VRChatで活動する主催者・団体運営メンバーの交流・相談場『VRC中の人会』についてご紹介【VRChatイベンター向け情報】【寄稿】

『VRC中の人会』について

VRChatで活動するイベント主催者・団体運営メンバーの皆さん、こんにちは!
『VRC中の人会』主宰、言うなれば『VRC中の人会の中の人』こと、ゆーてるです!
※本活動は『バーチャルライフマガジン』とは別軸の個人活動として行っているものです。

VRChatでは日夜、ユーザーが立ち上げたイベントが数多く展開され、運営されています。

こうしたイベントは様々な人の居場所としても機能していますが、有志による趣味活動の範囲で運営されていることがほとんどです。

昨今のタイムラインを騒がせている数々の話題が物語るように、内部でのトラブル、主催のリアル事情など様々な要因が影響し、その持続性には常に課題を伴っているように見えます。

  • 「イベント・団体を立ち上げたばかりで、運営をどうしていいかあまり分からない
  • 「イベント・団体のことで悩んでいるが、この内容を誰に話していいか分からない
  • 「イベント・団体のことで悩んでいるが、この内容は公の場ではなかなか言えない
  • 「イベント・団体のことで悩んでいるし、相談しようにもタイミングが掴みにくい

そうしたイベントや団体のことで悩みを抱えている方のための場所として、2025年5月に『VRC中の人会』を立ち上げました。

主催・運営という責任ある立場の人々同士が、この場をきっかけにまずは顔を合わせて繋がり、そこから長期的な信頼関係を築くための「第1歩」となる場を目指しています。

本イベントは、基本的に開催曜日が毎月第2木曜日、第4火曜日で、時間は23時開場・24時開場二部制で開催されています。
※主宰事情によって変動するため、開催する際には前もって告知します。
※イベントへの入場は開場から10分以内となります。

イベントの工夫・特徴

『VRC中の人会』はVRChatで活動するイベント主催者・団体運営メンバーを対象としたフリートーク形式のイベントであるため、イベント内で会話を成立させるための工夫をいくつかしています。

マッチングで参加者が躊躇わない進行

イベント開場後、参加者はワールドの二階に集合し、10分後の開始時間を待ちます。

イベント開始後、インスタンスをクローズし参加者に対して主宰がマッチングギミックを作動させます。

このマッチングギミックはユーザーをだいたい3〜4人一組となるようランダムに選出し、二階に配置されているテーブルの前にテレポートさせます。そのあとは選出された組の中でのみのトークとなります。
(イベント参加人数によっては2人組が生まれる可能性もあります)

これにより参加者は主宰から「じゃあそこ、いい感じに好きな人と○○人組作って」といった悪魔の呪文を言われずに済みますし、これまで面識のなかった主催者や団体運営メンバーとの交流がそこに生まれることもあります。

一組の内訳が3~4人の理由

イベント内でのフリートークタイムがだいたい45分〜50分なので、それらを人数分で分割して一人当たり何分ほど話せるかが変わり、またそれにより話せる内容の濃さも変わる可能性があります。

ただし2名だと、「自分に合わせるか相手に合わせるか」といった同調もしくは対立の構図となりかねません。

ここを3名または4名にしておくと、ファシリテーターなしでも「この場全体で今出された話題に対してどう考えていくか」という雰囲気が比較的作りやすくなります。

参照:
・Team Building Japan ライブラリー 第44回『あなたの組織の適性人数は?』
https://www.teambuildingjapan.com/library/column/b044.html

・株式会社ハートクエイク リンゲルマン効果から考えるグループワークの適正な人数
https://heart-quake.com/article.php?p=9076

ランダムなマッチングのため同じ団体から2名参加してきた場合、その2名が同じところに固まってしまうと参加した意味が薄れてしまいますが、3、4名なら残りの枠に所属先が別の方が当てはまる可能性が高まり、上記のリスクを軽減できます。

また、イベントの参加人数が3名いれば全体の参加人数が少なくとも、参加者の体験の状態を大人数の時と同レベルに持って行けます。

開場10分後にインスタンスをクローズする理由

イベント内のフリートークタイムがだいたい45分〜50分、この限られた時間の中でテーブル内についた方には充実した時間を過ごして欲しいと思っています。

そのため、開場10分後の途中参加を受け付けない事としました。その理由としては、輪が一度形成された後に途中参加が発生してしまうと自己紹介がもう一巡され、ともすれば会話が振出しに戻ってしまいかねないからです。

各々が悩みを話すことが出来、あわよくばその解決の糸口までその場で見出していってほしいと願っているので、一度生まれた流れが戻らないように設計しました。

『VRC中の人会』を立ち上げる前、先行するイベント主催交流系のイベントを数件調べました。オープンな場はこれらが既に役割を果たしているので、自分がやることによる差別化として「あえて閉じた場を作ってみるのはどうか」と思い、この設計としました。

意図しない人間に聞かれない「遮音ボックス」

ランダムなマッチングをされた後にテレポートする各テーブルですが、その周辺を囲うように遮音ボックスが配置されています。

このボックスの内部で発された音は外に漏れず、主宰であったとしてもボックスの内側に入らない限りは聞き取ることができません。

これにより、顔を向き合わせて「その話をすることに合意の取れている人」だけに話せる空間が生まれ、「うちはこうなんだけど、そちらはどうですか」といった話がしやすくなります。

参加者が公に言えない情報を抱えていることの多い主催、運営メンバーということもあるので参加者の安心できる発言環境づくりに努めています。

トラブル発生や会話サポートのため主宰巡回

「遮音ボックス」の項目と若干矛盾しますが、主宰はフリートーク中に各テーブルを巡回します。

「ぼくも一緒にお話ししたいな」という気持ちもほんのちょっぴりありますが、主目的はイベント中に発生したトラブルの対応や、話が滞った際に場を繋ぐ臨時ファシリテーターとして機能することにあります。

テーブルについてある程度様子を見たら、次のテーブルに移動していく流れを繰り返します。

本人の開示以外で参加者を特定しにくくする

本イベントは通常のイベントが行うような、イベント終了後の記念写真の撮影を行いません。

理由としてイベント内容に『悩み相談』の要素が含まれており、誰が参加していたかがGroup参加者外から分かってしまうと、参加者にとって不利益になりうるためです。

記念写真を撮るとしても、そのテーブル内に居る人全員に確認し、全員が合意の上で行っていただくようお願いしています。

また、イベントの感想ポストに関しても当人が参加した旨以外は全て合意を取るようにお願いしています。

この項目を含む守秘義務に関してはイベント会場入り口の扉が記載されたルールをお読みいただき、その下の「同意」を押下することによって入場できる仕組みで、これにより参加すること自体をルールへの同意と見做しています。

イベント立上げの経緯と想い

『VRC中の人会』を立ち上げるまでに、主宰のゆーてるはVRChat内で様々な活動に関わり、運営メンバーに携わることもありました。

  • アバターアイドルグループの『ティグリスタ』元生徒会役員(運営)
    (イベント企画・スカウト・広報)
  • 学園系イベント『私立VRC学園』元生徒会役員(運営)
    (副担任・講師・スカウト・広報・サーバー設計・トラブル対応)
  • VR系Webメディア『バーチャルライフマガジン』元二代目編集長
    (ライター・サーバー設計・壁新聞更新・壁新聞営業・スカウト・各種折衝・広報など)

これらの活動を行っていた時、活動による悩みがあってもメンバーには自分が引っ張っていくという自負や、自分が悩んでいる姿を見られることで団体の士気を下げたくないなどの理由があって、気持ちを打ち明けづらいのを強く感じていました。

またフレンドに話そうにも、活動をしているといないとで物事を考える上での前提が共有されないのでまず説明をしなくちゃいけなかったり、リラックスしている空間でちょっとお仕事っぽい話が出来なかったりと、そういう面でもやりづらいんですよね。

これらを含めた様々な要因により、「主催・運営は周りに人がたくさんいて孤独ではないが、孤独感に苛まれている」という仮説を立て、それを解決するのための場が必要だと思った事が『VRC中の人会』立上げの経緯となりました。

「あの頃の自分が欲しかった空間を作ろう」という想いでこの場を作り、今日へと至りました。

余談:ワールド制作技術がないのにギミックを使えている理由

『VRC中の人会』は、参加者をランダムに選出し、その数名をひと塊にしテレポートさせるという凝ったギミックを採用しているイベントです。

実は、このギミックを実装できる技術力をぼくは持ち合わせていません。技術を持つ方が技術研鑽に費やした分の時間を別の方面に沢山割いていましてね…。

では、なぜこのワールドを使用できているか。その理由は「間借り」に近い感覚でのワールド使用にあります。

『VRC中の人会』のワールドは別イベント『ホラーワールド調査隊(以下、ホラワ調査隊)』のイベント専用ワールドに遮音ボックスを追加した以外は、そのままそこのワールドとして使用されているものとなっています。

過去に『ホラワ調査隊』に参加した際、専用ワールドのギミックが自分の作りたい場の目的を果たすだろうと思ったことが本施策実施のきっかけでした。

元より面識のあった主宰のXION_512さんに連絡をし、自分がイベントとして使用するにあたって必要最低限の仕様(遮音ボックスの導入)以外はほぼ作業を負担させない形で依頼したことにより、作成したワールドのプロジェクトを複製し、ワールドのプライベートURLを共有してもらう形でワールドを使用できるようにしてもらいました。

この時作業負荷軽減のため妥協したのは、初回以降のワールドサムネイルやワールド入ってすぐの画像更新、イベントロゴの張り替えです。

参加者がコンテンツとなるイベントの性質上、ワールドの要素に統一性がなくても目的の達成には支障はありませんし、そこは追々変えていく運用でも別に問題のない所だと思うので優先順位を落としました。

また、イベント起案から初回開催予定日までにあまり時間がなく、画像入れ替えを初回のみとすることもあって、イベントの準備スケジュールがかなりタイトなものとなってしまいました。反省しています。

イベントのロゴ・サムネイルは当時のChat GPT 3.いくつか辺りにテキストによる指示のみで生成させたものをとりあえず採用。

「まずは開催することが最優先である」と、『VRC中の人会』は慌ただしく始まりました。

『VRC中の人会』の今後の展望

『VRC中の人会』は昨年5月の立ち上げからおかげさまで1周年を迎えました。

1年続いたことにより、主催・団体運営の皆様のための「定期的に存在する場」としての機能をある程度果たしつつあると思っています。

今後はこの枠組みを活用して、イベント主催・団体運営に役立つようなコラボ企画などを色々と施策を考えてみようかと思っています。

『VRC中の人会』概要

『VRC中の人会』Group参加申請にあたってのお願い

「主催・運営・活動者のための相談会」の側面を持つ当イベントには、参加してくださる方に色々とお願いごとがあります。

Group参加申請時、「どこの中の人」なのかを明示してください

  • Groupに参加申請をするアカウントは所属先・所属先での立場・活動内容の証左が取れる状態であるようお願い致します。
    (プロフィールに明記、または明記されているXのURLが設定されているなど)

    ※こちら「大きな実績かなにかがあるか」というわけではなく、情報入手だけを目的としたサブ垢での参加が他の参加者(運営者)にとってアンフェアなのでNGとしているためです。「運営」の人のための場でもあり、その性質を担保するためでもあります。
    ※あくまでも「運営」「主催」「スタッフ」の立場の方のみです。キャストをされている方でも「1on1イベント」以外の主催をされていたり、スタッフとして動いたことのある方ならOKです
    ※その場合はイベント名とスタッフをしていた旨をご記載下さい。逐次申請をチェックしており、条件が合わなかった場合は参加をお断りすることがあります。

次の部へ連続参加される際の「時差」のお願い

  • 一部の方に参加した方が二部に参加を希望される際、一部に参加出来なかった方が参加出来るようにするために、二部のインスタンスが開き、Groupに開場のアナウンスが届いてから「1分」経過後のご入場をお願いいたします。

開場10分後にインスタンスクローズします

  • 各テーブルの会話の進行都合上、イベント開場時間から10分経過後にインスタンスをクローズします。
  • 参加が間に合わなかったまたは途中で落ちてしまった場合は、申し訳ありませんが次の部または次回参加でお願いいたします。

感想は合意のない身バレを起こさないように

  • 本イベントでは集合写真を撮影しません。テーブルの方と記念写真を撮りたい場合は、そのテーブルに居た方全員に許可を取った上で投稿をお願いします。
  • イベントの感想は「その場に誰がいたか」を伏せた上で、「#VRC中の人会」を付けてポストしてくれると嬉しいです。

皆さんの今後の活動が、これからも豊かに続いていきますように。『VRC中の人会』がお届けしました。

寄稿者紹介

ゆーてる(『VRC中の人会』の中の人)

2025年5月5日よりVRChatで活動する主催者・団体運営メンバーの交流・相談場『VRC中の人会』を立ち上げ、随所で各所に協力を仰ぎつつ単身で一年間運営。

※本活動は『バーチャルライフマガジン』とは別軸の個人活動として行っているものです。

投稿者プロフィール

バーチャルライフマガジン編集部
バーチャルライフマガジン編集部