作でチェック!

VRChat上の専用ワールドで、フルトラッキングデバイスを最大限活用した歩行技術により、本格的なVRファッションランウェイイベントの開催を着実に重ねてきたのが『VAC』です。

その『VAC』が、今回の『サンリオVfes』で公式にコラボ開催となりました!! 『Sanrio Digital Collection』(以下『デジコレ』)にて8月に発売されたばかりの新作VRファッションを含む12パターンが登場した『VAC Sanrio Virtual Festival Special』の模様をお届けします。

『VAC』は新進気鋭のユーザーイベント!?

Unityによるアバターアップロードの手順を、可能な限り簡易化することを目的とした『EAUploader』の開発者であるUSLOG。そんなUSLOGによって新規に発足したイベントが『VAC』です。毎回のランウェイでは12組のアバターやファッションを紹介しており、2ヶ月に1回ほどのペースで開催されています。

『VAC』の初回は2024年の10月。つまり、まだ活動1年にも満たない新進気鋭のユーザーイベントがサンリオと公式にコラボ開催するまでに至った、ということになります。

サンリオx日テレClaNのVTuberプロジェクト『にゃんたじあ!』と写真撮影も!?

今回の『VAC』はアバターファッションだけではなく、サンリオが運営するVTuberプロジェクト『にゃんたじあ!』のメンバーも参戦(詳細は後述)。ステージ挨拶に加え、ランウェイを終えた後にはインスタンス内で一緒に撮影できる機会が設けられるなど、身近で貴重な瞬間でした。

『デジコレ』ランウェイを一挙紹介!

フルトラッキングを最大限活用した表現力でアバターファッションの魅力を引き出すのは、おなじみとなった『Silky Charm』の皆様。

1. アンドエスティxサンリオキャラクターコラボ:
『ハローキティ』x『Heather』

『Heather』は、国内大手ファッション企業であるアダストリアが展開するブランドのひとつ。アダストリアはアンドエスティHDのグループ企業ということで、ランウェイの最初はアンドエスティxサンリオキャラクターコラボ

『ハローキティ』x『Heather』の組み合わせで、一見すると普段着のような手軽さの中に、背面の『Hello Kitty』ロゴが静かに主張しています。主人公格のコラボともなれば派手なものを想像してしまいがちですが、実のところ今回のシリーズは既に“アンドエスティ×サンリオキャラクターコラボ”としては第4弾なのです。

販売はアンドエスティが運営する『StyMore』にて展開中!

2. プラスダイアナ+アンドエスティxサンリオキャラクターコラボ:
『パールリボン厚底フラットフォームスニーカー』x『マイメロディ』
+『クロミ』x『Forever21』

婦人服・ハンドバッグの国産ブランドであるダイアナが展開する『プラスダイアナ』は、カジュアルすぎない大人らしさをコンセプトとしています。

2番目のランには“アンドエスティ×サンリオキャラクターコラボ”第4弾で登場した『クロミ』x『Forever21』モチーフの服装に、『プラスダイアナ』がサンリオとコラボした厚底スニーカーを組み合わせ。

スニーカーは『ハローキティ』『シナモロール』『マイメロディ』『ポムポムプリン』をモチーフとした4種のデザインが含まれており、今回のランではピンクの『マイメロディ』を採用して『クロミ』との対比を表現。これほど要素を重ねつつも、伝わる人には伝わるという奥ゆかしさが込められています。

3. プラスダイアナ+アンドエスティxサンリオキャラクターコラボ:
『パールリボン厚底プラットフォームスニーカー』x『ハローキティ』
+『リトルツインスターズ』x『mysty woman』

大人の透明感を大切にしたベーシックなカジュアルトータルコーデのブランドが『misty woman』です。“アンドエスティ×サンリオキャラクターコラボ”第4弾では『リトルツインスターズ』をモチーフとしたデザインとなっています。

スニーカーは続けて『パールリボン厚底プラットフォームスニーカー』の『ハローキティ』パターン。ロングスカートからわずかに覗かせる茶目っ気が全体を引き締めているかのようです。

4. プラスダイアナ+アンドエスティxサンリオキャラクターコラボ:
『パールリボン厚底プラットフォームスニーカー』x『シナモロール』
+『シナモロール』x『repipi armario』

repipi armario』はティーンズブランドではありますが、その中でも“少し背伸びをしたい女の子”というコンセプトを持っています。大人びた控え目さを思わせつつ、背中には『シナモロール』の刺繍が明るく施されていて、しっかりかわいく身にまとうことも忘れていません。

『パールリボン厚底プラットフォームスニーカー』も『シナモロール』で合わせた、正統派な組み合わせです。

5. プラスダイアナ+アンドエスティxサンリオキャラクターコラボ:
『パールリボン厚底プラットフォームスニーカー』x『ポムポムプリン』
+『ハンギョドン』x『repipi armario』

アイテムは同じ組み合わせですが、コラボキャラクターに違いをもたせたのが5番目のランでした。『repipi armario』のアイテムでは『ハンギョドン、スニーカーには『ポムポムプリン』を合わせ、水色と黄色の元気さや爽やかさが際立ちます。

6. ダイアナxサンリオキャラクター:
『リボンヒールチュールパンプス』+『ソフトクリームキャミソール』

続いてダイアナからは『リボンヒールチュールパンプス』の登場です。

VRChat向けアバターファションを制作するクリエイター『Pochi by KT』を起用し、ボディには『ソフトクリームキャミソール』を合わせ、洗練されたリアルクローズの優雅な空気感を漂わせていました。

パンプスのヒールは『ハローキティ』のシンボルとも言えるリボンの形状に象られ、上品な遊び心として自慢できる逸品です。

7. 赤倉x『ルロロマニック』

右:サンリオVfesアンバサダー 桜咲(さくら さき)さん

人気イラストレーター赤倉さんによるサンリオキャラクターのイラストをアバターファッションとして3Dモデル化したシリーズが登場しました。ルロロマニック』をモチーフとした衣装は、悪魔イメージにぴったりなゴシックロリータでまとめられています。

ランウェイ前のステージでは、サンリオVfesアンバサダーの桜咲(さくら さき)さんが衣装を身に付けていました。

8. 赤倉x『ウィッシュミーメル』

右:『にゃんたじあ!』 若魔麦たると(にゃまむぎ たると)さん

同じく赤倉さんのイラストからアバターファッション化されたのは『ウィッシュミーメル』です。郵便局員がモチーフでもあるキャラクターで、印象的な赤いバッグもアイテムに含まれています。

ステージでは『にゃんたじあ!』の若魔麦たると(にゃまむぎ たると)さんが着用。小柄な印象によく馴染む衣装なのかもしれません。

9. 赤倉x『KIRIMIちゃん.』

右:『にゃんたじあ!』 若魔雲ふわり(にゃまくも ふわり)さん

『KIRIMIちゃん.』とのコラボ衣装はもちろんサーモンピンク。不思議なゆるさを持つキャラクターですが、衣装デザインはピクニックスタイルのおでかけファッションとして、手堅く仕立てられています。

シンプルな原案キャラクターは髪留めのワンポイントに抑え、全てのアイテムにディティールの細かさを感じることでしょう。赤倉さんのイラストを土台とした繊細さがしっかりと反映されています。

ステージでは『にゃんたじあ!』の若魔雲ふわり(にゃまくも ふわり)さんが紹介。やわらかい印象が春や秋の季節感に似合います。

10. 赤倉x『まるもふびより』

右:サンリオVfesアンバサダー 猫谷花火(ねこたに はなび)さん

インドア派しろくまモップくんの『まるもふびより』衣装は、真冬でもしっかり耐えられそうなパジャマスタイルです。VRChatはログインしたまま寝てしまう人達も多いので、普段着とはまた別の日用アイテムとしていかがでしょうか?

サンリオVfesアンバサダー猫谷花火(ねこたに はなび)さんがステージでアピール。インドア派でも、そうでなくても、温かい夜は必要ですね。

11. 赤倉x『ウサハナ』

左:サンリオVfesアンバサダー 舞色(まい)さん 右:『にゃんたじあ!』 若魔陽エル(にゃまはる える)さん

次に登場したのは、鮮やかさを強めた様々なパステルカラーが散りばめられた『ウサハナ』の色合いを、そのままスタジャンコーデに仕立てたショートスカートスタイルです。

コワモテになりがちなスタジャンも、カラフルなあしらいで活き活きとした印象に変わります。全体を通してしっかりとした厚手の素材感があり、パンツスタイルのようにも見えるショートスカートで、かわいらしさだけに向かうことなく、力強さも残したデザインと言えます。

サンリオVfesアンバサダーの舞色(まい)さん、『にゃんたじあ!』からは若魔陽エル(にゃまはる える)さんが着用してステージに立ちました。

12. 赤倉x『こぎみゅん』

『にゃんたじあ!』 若魔藤あんず(にゃまふじ あんず)さん
右:サンリオVfesアンバサダー 間牙みつき(まが みつき)さん 写真提供(右):TATAMI

ランウェイ最後に登場したのは、ふわふわした印象で統一された『こぎみゅん』モデルです。「ちょっとしたことで散ってしまう儚い性格」なキャラクターである『こぎみゅん』ですが、柔らかさの中にも秋冬のシックな印象へ整えてくれるファッションに仕上がっています。

アクセサリーとしてイヤーマフがセットになっており、おでかけスタイルに説得力を持たせてくれるのも嬉しいポイントのひとつですね。

サンリオVfesアンバサダーの間牙みつき(まが みつき)さん、『にゃんたじあ!』からは若魔藤あんず(にゃまふじ あんず)さんが着心地を語ってくれました。

更に“上倉エクxサンリオキャラクター”コラボ衣装も登場!

Sanrio Digital Collection モデル 左:冥界おいで(こっち おいで)さん 右:まるもこさん

更に同イベントでは、『デジコレ』新作衣装として人気イラストレーター上倉エクさんの作品から制作されたアバターファッションも紹介されました。今回の『サンリオVfes』コラボモデルとして販売された最新作です。

『VAC』のランウェイによるお披露目ではありませんでしたが、ステージ上では“Sanrio Digital Collection モデル”として個性豊かな4名が登壇。それぞれVRでの活動に邁進されている方々です。

Sanrio Digital Collection モデル 左:久世ぬぬ(くぜ ぬぬ)さん 右:桜羽ことね(さくらば ことね)さん

メイド服を思わせる第一印象に、和装の下地。フリルと装飾に埋め尽くされた豪華な一着は、6色のバリエーションが用意されています。対応する6キャラクターは『はなまるおばけ』『ぐでたま』『マイスウィートピアノ』『ウサハナ』『コロコロクリリン』『マロンクリーム』。よく見るとカラーだけではなく、それぞれのキャラクターのピンバッジが施されていますね。

4名のカラバリで並ぶ様は制服ような統一感で、アイドルグループかのような賑やかさがありました。イベントの場にふさわしいファッションだと思います。

VRファッションの加熱を感じさせる『VAC』の躍進に期待

『VAC』は、初回の開催からおよそ1年。今回のような特別回を含めても7回ほどの実績です。

そんなユーザーイベントが、サンリオ、アンドエスティ、ダイアナといった大手企業とのコラボレーションを実現した事実に、VRファッションの加熱を感じざるを得ません。

はっきりとコンセプトを定めたイベントであることも功を奏していると感じますが、開催後のアフターで出演者の方々と交流を持てる機会があるというのも魅力的です。

また、VTuber活動をされている公式のメンバーが同じインスタンスにいるという状況、そして、VRChatで日々の表現活動に邁進しているプレイヤーがモデルとして採用されステージに立つ事実。観客のひとりとして眺めていて、可能性の夢を少なからず感じたのは私だけではなかったのではないかと思えてなりません。

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