【VRChat】身分証明書を使った「年齢確認」が導入予定。

公式Xでのアナウンス

11月28日5時過ぎ(日本時間)にVRChatは、「年齢確認」についてのアナウンスを投稿しました。

VRChatでは、年齢に対するフィルタリングがなくすべてのユーザーが安心できる空間づくりのため、「年齢確認」を導入することがアナウンスされました。
ただし、早期トライアル(ベータ版)という形で人数を制限して試験的に実施されます。

YouTubeに投稿された動画での紹介がメイン

VRChatでは手動での誕生日入力が求められていましたが、過失または故意による間違った入力がされたり(詳しくはこちら)するなど問題が起きていました。
そして以前から、身分証明書での年齢確認を求めるユーザーからの要望もあり、待望の機能として期待が寄せられています。
将来的には、「コンテンツゲーティング」とも機能連携が図られるようです。

年齢確認には、アメリカ・カリフォルニア州のpersonaという企業のサービスを利用。いくつかの事例があり、メタバースプラットフォームのひとつ『Roblox』も提携。
EU域内のGDPR(General Data Protection Regulation=一般データ保護規則)の対象にもなっています。GDPRについて、詳しくはこちら

日本在住の場合、公的機関の発行した身分証明書の「運転免許証」「パスポート」「マイナンバーカード」「在留カード」「ビザ(査証)」のいずれかで申請が可能なようです。
身分証明書の提示が求められるのですが、VRChat社が実際にデータとして保存・利用するのは誕生日のみでその他の情報は収集等されないようです。

年齢確認が完了すると、プロフィールに特別なバッジ(既存のバッジとは別)が付与されます。
非表示(Hidden)年齢確認済(Age Verified)年齢確認済 18歳以上(Verified 18+)のうち任意で変更することもできるようです。

ただし、身分証明書を使った年齢確認は必須ではないので、提出をしなくても問題なくVRChatで遊び続けることができます。その場合は、年齢確認のバッジは付与されません。

プロフィールに付与された「年齢確認済バッジ」
(YouTubeに投稿された動画より)
任意で変更も可能(YouTubeに投稿された動画より)

そのほか、グループ機能に年齢確認済の18歳以上限定のグループインスタンスも開くことができる機能も追加されるようになります。

インスタンス作成画面に追加された「18歳以上限定インスタンス」の設定
(YouTubeに投稿された動画より)
作成された「18歳以上限定インスタンス」のポータル
(YouTubeに投稿された動画より)

ただし最初に触れたとおり「早期トライアル」であり、運用コストもかかるため、まずは少人数での運用が行われます。
年齢確認を利用した運用に興味のある人は、YouTubeの概要欄にリンクがあるのでそちらから申請をしましょう。

こういった運営側の対応も大事ですが、ユーザー側も適切にコンテンツゲーティングの利用や棲み分けを行うなどの対応を講じ、VRChatで楽しむ仲間がより安全にVRChat内で過ごすことができるようになれば嬉しいですね。

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Note(のーと)
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無言勢として、鏡文字を描いてます。