滑走するスピード感が気持ち良いワールド『Squat Racing』
いきなりの滑走で失礼。私はカエサル。今日はVRChat内のワールド「スクワットレーシング(Squat Racing)」を紹介する。
「ヘルシー……ロハス……サステナブル……」世界は健康を求めろと叫んでいる。だがしかし、私の調べによるとVRChatプレイヤーの99.9%が不健康だ。「腰トラッキングの調子が悪い(腰痛)」「最近脳のメモリが足りない(もの忘れ)」「腹周りに余計なメッシュがある(デブ)」などなど様々な症例が報告されている。
そこでスクワットだ。あなたはスクワットをして少なくとも下半身だけは健康を手に入れなければならない。何故なら、健康は良いからだ。
スクワットしてカーブ&スピードアップ!
「スクワットレーシング(Squat Racing)」。レースとスクワットに何の関係が……? その疑問は当然だ。なので解説すると、本ワールドでは、トリガーを入れると自分の身体がスケートボードに乗ったかのように進んでいく。その推進力でレースをするのが本ワールドなのだ。
しかしそのままでは直進することしかできない。そしてコースは人生と同じように曲がりくねっており、あなたは進行方向をカーブさせる必要がある。そしてそのための方法が……スクワットだ。
以下はVRモード用の説明だが、仕組みはこうだ。滑っている最中に膝を曲げると、右側に矢印が傾いてそちらにカーブする。そして膝を伸ばすと、進行方向が直進に戻り、更にスピードがブーストされ加速する。次に膝を曲げれば左にカーブし、その繰り返しでコースを進んでいく。つまり、スクワットがハンドルでありエンジンであるレースなのだ。
最初はチュートリアルから始め、慣れてきたらコースに繰り出すのがオススメだ。
最速のタップタイムを刻め
コースにはジャンプパッドも設置されており、それを利用してコースをショートカットできたりと、レースゲームとしても面白い。
レースのコースを一周すればラップタイムが記録され、さらに優秀な成績を収めればトロフィーを手に入れることができる。ラップタイム更新を目指せば目指すほどスクワットを重ねることになり、運動不足が解消されていく。まさにいいことづくめだ。そしていつしかあなたの大腿筋は鍛えられ、速度と筋力を手に入れた最強の存在としてVRChatに君臨する……という寸法だ。
本ワールドは簡単なチュートリアルと慣れれば1周1分を切るコースで大枠を構成されており、説明書きは英語だが難しいことはなく日本語話者でも問題なくプレイできるだろう。お友達と行ってレースするもよし、単独で滑り抜けスピードの向こう側を目指すというのも一興だ。
参考までに私のラップタイムを載せておこう。29.56秒が私の記録だ。バーチャル・スピード狂の挑戦を待っている。
最後にひとつ注意点だ。本ワールドは説明した通り、リアル・フィジカルで運動をするワールドなため、適度な休憩や水分補給を欠かさずにプレイすることを推奨する。
また個人差はあるが、普段運動不足な読者諸氏は筋肉痛にも要注意だ。私はこのワールドに熱中した翌日しっかりと筋肉痛になり地獄を見た。部屋に転がり呻き声をあげることしかできない。もしVRゴーグルに自我があったとすれば人類全体の評価が下がっていたかもしれない体たらくだ。未来の人類のためにも、オーバー・スクワットに気を付けろ。
本ワールドで過ごす楽しい30分は保証するが、翌日の苦しみが30分で済むことは約束できない。
そろそろ紹介を終わりにしなければならない。何故なら、私もこれから25秒の壁に挑戦するためだ。金のトロフィーを獲得したらまた会おう。
それでは、安全に注意して良いスクワット・レーシングを。
終