
2025年5月30日から6月1日にかけてVRChat上で開催された、イベント紹介イベント『SpiceOfVRinksⅡ』。合計30にも及ぶ多種多様なイベント団体が一堂に会し、各々のイベントについて熱くアピールをしていました。本記事ではそんな三日間の様子をお届けします!


目次
Day1(5月30日):
第一会場




イベント初日、記念すべき第一会場では、メインMCである癒色えもさん、コメンテーターのカッコウさんのお話からスタート!ここでは、『VRファシリテーション』のkaounさん、『SAKURA MOONLIGHT』のToMo.さん、『Virtual Market(株式会社HIKKY)』の水菜さんが登壇。
対話を楽しむイベント『VRファシリテーション』のkaounさんはイベントのためにワールドを自作し、80回以上のイベントをこなされていたとのこと。VRでは本題に入るのが早いため盛り上がりやすいとのこと。そのため、対話をする上での気づきも得られやすいそうです。


オールジャンルのDJイベント『SAKURA MOONLIGHT』のToMo.さんは動画も交えてプレゼン!『SAKURA MOONLIGHT』ではお客さんと演者さんの距離が近いことが特長だそう。イベントを始めたきっかけや変遷だけでなく、ライブスタジオワールドの告知や、音楽フェスへの夢なども語られていました!


言わずと知れた『Virtual Market(株式会社HIKKY)』。水菜さんは、Vketちゃんやぶいけっとにゃんと共に登場!Vketは2018年開始で、これまでの開催数は14回、制作ワールド数は369になります。Vketにかける思いや、新たな試みとなるVket LOUNGEについてもお話されていました。


第二会場
第二会場はMCのゆったんさん、コメンテーターの九条林檎さんのペア。ここでの発表は、『BarMoonLightNocturne』の神威ユウキさん、『日本バトラー&コンシェルジュ株式会社』のKajiさん、『大丸・松坂屋アバター販売公式』のDM-Yellowさんです。





チルナイトバー『BarMoonLightNocturne』は出張営業ということで、おもちなつさん、羽澄愛(はずみん)さんのデュエットによるパフォーマンスからスタート!その後はhachiwareさんのピアノに癒されます……音楽に癒されながらひと時を楽しめる素敵な空間でした。


お次は『日本バトラー&コンシェルジュ株式会社』のKajiさん。『日本バトラー&コンシェルジュ株式会社』はその名の通り、コンシェルジュ、執事、ハウスメイドを中心にサービスを展開しています。VRChatではイベントの開催を通して所作指導をしたり、広報活動を行ったりしているそうです。
林檎様からは、「メタバース上でのカーテシーってどうやってるんですか?」といった質問もでるなど興味津々のご様子でした。


『大丸・松坂屋アバター販売公式』からはDM-Yellowさんが登壇。大丸松坂屋百貨店がメタバース事業を行う理由や、制作アバター、ワールド、イベントのお話、そして江津市で行われている石見神楽のメタバース化プロジェクトについてお話をされていました。ゆったんさんも鐘馗を着て登場し、会場を盛り上げます。


第三会場
第三会場は癒色えもさんのMCと、コメンテーターは江戸レナさん。登壇は『Spooky Poppin Party』のhinamiyaさん、『VR酔い訓練集会』の法月ロイさん、『メタフェス / METAFES』のMOISANです。




コンセプトレストラン『Spooky Poppin Party』のhinamiyaさんは、-とん-さん、toyosanさんと共に登場。カラフルでポップなステージを舞台に、4つのお化けの国や、空間づくりについてお話されていました。まるでテーマパークのような雰囲気で、制服もカッコ可愛い!お化けのキャストさん毎に異なるギミックもあり、MCのお二人も大興奮です!


『VR酔い訓練集会』の法月ロイさんは、世の中の3人に1人がVR酔いをすると言われているなかで、VRユーザーは元々酔わない人と、VR酔いを克服できた人で構成されていると説きます。『VR酔い訓練集会』では仲間と共に、多くの人が克服をしてきたとのこと。訓練用ワールドでは、視線移動をはじめとして、歩行や階段などの訓練を重ねる事が出来ます。


『メタフェス / METAFES』は、出展が簡単にできることや、商品のみやすさ、コミュニティイベントの開催などを通して、来場者・出展者ともに満足が高いイベントになっています。そして今年11月にも第4回を開催予定。会社としては、超メタフェスをはじめ、そのほかにも様々な施策をしています。MOISANは途中でVRChatから落ちてしまうトラブルがありつつも、会場の暖かい雰囲気の中無事に再開。最後まで発表を終えました。


Day2(5月31日):
第四会場
第四会場はゆったんさんがMCを、えーすけさんがコメンテーターをつとめます。登壇は『ぶいなび』のひねりさん、『VRC弓道部』のぷちりゅうさん、『VRC Avatar Collection』のふうさんです。





『ぶいなび』はVRChatを始めるに当たり参考にできるスターターキットのようなものを目指して運営されているブログです。VRChat最新情報はもちろん、Unityの解説、楽しむための知っトク情報なども掲載されています。ひねりさんはブログを運営し始めて8年目に突入しているそう!


『VRC弓道部』の発表では雰囲気が一転、和風のセットにPVを流してのスタート。クラブ活動のような雰囲気を目指しており、初心者から経験者まで楽しめるようなイベントです。最後に笛射乃ゆみさんが射を披露し、紹介は終了!
実際の弓道では弓を引くことが出来るようになるまで数か月かかるそうですが、VRではすぐに引くことが出来るのが魅力だそう。


『VRC Avatar Collection』は、アバターや衣装の魅力を発信。様々な活動をしていますが、その中でもメインとなるイベントが『1Dozen Collection』です。最近発売されたアバターや衣装をランウェイで紹介。紹介された内容を冊子としても販売するなど、こだわりが詰まった内容に。コメンテーターのえーすけさんも興味深々です!


第五会場
第五会場では、MCの癒色えもさん、コメンテーターはたましこさん『VRCイベント推しえ合おう交流会』dairavuさん、『オタクに優しいギャルBar』yotoさん、『こよりLabo集会』からmahiroさんが登壇。






VRChatにある無数のイベントを布教したり、紹介するイベント『VRCイベント推しえ合おう交流会』。イベントの存在だけでなく、主催や参加者との触れ合いを通じて雰囲気も知ることが出来るのが特徴です。ちなみにdairavuさんはイベント当日誕生日を迎えたとのこと。おめでとうございます!


『オタクに優しいギャルBar』は、yotoさんがいわゆる「オタクに優しいギャル」にVRChatで対面したのをきっかけに、発足したイベントです。ギャルのお知り合いがいるという、たましこさんと意気投合。ギャルと共に過ごすことで、元気がもらえるというお話で盛り上がっていました。


『こよりLabo集会』はその名の通り、『こよりLabo』より販売されているアバターに関する集会イベントです。元々は様々なアバター集会が開催されていたものが合流し、今日まで継続して開催されています。登壇予定だったmahiroさんが、残念ながらイベントに出席がかなわずという状況でしたが、Arishima_さん、kazu(かず)さんがピンチヒッターを務め、見事にプレゼンをこなしていました。


第六会場
第六会場では、MCのゆったんさん、コメンテーターは神威ユウキさん。『居酒屋和み』よりサウスさん、『FM言ノ葉』のじむの朔さん、『エンジニア集会』慕狼ゆにさんが登壇。





『居酒屋和み』はコンセプトの異なるお店が同じインスタンス内で開かれる、複数店舗型のイベントです。一つのインスタンスで、居酒屋やDJ、バーイベントなどが楽しめます。サウスさんは「楽しんでお酒を飲んでいるだけ」と言いますが、様々な団体ともコラボしているのも人気ぶりを表しています。


『FM言ノ葉』は『言ノ葉ラジオ』を源流に、活動を広げてきたラジオチャンネルです。現在では定期配信や動画投稿を中心にイベントなどを開催。じむの朔さんはもともとラジオMCにあこがれていたそうですが、現在はラジオ放送局のような形で毎日放送を目指されています。コメンテーターの神威ユウキさんも「私でたいです!」と興味津々の様子でした。


『エンジニア集会』は、慕狼ゆにさんが主催するエンジニアさんの情報交換を中心としたイベント。毎回70~90人が参加している集会や、LT(ライトニングトーク)会、ハッカソンの開催等、エンジニアならではの交流をされています。技術の話が中心かと思いきや、飲んでいるお酒で盛り上がるようなお茶目さも!


第七会場
第七会場では、MCの癒色えもさん、コメンテーターはバーチャル美少女ねむさん。『バーチャル沖縄 観光案内』から赤地の兎さん、『Virtual Dating Club – Shelly –』からゆきみるなさん、『VRTanabe合同会社』からたなべさんが登壇。




『バーチャル沖縄 観光案内』は、沖縄現地添乗員の資格を持つ赤地の兎さんが推し活を兼ねて始めたそう。旅行に行くように参加者が『イベントの開催日時』を決める、オーダーメイドの形式の他、定期的に開催するノンアポ版も開催しています。3日以上の準備時間があれば、沖縄以外のワールドでも案内をしてくれるそう!


『Virtual Dating Club – Shelly -』は2人でどこかに出かけ、キャストと共にデートを楽しむことができます。ゆきみるなさんの語りにMCのえもさん、コメンテーターのねむさんも魅了されていました。イベントはリニューアルを予定しているとのこと。数か月の休止期間を経てパワーアップする『Virtual Dating Club – Shelly -』に期待です!


『VRTanabe合同会社』はワールドクリエイターのたなべさんが立ち上げた企業です。これまでのワールド制作実績をはじめとして、様々な実績をお話されました。なんと吉本興業のタレント名鑑にも載っているとのこと!


Day3(6月1日):
第八会場
第八会場では、MCのゆったんさんと、コメンテーターはあしやまひろこさん。
『VRC茶道部 / 華道部』からよーこふさん、たけやさん、『マノンの朗読会』から海崎マノンさん、『VRC-JP』からYUMIZUさんが登壇。






『VRC茶道部 / 華道部』は、その名の通り茶道や華道を楽しむイベントです。互いのコミュニティで連動することも多いのだとか。技術的な制約がありつつも、より現実に近い形で楽しんだり、VRならではの表現を追求したりして伝統文化に親しみを持ってもらうような活動をしています!


『マノンの朗読会』では海崎マノンさんが実際に朗読を披露!その中で『マノンの朗読会』の説明をしていくという形式です。一人で何役もこなすマノンさんに、MCのゆったんさんとコメンテーターのあしやまひろこさんも、「喉に何人いるんですか!?」と驚きつつお話をされていました。


『VRC-JP』はVRChat公認、株式会社Vの運営するDiscordコミュニティです。コミュニティだけでなくVRChatワールドの運営、イベント開催なども行っています。初心者からベテランの方まで交流が行われているということで、多くの方でにぎわっているコミュニティです。


第九会場
第九会場では、MCの癒色えもさんと、コメンテーターは武者良太さん。『ゆるゲMEET』からheyhey_tさん、『イマーシブクラウド』から柳透さん、『VRアクロバットチーム BlueHorizons』Garmanさんが登壇。






『ゆるゲMEET』は初心者も楽しく遊べるゲームワールド集会。初心者から熟練の方まで、ゲームを介して交流出来ます。また、本イベントはQuest単体の方にも気を配っているため参加しやすいのが嬉しいポイントです。コラボイベントでは100名以上が参加されたことも!


『イマーシブクラウド』はVRでマーダーミステリー(物語の登場人物として、事件の真相を見つける体験型ゲーム)を行うイベント。オリジナルシナリオや有名作品のVR化、リアル店舗とのコラボなども行っています。マーダーミステリーが日本に入ってすぐVRで行う試みを始めたそう。柳透さんも「カロリーが高い分、最高のイマーシブ体験ができる」と太鼓判を押していました。


『VRアクロバットチーム BlueHorizons』はVRでアクロバット飛行をする人たちの集まりです。公開練習会のほか、四半期に一度、最大12機でのエアショーを開催。そのほかにも、オファーを受けて、大小さまざま場所で飛んでいるそうです。一つの物を皆で作り上げるという性質上皆の心が一つにならないとできない物でもあり、コメンテーターの武者良太さんも関心を寄せていました。


第十会場
第十会場では、MCのゆったんさんと、コメンテーターは育良啓一郎さん。『VRC怪談集会 赤い部屋』からいななほさん、『あいどるわ〜るど』からぱてぃさん、『メタバース ヨコスカ』Hisamizuさんが登壇。





『VRC怪談集会 赤い部屋』は誰でも気軽に怪談を話したり聞いたりすることができるイベント。いななほさんが披露したVRならではの怪談に、コメンテーターの育良啓一郎さんも「リハと違うじゃないですか!」と楽しんでいました。


『あいどるわ〜るど』はclusterで主に活動するアイドルグループ。グループが場所や音楽を提供し、参加者がアイドルとして参加するという形で、様々なアイドルを輩出しています。リアルとバーチャル問わず様々な場所で活躍しています。


大トリは『メタバース ヨコスカ』がつとめます。ワールドやイベントを中心として、様々な活動をしている横須賀。会場にはヨコスカネイビーバーガーやみかさロボが登場。MCもスカジャンを着こなして場を盛り上げました。


閉会式
そして閉会式は、日本語話者向け集会場「FUJIYAMA」、天狼郭の2団体を交えたプログラムになります。




天狼郭のLag:N/Aさん、雪代琴狐さん、Kashiya-Rayさんによる剣舞でスタート。迫真の剣舞でヒートアップした会場は、続いて行われた山伏きりおさんによる祭事が始まると厳かな雰囲気に。祈願の祝詞奏上やVRにかかわるすべての人の発展などを祈願した祭事が行われました。
そして、主催の獅子堂つかささんによるコメントでは、イベントがどういった場を目指しているかや、登壇者、ゲスト、スポンサー、スタッフなど、すべての参加者に感謝を述べていきました。
まとめ
10時間にも及ぶ一大イベントとなった『SpiceOfVRinksⅡ』。本番には魔物が潜むといいますが、リハーサルでは起こらなかったアクシデントに直面しても、関係者全員が一丸となって場を盛り上げようとしているのが印象に残りました。
エンドロールでは今後の活動についても示唆されており、今後の活動にも注目です!
イベント概要
・X(Twitter)アカウント
https://twitter.com/SpiceOfVRinks
・YouTubeアカウント
https://www.youtube.com/@SpiceOfVRinks
・グループ
https://vrchat.com/home/group/grp_eb6589b4-aa0d-4abe-8cce-b529ec506f4b
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