今日も皆さん、お疲れ様です。
厳しい現実世界は、毎日毎日せわしなく過ぎていきますね。
「あぁ……。疲れた夜に、時間を忘れて、華やかで自由なひとときで癒されたい……。」
そんな思いを秘めていた僕は、誘われるように『彼岸旅館“逢曲時(おうまがとき)”』に辿りついていたのです。
※この記事は彼岸旅館「逢曲時(おうまがとき)」イベント体験レポートです。
時刻は金曜日の23時、深夜。
気づくと、僕は見たことのない竹林の中に居た。
いままで、僕は原稿を書いていたはず……。此処は……?
戸惑う僕に声をかけてきた彼女の名前はsara azura。
話を聞けば、此処は『彼岸旅館“逢曲時(おうまがとき)”』と呼ばれている場所。彼女はその女将らしい。
お客さん、えらい疲れた顔してますねぇ。この場所は、貴方みたいな人が、よ~く迷い込んでくるんです。
いわく、此処は、現世と常世の狭間にある死者のお店で、生きた人間も稀に迷い込んでしまうそうだ。あれ……。僕、疲れすぎて死んだ?
大丈夫大丈夫。ギリギリ生きてる。まぁ、せっかく来たんやから、存分に楽しんでおいきなさい。此処には、たくさんのいい子たちがいますから。疲れをとって、しっかりお帰りになりなさい。
そんな案内とともに美しい竹林を抜けると、豪華絢爛な旅館が視界一杯に広がった。
入り口は多くの人達でにぎわい、旅館の窓を見やれば美しい女中のみなさんが笑顔でお出迎えしてくれている。まるで、夢の中にいるかのような光景だ。
玄関で出迎えてくれた女中さんに誘われるままに列へと並ぶと、集まった人々はいくつかのグループに別けられ、それぞれのお座敷へと案内されていく。ドキドキ。
部屋には6つの席。案内されるがままに座って待つと、すぐに入口から、着物姿の可憐な女中さんがぞろぞろと入室してくる。なんとも華やかな光景だ。
揃って挨拶を終えた女中の皆さんは、ひとりひとりが席の前のほうに移動。それぞれに‟おもてなし”をはじめ、僕にもひとりの女中さんがつく。
ようこそ~! ささ、飲みましょう~!
お酌をしてくれたのは、裕(ひろ)さん。せっかくなので、彼女に、この場所についてのお話を聞いてみた。
いわく、女中の皆さんはお客さんと楽しくおしゃべりをしながら、“おもてなし”をしてくれるそう。
『逢曲時』では、ゲストを3部屋に分けて、1部屋につき女中3人以上で接客。席が全部で6つあるため、最低でも1対1、または1対2で女中さんとお話ができるわけだ。
部屋にいる女中さんは一定時間で交代し、全3組の女中さんが入れ替わり立ち代わり部屋でおもてなしをするという。なんとも豪華なサービスである。
なお、現在、旅館で働く女中さんは約85名。多い。
裕さんの後には、宝土蓮華さん、さぎなさん、ごんさんという4人の女中さんから“おもてなし”をしていただくこととなった。それぞれの個性的な方々でお話も面白く、時間があっという間に過ぎ去り、疲れた心も癒される。途中、グループの中でお相手してくれる人が変わったり、中には指名で別のお客さんに呼ばれる光景も。
ちなみに、女中のみなさんは必ず彼岸花の装飾品を身に着けている。そこについた飾りの色は赤と黒の2色があり、魂の色を表しているのだとか。
赤なら、楽しい一時で人間達の魂を清めて現世へ送り返している善霊。
黒なら、人間達を魅了して黄泉国へ誘おうとする悪霊。
今回お相手してくれた裕さん、宝土蓮華さん、さぎなさんは赤。ごんさんは黒の飾りを身に着けていた。皆さんが魅力的なことに変わりはないが、赤のみなさんは会話によるライトなおもてなしで、楽しいお話が主役。
一方で、黒のごんさんはめっちゃお酒を勧めてくれたり(オブラートに包んだ表現)、懐に飛び込んできたりとより自由でディープなおもてなしをしてくれる。お客さんの中には、そんなディープなおもてなしに憑りつかれ、帰れなくなってしまう人もいるのだとか……。(なお、最初にディープな感じが大丈夫かも聞かれるので安心)
芸者さんが舞や剣舞、漫談などで空間を彩る
女中さんとの楽しい時間の合間には、芸者による催し物まで用意されている。今回は女将直々の舞が披露され、美しい楽曲とパーティクルが舞う中で可憐な踊りが披露された。
このかにも、剣舞や唄、演舞、漫談などもあるそうで、訪れる日やインスタンスによって内容は異なるのだとか。
常世(さら) さん/舞
真園萬子さん/演舞
ラグナさん/剣舞
cold_edgeさん/剣舞
べるさん/剣舞
ガルムローズさん/剣舞
櫻花さん/唄
由宇霧さん/漫談
今回は特別にラグナさんによる剣舞も拝見。洗練された動きと、迫力あるパフォーマンスに圧倒されることに。
そんな楽しい時間を過ごしていると、どこからか鐘の音が。この音が、この場所とのお別れの合図らしい。最後は全員での記念撮影で締めくくられ、店外入口から竹林を割く様に現世へ続く坂“黄泉平坂”を通って現世へ帰って行ったとさ。めでたしめでたし。
楽しい時間は深夜まで続く……
「さて、僕も帰るか……」としぶしぶ帰ろうとすると、女将がこちらにやってくる。
存分に楽しんでくれました? この後、アフタータイムがあるんですけど、よければお越しくださいな。
アフタータイム。
心躍る響きに身を任せ、席を立つ。
この時間になると、女中さんを含むみなさんとお話ができるという。旅館の中や外で、挨拶ができなかった女中さんとお話をしたり、お客さん同士で盛り上がっている光景が広がっていた。
そんな場所へ案内してくれた女将は、丁寧に『彼岸旅館』の全体の説明をしてくれる。旅館の中はもちろんのこと、それを彩る幻想的な竹林、広い中庭、蛍が舞う川辺、離れ座敷、温泉など、美しい空間が見ているだけで心躍るものだ。
『彼岸旅館』は、みきねるさんを中心としたクリエイターのみなさんが、本イベントのためにフルスクラッチ。「瓦三万枚を一枚一枚積んだ」という旅館や、「竹二万本を一本ずつ植えた」とお庭など、隅々までこだわりぬいた空間を、ぜひ楽しんでほしいと女将は嬉しそうに話していた。
ワールド/みきねるさん
鐘製/暇奈椿さん
行灯/加賀崎灯さん
石灯篭/ささくらまなさん
旅館名文字及びワールドBGM/七草くりむさん
ワールド小物等/Masasiさん
石臼等/labo405さん
鐘等/暇奈椿さん
和タンス/karakuri Powerさん
アフタータイムでは、そんな『彼岸旅館』を女中さんと楽しくおしゃべりしながら、一緒に周ることもできる。う~ん。マーベラス。楽しくすごしていたら、蓮華さんによる突発講談まで始まって、あっという間に過ぎ去っていった。
ハッと気づけば午前2時。あぁ……。まだまだ此処に居たい……。
……あれ? 魂、帰れてなくない?
皆さんはハメを外しすぎて、お帰りを忘れぬよう……。
『彼岸旅館“逢曲時(おうまがとき)”』とは?
『VRChat』で毎週金曜日の23時から開催されているユーザーイベント。sara azuraさんが企画運営及び女将を務めます。
>>>イベント『彼岸旅館“逢曲時(おうまがとき)”』公式サイト
https://shiyulunaticphanta.wixsite.com/omagatoki
イベントへの参加方法は、インスタンス代表にフレンド申請後、金曜日の23時にreq inviteを送ること! 大人気のイベントのため、時間きっかりのreq invite! なお、各インスタンスで、参加する女中(キャスト)さんや催し物も変わります。初めての方は、女将であるsara azuraさんが居る第一インスタンスがおすすめです!
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投稿者プロフィール
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ライター業を営む鳥類魔術師Vtuber&バーチャルフォトグラファー。『ファミ通』他、多数の企業媒体で執筆中。大好きを発信し続けております。アニメ、ゲーム、ダイビングのことならお任せください。詳細はXへ!
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