今、「10年に一度」と言われるほどの大寒波が日本列島を襲っております。
10年に一度の強烈寒波で考えられる影響は? 日本海側ドカ雪 太平洋側も積雪・低温(Tenki.jp)
Twitterのタイムラインでも寒さを訴える声がチラホラと見られますよね。
この寒波は2月ごろまで続くとのこと。しばらくは厳しい日が続きそうですね。
みなさんも体調にはくれぐれもお気をつけて……。
座礁したクジラ、撮ってきました!
どうやらこの寒波により、日本各地でとんでもないことが起きている様子。
沖縄ではザトウクジラが座礁したというニュースもありました。
クジラの死骸が最強寒波・波浪警報の中ビーチに漂着 沖縄・北谷町(YAHOO!ニュース)
上記ニュース記事のように、本来であれば通報が届き次第該当地域自治体による現場の封鎖・処理が行なわれますが、なんと封鎖前にこれを3Dスキャンした方がいたとのこと!
今回3Dスキャンに使用されたのは「LiDAR」という技術を応用したものです。
「LiDAR」についての解説はこちらをご覧ください!
LiDARとはどんな技術?AR体験にどんな影響をもたらすの?LiDARを解説!(Web AR Lab)
3Dスキャンの技術も進歩が進んでおり、色々と気になっていたのでこの機会にスキャンした方に早速インタビューしてきました!
今回ほんとよく撮れましたよね!
どうやってクジラが座礁したことを知ったのですか?
クジラの座礁は、フォローしている沖縄県民のリツイートで知りました。
現地に行ってみてどうでしたか?
ビーチに到着すると、なにやら人だかりのあるスポットが。もしやと思って近づいてみると、本当にクジラが座礁していました!
クジラなんて、ホエールウォッチングか水族館の大きなガラス越しにしか見られないので、生で見れて正直感激でしたね…
確かに、座礁したクジラを見るなんて一生に一度レベルですもんね…。
これは「写真や動画だけではこのスケール感は伝わらない!スキャンしてバーチャルに保存しなければ!」と速攻iphoneでLiDARスキャンしてましたね!
スキャンした後は、内地(沖縄県民による日本本土の呼称)の仕事メンバーに3Dモデルのファイルを共有し、iphoneで等身大でARで出して、「こんなに大きいの!?本当に座礁してたんだ!すげー」と盛り上がりました。
翌日には仕切りで入れなくなり、満潮で砂浜から海へ移動していたので、今回スキャンできたのは本当に非常に貴重な経験だなと感動しました!
フォトグラメトリとLiDARスキャンに魅せられて
普段から色々なものをLiDARスキャンされているのですか?
観光名所だったり、日頃飲んでいる酒(酒グラメトリと自称)をスキャンしたりしています。
観光名所のスキャン、いいですね~
酒グラメトリもたのしそう!
LiDARスキャンに興味を持たれたきっかけはなんでしょうか?
ツイッターの不動産クラスタから聞いたのがキッカケでした。
MatterPortという会社が、建物内をフォトグラメトリして3Dモデルにしたうえで、よりリアルな内覧ができるサービスを提供しているんです。
ひと目見て非常に感動しました!
「この技術があればバーチャルに現実のものを何でも持ってこれるじゃないか!と 早速試したい!」と携帯会社に駆け込んでiphone契約しました(LiDARはiphoneにしか搭載されていないので)
建物内フォトグラメトリ実例:Explore ROBOTS.COFFEE in 3D
めっちゃフットワーク軽いですね…‼
うおーiphoneほしくなってきた……。
あと、iPhoneで3Dスキャンする情報を発信してる「iwama」さんに影響を受けたのも大きいですね。
今回見つけたクジラについて
今回座礁したクジラってどんな感じにスキャンしたんですか?
今回のクジラはScaniverseというアプリでLiDARスキャンしました。
LiDARだと、cmレベルで精度の高いモデルが作成できるので、こういうスケール感あるやつだと相性良いです(後で作成されたモデルから体長も測定できます!)
センチ!?めっちゃ高精度ですね。。。
背中の画像ですが、こちらは空中から撮ったんですか?
スキャン時は対象の周りをぐるぐる回っています。
今回クジラの体高が低かったので、スマホカメラを少し高くからスキャンすることで、背中もバッチリスキャンできたんですよ!
なるほど~!
ぼくはクジラのサイズ感をとんでもなくデカく想像しちゃってましたね……。
光が反射しやすい素材や、平坦で特徴がないのは苦手ですが、割と綺麗にスキャンできますよ!
得意と苦手がハッキリしてるのもまた何をすべきかが分かっていいですね!
ほんとコレ出来るってだけでiPhoneほしくなるなぁ……。
あ、iPhoneでもLiDARスキャン機能は12以降のpro版にしか付いていないのでそのあたりは気をつけてくださいねw
超お役立ち情報ありがとうございます!!!!
今回撮影された、座礁したザトウクジラは「Sketchfab」にて3Dモデルが公開されているので、興味のある方はぜひご覧ください!
※技術的な面白さに今回はフォーカスしていますが、被写体が座礁したクジラなのでガチの死骸です。微グロ注意です。
今回の3Dスキャンを通して
今後の展望などあればぜひお聞かせいただきたいです!
写真や動画では、いまいちスケール感や現実感が共有しづらいのですが、 LiDARスキャンとARを組み合わせると、どこにいても”リアル”を目の前に持ってこれるので、こういうスケール感のある状況にはまさにぴったりでしたね!
本来なら朽ちて無くなっていく生物や建造物を、LiDARスキャンならバーチャルに保存できるのはやはり素晴らしいと感じました!
今後は、LiDARスキャン x ARで どこにいても別の場所のリアルを感じられるようなコンテンツを作るのが目標です!
例えば、LiDARスキャンやフォトグラメトリで3Dモデルを作成して、VRChatで博物館のように展示とかしてみたいですね!
バーチャル上なら、持ち上げたり、大きくしたりすることも自由なので、とても楽しくなると思います!
座礁したクジラは直に触ると細菌が潜んでいる可能性があって、今回ちょっと危ないところでしたが、一生に一度の光景を撮ることが出来た事自体は凄い貴重な経験でしたね。
みなさんも珍しい光景があったら、安全に気をつけつつ、ぜひスキャンしてみてくださいね!
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えいとびーとさん
バーチャルXRエンジニアきつねおにいさん
ただのきつねだからプログラミングわかんない
「株式会社」ちゅらデータに所属。
Twitter:https://twitter.com/eightbeat8b