スマートフォンに入っている音声AIでもない、チャットボットでもない、「アバター」を持ったAIと対話してみないかい?
8月末日、そんなボクらのユメを叶えてくれるイベントへ行ってきました!
行ってきたのはVRChatで開催されていた、株式会社アドバンスト・メディアが開発したAI音声対話アバター『AIアバターAOI』との交流が体験できるイベントです。そこではワクワクする未来が広がっていました!
『AIアバターAOI』って?
『AIアバターAOI』は利用者の自然な話し言葉を認識し、コミュニケーションを行うことが出来る対話アバターです。
「アバターを持っている」という特長を生かし、動作を用いたコミュニケーションや、登録したタッチポイントへの道案内などが可能です。
無人での応対が可能なため、24時間365日対応が可能。受付や展示会をはじめとして、様々な場面での利用シーンが想定されています。
プレスリリースはこちら。
実際に会ってみよう!
体験ワールドでは可愛いイラストとともに、案内スライドが掲載されていました。
対話の仕方や注意事項に目を通したらいざ、ご対面!
この方がAIアバター!実在している!!
周辺に表示されているリングはステータスを表示しているだけでなく、聞き取り範囲も兼ねています。
つまりリング内に入らないと対話が出来ないという事で、かなり至近距離で話す必要がありました。あまりの近さにちょっとドキドキしちゃいます……
会話してみよう!
何を話せばいいか分からない……という方のために、周辺のパネルに会話の一例が表示されています。
パネルに表示された事を聞くのも良し、それ以外の事を聞くのも良し。
音声を認識すると、身振り手振りを交えて答えてくれます。
会場にいたスタッフの方によると、このデモ用のAOIには約500のコマンドが用意されているとのことで、「あなたは誰?」「趣味はなんですか?」といった質問にも反応してくれました。
さらに、アバターを持つAIならではと言えるような機能として「タッチポイントへの案内」があります。
試しに「案内して」と聞いてみると……
次の地点に案内してくれました!
パネルに表示される会話文も、場所に合わせて変更されます。
例えばワールドに用意されていた立食パーティーを模した場所では、AOIが乾杯の音頭をとってくれたり、おすすめの料理が聞けたりといった会話が楽しめます。
どういう仕組みで動いているの?
AOIはワールドギミックではなく、VRChatの1ユーザーとして存在しています。
ざっくりとしたイメージとしては、AIがアバターを介して得られた情報を分析し、アバターを操作して返答を行っているような状態です。
このような仕組みのため、環境さえ整えばどんなユーザーでも使用が可能となります。
ユーザーとして存在しているためアバターも変更可能で、今回は男性アバターも用意されていました。
音声認識の仕組みは?
音声の認識にはAOIと同じ開発元である、アドバンスト・メディア社の『AmiVoice』が使用されており、「案内して」「案内をお願いします」というような言葉の揺らぎにも対応しています。これにより自然な話し言葉によるコミュニケーションが可能です。
ただし、音声の認識から発話までには数秒の間があるため、その時間に慣れるまでは戸惑う部分もありました。
また、発話に関しては機械っぽさが残るものの、基本的には違和感なく理解できるレベルでした。
最後に
AOIは現時点で企業向けとして開発されているとのことですが、今回の反響を受けて一般ユーザー向けとして出せないか検討を始めているそうです。
イベントの案内人や、ゲームワールドのNPCなどにも使えるのではないか、ファッションショーや試着にはどうか……会場に訪れていた人たちも様々な案を出していました。いつの日か本稼働したAOIにお目見えする日が楽しみですね!
Twitterのハッシュタグ「#AIアバターAOI」でも当日の様子を見ることが可能です。是非ご覧ください!