Quest向け疑似PCVRカメラの紹介

皆さん初めまして!VRChatユーザーのサックーです。
この記事の目的はワールド設置型のOculus Questユーザー向けカメラギミックの宣伝となっています。これをワールドに置いてもらえたら目的達成なので、もうダウンロードするという方は読まずに配布場所:https://sack-gear.booth.pm/items/2951528に跳んでもらって大丈夫です!(笑)

読んでもらえる方には、この「vQp Camere」のことを詳しく説明していこうと思います。

Quest版でのスクショの歴史

通常スクショ時代

PCVRカメラでの自撮り

さてPCVRの皆さんはスクショ、特に自撮りしてますか?美少女アバターの割合が高いVRChatでは多くの人がしているのではないでしょうか。PCVRではメニューからカメラを取り出して、様々な機能を使って写真を撮ることができますね。

しかしVRChatのQuest版アプリからは同等のカメラ機能がありません。Canny:https://feedback.vrchat.com/quest-creators/p/selfie-camera-for-questには長い事要望が上がっているのですが、無視され続けています…。

Oculusメニュー

そこでQuest版ユーザーはOculus Quest本体のスクリーンショット機能を使うことになります。一度Oculusメニューを開く必要があったのですが、2020年7月ごろに便利なショートカットが発見されQuest界隈に激震が走りました(観測範囲内)。

知らなかったっていうQuestユーザーはぜひ使ってみてください。VDでも使えて、カメラを構える必要が無いので場合によりPCカメラより便利です。

しかしこの方法には大きな問題があって、これは視界のスクショなので自撮りができないのです。もちろん集合写真も取れません…。

そこでQuestユーザーは鏡の前でスクショをすることで集合写真を撮っていました。もしくはワールドによってはおめがさん作の集合写真用カメラhttps://booth.pm/ja/items/1342019やその派生が置いてあって、それを使っていたと思います。

ショトカによる革新はあったものの、あくまで視界のスクショなので集合写真用カメラで撮ったものもきれいに保存するのが難しいような時代が続きました。

視界ジャック型スクショ時代

そんな中2020年末にVket5が開催され、Quest対応ワールドも用意されました。そこに置いてあった集合写真用カメラhttps://booth.pm/ja/items/2649751は撮影後に球が現れて、そこに頭を突っ込むことで視界いっぱいに撮った写真が表示される仕組みになっていたのです!それによってQuest側でスクショするときれいに保存できるようになったのです!

さらに2021年2月に開催されたXket2ではさらに進化して、初代QuestとQuest2を判定して最適な解像度で表示されるようになっていました。https://booth.pm/ja/items/2845755

これにより視界ジャックによるきれいな保存が浸透していったと言えるでしょう。

個人カメラの時代へ

vQp Camera(SDK2版)のリリース

そこへさらなる進化をもたらしたのがばーゆさんのvQp Camera(https://booth.pm/ja/items/2931072)でした。SDK2において開発されてきた黒魔術的なものを結集させたもので、プレイヤーへの追従とワールド固定、カウントダウン撮影が可能な個人用カメラです。サイズ的に自撮りが容易で、カウントダウンを用いて好きなポーズも取れますし、カメラを固定して集合写真も撮れます。もちろん撮影後に上記集合写真用カメラと同様の球が出てきて、それに頭を突っ込むことで視界ジャックによるきれいなスクショが撮れるようになっています。

現在はアップデートによって胸のあたりにスイッチが追従していて、どこでも出し入れできるようになっています。これにより、最終的にQuestのスクショ機能を使う以外はPCVRユーザーとのカメラ格差が是正されたと言えるでしょう。

vQp Camera with Udonのリリース

ばーゆさんはSDK2の黒魔術を結集して作っていましたが、Udonを使えばシンプルに実装できるのではと思い、実際に作ってみました。https://sack-gear.booth.pm/items/2951528

度重なるアップデートを経てかなりPCVRカメラの挙動に近づけられたのではないかと自負しています。SDK2版との顕著な差は、ワールド固定ボタンを押した時点でのレンズ位置に固定ができること、他の人のレンズ位置が見えること、追従挙動がよりPCVRカメラに近い事です。

Quest2で自撮り

PCVRでも便利!

ここまで読んでいつもPCVRだし関係ないかなと思ったあなた、デフォルトのカメラで表情確認するときにレンズが邪魔だなって思ったことは無いですか?無駄に横幅広いなって思ってませんか?vQpカメラならレンズ固定時以外自分からレンズは見えず、正方形なので顔だけを無駄なく写せます!
さらに余計なボタンがあって押し間違えたり、反応距離が広くて間違えて持っちゃったりしてませんか?vQpカメラはボタンは二つだけで適切に調整された反応距離で押し間違えにくいです。
しかも首の後ろで2回トリガーを引くだけで出し入れできるので、メニューを開く手間もいらないんです。それでいてフレームレートにもほとんど影響しない軽量さなので、ぜひ全ユーザーに使ってみてほしいです!

使い方

ここからvQp Cameraの使い方を紹介していこうと思います。SDK2版とUdon版でカメラの出し方とレンズ固定の仕方が多少異なりますが、基本の使用感は似ています。とりあえず以下の動画を見ていただければ、使い方や何ができるのかが分かるかと思います。

同梱している使い方パネル

以下配布ページに置いてある使い方画像です。

ワールド固定とカウントダウン撮影のボタンは、片手で本体を持って反対の手で押すとやりやすいです。

ワールドクリエイターの方へ

ここまででvQp Cameraの魅力を語ってきたわけですが、ワールドクリエイターの皆さんにはぜひこれを皆さんのワールドに入れてもらいたいなと思っています。設置することで訪れた人に良い写真を撮ってもらえて、Twitterなどで紹介してもらえることも増えると思います。導入に必要なものはUdon版であればUdonSharpのみで、PrefabをSceneに置くだけで使えます。飛行系ギミックなどで首後ろのスイッチが干渉する場合はワールド固定型のスイッチだけでも使うことができます。

設置してもらえる時にお願いなのですが、vQp Cameraを導入している目印としてこのアイコンをぜひ置いてもらいたいです。

常識の範囲内で宣伝等にご自由にどうぞ

Udon版には使い方パネルの出し入れボタンとして同梱しているので置いてみてください。

そもそもワールドのQuest対応をしていないクリエイターさんも多いことと思います。しかしそれは結構もったいない事なんじゃないかなって思ったりしてます。Quest2の発売以降Quest単体ユーザーの数は確実に増えています。これを機会に対応してみてはいかがでしょうか?50MB制限があったりPPSが使えなかったり水系のシェーダーに制限があったりしますが、それ以外は意外とそのまま行けたりします。(大変なことは事実です)

ぜひ皆さんのワールドがQuest対応して、vQpカメラを置いてもらえたらなと思っています。

投稿者プロフィール

サックー
サックー
山グッズ作り→ワールド作り/シャーロちゃんはいいぞ/Vive Pro2 &Quest2 & Reverb G1