
2025年5月10日に秋葉原UDXで開催された『超メタフェス~VRC大交流会~』。そのサイドイベントとして、VRChatユーザーお馴染みの『秋hub』こと『HUB秋葉原店』で『メタのみ』のコラボイベントが開催されていた。
この記事では、『デカメタのみ powered by超メタフェス』内で行われたVRキャストと1対1トークが楽しめる『お話しVRキャスト』とアコースティック現地リアルライブのうち、後者の様子をお届けする。※ライブ会場は撮影禁止だったため、写真はありません。
目次
『デカメタのみアコースティック現地リアルライブ』について

この『デカメタのみ』は2025年3月1日に開催告知とチケット販売が開始され、その後4月18日の企画詳細発表の直後に一般チケットが完売となる勢いを見せていた。その後少数ながらチケットの抽選販売があったものの、大人気で抽選に落ちたユーザーも多数見られた。
『アコースティック現地リアルライブ』の出演者はバーチャルソロギタリスト『Leviathan』、シンガーソングライター『HONNWAKA88』、バーチャルインストユニット『StrollZ』の3組となっていた。

1組目『Leviathan』
1組目はバーチャルソロギタリストの『Leviathan』。バーチャルインソムニアポストロックバンド『不眠症女』のリードギター『レヴィアス』としても活動しているが、今回はソロでギター一本の弾き語りでの出演となっていた。
この日開催されていた『超メタフェス』や『デカメタのみ』の物販で頒布されていたEPに収録されている曲を中心に5曲が演奏されていた。
一人立ちながらしっとりソロギターを弾く様子は、暗くなった照明も相まって大人びた雰囲気も感じさせていた。そんな雰囲気で飲むお酒はまたいつもと違った味わいで、チルいBarイベントのワールドのような秋hubとなっていた。
2組目『HONNWAKA88』
2組目はシンガーソングライターの『HONNWAKA88』。覆面バンド『FZMZ』のベースやVRコミックバンド『トリニキャット』のギターボーカル、VRオルタナロックバンド『OFFICE DESTRUCTION GIRL』のベース/キーボードなど活動は多岐に渡るが、今回は個人のオリジナル曲をギターで弾き語るステージとなっていた。
演奏された曲は「不死鳥の子たち」「渚の人魚」「ディナーパーティー」「遠き山に日は落ちて」「宇宙風邪」「ゴーストシップ」の6曲であった。
2曲目の「渚の人魚」では観客の手拍子も合わさり、部屋全体が大きく盛り上がっていた。また、その後のMCでは活動紹介やイベントへの感謝と併せて、オフ会が大好きであることなども述べられていた。
4曲目の「遠き山に日は落ちて」では急遽キーボードに切り替えての弾き語りとなり、ライブPAの『ふぁん』(from PHANTOM)とその場で打ち合わせを数秒交わしたのみながらも、安定した音響バランスと演奏が響いていた。
まだライブでしか聞けない音源未公開曲の「宇宙風邪」など、盛りだくさんのセトリで、アツく語りかけるように歌う姿が印象的であった。
3組目『StrollZ』
最後の3組目はバーチャルインストユニット『StrollZ』。今回のステージはサポートメンバーのいないサックスの『Zakk』とピアノの『しあの』の2人のみでいい感じにチルい(?)演奏となっていた。
2曲目に演奏された「ランバリオン」は作曲者『SUSABI』にラム酒を送ったら出てきたという逸話を持つ曲で、秋hubのような酒の場で聞くのがふさわしい曲だと思った。3曲目に演奏された「飛鳥」はバリトンサックスで披露するのが初めて。4曲目の「霧ノ帳」では「キーがたりない~」と悲鳴を上げていたにもかかわらず、安定した演奏を届けていた。
他にも、普段は立って演奏するところを“チルいから”と座って演奏していたり、普段のライブではドラムの主張が激しい「雨後」もDUO verでの演奏となっていたり、雰囲気をチルくする演奏であった。最後は一番チルっぽい、「星/Ku_Ambientflow」のカバーと「夏手帳」で締めとなり、全体的にチルな珍しいStrollZが楽しめるステージであった。
・StrollZ
アンコール
3組目が終わった後は出演者も交えての交流会のようになっていたが、30分くらいした後に今回のライブのPAである『ふぁん』がギターを鳴らしだしたのを皮切りに、再度ライブエリアにユーザーが集まりだした。ある程度人が集まったところで、『ふぁん』から「歌いたくなってきたので一曲だけ歌います。」とMCがあり、『StrollZ』の『しあの』と共に「しらはえ」の演奏が始まった。1番サビ辺りからは『Zakk』も演奏に参加して、3人での珍しいしらはえを聞くことができた。
「しらはえ」演奏後に『ふぁん』から「もう一人歌いたい方がいるそうなので、バトンタッチします。」と案内があり、登場したのは『ちも*さん公認の声マネそっくりさん』と『HONNWAKA88』。
軽いMCの後に『HONNWAKA88』が再度ギターを手に取って、始まったのは『HONNWAKA88』のオリジナル曲「友達」。VRChatのフレンドの儚さや信頼を描いたような曲で、VRChatのフレンドという繋がりが作った、当たり前のようにやってるけど奇跡の様なセッションだった。『ちも*さん公認の声マネそっくりさん』はコーラスで、『StrollZ』がSaxとピアノで、『HONNWAKA88』がギターとボーカルで、これほど大きなオフ会の最後にこの曲を聞けて良かったなあという感情があった。
今後のライブ予定
『Leviathan』と『HONNWAKA88』が出演するVRライブ『VLACK HOLE』が5月17日夜21時30分から予定されている。他にも今回の『超メタフェス』に出展していた『てれかす』や『OFFICE DESTRUCTION GIRL』の出演が予定されており、『超メタフェス』で彼らを知った人にぜひ行ってほしいライブとなっている。『VLACK HOLE』の詳細はXやGroupをチェックだ。
今回のライブでPAを担当していたふぁんがリーダーを務めるPHANTOMも、VRライブハウス『V-kitazawa AWAKE』でのワンマンライブ『Sweet and sour』が決定している。これは1stフルアルバム「シトラス」の頒布を記念したライブで、アルバムに収録された全曲が演奏予定となっている。イベントの裏方として支えていたアーティストのライブも要チェックだ。

『メタのみ』についても次回以降の開催予定が公式Xなどから案内されているので、チェックしてみてほしい。
大きく盛り上がりを見せるVRChatの音楽アーティストたちから、他にも続々とイベントが出てきている。前から知っていた人もこれを機会に知った方も、VRリアル問わず音楽イベントにjoinしてみてほしい。
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