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超個性派だらけの真剣VRCボクシング大会!
Vtuberだって「腕っぷし」で勝負を決められる……!?
もうそんな時代がやってきているんです。そう…… 『VRCボクシング』ならね!
2023年10月28日、VRChatにて『Vtuber最強決定戦』が開催されました。今大会はVRCボクシングによる主催で、14名のVtuberが赤青の2チームに分かれてぶつかり合うという内容で、個性的な試合が繰り広げられました。
従来から開催されているVRCボクシングの大会では、日々技術を磨いて予選を勝ち抜いた選手たちによって、手に汗握る試合が展開されます。今回の大会は多方面に活躍するVtuberを中心としていることもあり、これまでとはひと味もふた味も違った大会となっていました。
普段から「魅せる」ことを自身の課題として取り組んでいる者達なのだ……!! と、思わずにはいられないような、笑いあり、驚きありの展開が続き、VRCボクシング大会の新しい姿を楽しめた方も多かったのではないでしょうか。
ですが、選手たちはただ笑えるような展開に終始していた訳ではありません。経験の差こそあれ、それぞれのVtuber選手たちはこの大会を目指して実際に練習へ取り組み、試合の勝負どころではアツい展開を感じさせる真剣さを発揮しており、メリハリのある大会を成り立たせていました。
チームバトルとしての結果は、赤6:青1という大差で赤チームの勝利となりましたが、今大会ではチームの勝敗に関わらず「アツい試合を展開した選手をMVPとする」というレギュレーションがあり、3名の選手がMVPとして輝きました。
大会終了後、バーチャルライフマガジンではMVPを獲得した3名の選手へインタビューを実施しましたので、本記事ではその模様をお伝えいたします。
公募枠での参戦ッ! 「高遠翼」 選手
──この度はMVP受賞おめでとうございます!まずは自己紹介をお願いします。
──今回の大会では赤青の両チームで1名ずつの「公募枠」がありました。どのような経緯で応募するに至ったのでしょうか?
VRCボクシングを知ってからは段々と練習会へ参加するようになっていきました。その中で「Vtuberの大会があるよ」と紹介されたという流れです。
参加にはオーディションが行われまして、まさか自分が受かるとは思っていませんでした。
──試合に向けた練習はいかがでしたか?
メタリンピック杯で優勝されたFIRE__EAGLEさんに見てもらいながら取り組みました。週に3~4回で1ヶ月ほどだったかと思います。元々同じくらいのペースでVRCボクシングには通っていたのですが、この期間では試合を分析していただいて、アドバイスを受けていました。
大会では、直接FIREさんからMVPに選んでいただいたので、その声が聞こえた時には「スピーカーが壊れたか!?」と思うほど嬉しかったです。
──週に3~4回というのはかなりの練習量だと思います。慣れてなければ1回で肩周りが激しい筋肉痛になってしまいますので、そう簡単に連続して取り組めない印象です。FIREさんのコメントでも「練習の期間から見ていた取り組みに熱い気持ちが伝わりました」とありましたね。
大会へ参加したのは正直に「Vtuberとしてのチャンス」を狙ったからでした。運営の方々も色々と考えてくださったのだと思いますが、元々は公募枠同士での試合が検討されていたと聞いています。
ですが、ヤタノさんとの試合は私自身が立候補したんです。どうせやるなら有名なVtuberを殴ってやるぜ!! という勢い、意地みたいなものだったと思います。
──公募枠へ飛び込んで更に発揮した闘争心が「アツさ」として現れたということですね。最後になりますが、Vtuberとして今後の活動に向けひとことお願いします。
Vtuberとして4年目、まだまだ名は売れていませんがVRChatの中でVtuber活動をするならばまだまだ入り込む余地はある!! と感じています。
もっともっと見てもらえるVtuberとなれるよう、努力していきたいです。
イラストレーターMVP! 「月わに」 選手
──MVPおめでとうございます! まずは自己紹介をお願いします。
イラストレーター兼Vtuberとして活動しています、月わにです。
Vtuberとしては、お絵描きの他にレトロゲーム配信が多いです。
──普段からVRCボクシングでも遊ばれているのでしょうか?
VRCボクシングはVtuber最強決定戦に誘っていただいてからです。
とりさんやFIREさんに付き合っていただいて、週1~2回ほど練習に取り組めました。
──参加してみてどうでしたか?
チームリーダーの猿頭さんがかなり真面目に取り組んでいました。
練習を行う時には頻繁にお声がけいただいて参加しやすかったです。参加すればチームメイトの誰かが必ずいるといった環境で、無理なくできたのは猿頭さんのおかげだったかなと感じています。
実はリアルボクシングの経験があります。
今回のお誘いとは別にして、かなり前にVRCボクシングへお邪魔したことがありました。当時は、今でいうeスポーツモードしかなかったと思います。
現在実装されているリアルモードは、リアルボクシング経験者の視点から見ても納得感の高い仕上がりになっていると感じますね。
──試合では「リアル」の経験が活きたのでしょうか?
実際にリアルで習うような動きは活かせると思います。
本戦ではてつじんさんとの試合でしたが、実は練習期間に2度ほど対戦して、2連敗していたんです。ですから、本番の組み合わせとしては不安がありました。あの連打に果たして勝てるだろうかと。
試合がはじまってみれば冷静に戦えて、練習の手応えを感じました。
てつじんさんもリアルのご経験があり、2ラウンド目から戦い方を切り替えてきたのですが、それがかえって私にとっては「よりリアルな戦い方」で集中しやすく、自分へ有利に働いたのだと感じています。
VRCボクシングはとてもよくできているので、VRC歴が長くVR操作に慣れていれば違和感なく楽しめるのではないかと思います。
──大会はいかがでしたか?
素直にとても楽しかったです。
イラストの仕事では、なかなかチームワークを感じられる場面がありません。久しぶりに「チームで勝とうぜ!」といった爽やかで純粋な責任感で挑めたのが良かったと思います。
チームメイトにも勝って欲しい! と素直に思えました。
──試合の勝利にMVPと大活躍でしたね! 最後にVtuberとしてのひとことをお願いします。
イラストレーターとしての夢を叶えられたので、これを第一にしていきますが、配信では「リスナーが安心して疲れない」ことを心がけています。どちらも無理のない環境をつくりたいという思いが強いですね。
また、VRCボクシングでできたつながりは大事にしたいと思います。
VRCボクシングは見るだけではもったいないです。実際にやるのとでは受ける印象がぜんぜん違うはずです。実際にやってみれば、試合もより面白く見られますよ!!
司会解説進行リーダー大忙し!? 「ゆきんこ」 選手
──この度はMVP選出おめでとうございます!! ……どころではなく、青チームのリーダー、大会進行、司会・解説と重責だらけでした。本当にお疲れ様でした。すでに大活躍の中ではありますが、自己紹介をお願いします。
ありがとうございます!
VR空間でのイベント司会・実況を中心に活動しているゆきんこと申します。他には漫画などの声当て動画を製作したり、ゲーム実況を行っていますが、今の中心はVRCボクシングが多いですね。
──これまでのVRCボクシングの大会でも司会を担当されていますよね。いくつかアーカイブも拝見したのですが、元々そうしたご経験があったのでしょうか?
職業的な意味で経験があった訳ではありませんでした。
2018年の3月ごろだったと思いますが、とあるレースのイベントが開催されることとなり、その時に「明後日レースあるけど実況できる?」と突然お誘いを受けたんです。未経験だったのですが「できます!」と言って受けてしまったのがはじまりです。まだ、Vtuberとして活動もしていない状態でした。
──アーカイブの話し方を聞く限り、アナウンサーのようなご経験があるものと思い込んでいました。VRCボクシング以外でも行われているとのことですが、色々な場面で実況などを実現するのは大変そうですね。
ありがとうございます。
私自身、目標として「自分を呼びさえすれば明日にでもイベントが成り立つ!」をコンセプトにしています。
イベントで話をする上では、トラブルが起こってもトラブルのように見せないようにしています。司会・実況を行う以上は、配信などを見ている視聴者にとって、私がそのイベントの全てを伝えているとも言えます。
トラブルが発生した時に私が慌ててしまえば、それは本当にそのままトラブルになってしまいますが、解説を挟んだりして「イベントの構成」のように見せることは可能です。
また、実況においてはゲームの仕様を把握して、選手の考えを想像するようにしています。盛り上がりどころのメリハリをつけるため、自分の中でスイッチの切り替えを意識していますね。
──今大会への参加はどのような経緯だったのでしょうか?
実は私が言い出しっぺだったりします……
といっても大会の主催はあくまでもVRCボクシングなのですが、「Vtuber同士の大会をやりたい」と話を持ち込んだのは私です。他のVtuber選手を誘ったりしつつ、大会運営そのものは実績のあるVRCボクシングへお任せするほうが良いだろうと考えました。
──練習や試合はいかがでしたか?
他のイベントもあり多くの練習時間は取れませんでしたが、1回3~4時間を4回ほどは取り組めました。ただ、ひたすら身体を動かすというより、私はどちらかというと分析しようとする傾向が強いので、布団の中であれこれ考えてばかりだったように思います。
試合は先にダウンを奪われてしまった時点で、焦りが出てしまったと思います。VRCボクシングの体力の数値としてはダウンで大きな差が出るわけではないと分かっていながらも、取り返そうとして気合が入りすぎてしまいました。
リアルのスタミナも考慮しないといけなかったな、と思います。
──チーム戦という意味では大差となってしまいましたが、何か作戦などはあったのでしょうか?
実は、全員が同時にそろったのは当日がはじめてのことでした。それぞれ練習は重ねていましたが、なかなかスケジュールが合わせられませんでしたね。
また、チームメイトにお詫びしなければならないことがあり……
──といいますと…?
チームリーダーかつ実況者として、試合中に思い切り実況音声を使って選手へのアドバイスを叫びまくっていたことです!!
後から聞いた話ですが、相手の赤チームは私の指示を聞いたことで逆に何に気をつければ良いのかを判断していたと言うじゃないですか!! 私の実況で敵に塩を送ってしまっていたとは……!!
──司会・実況だけを見ても型破りな大会でしたね。
それでは、最後にひとことお願いいたします。
VRCボクシングをeスポーツとしてのレベルまで引き上げていけたら、という思いがあります。また、VRCボクシングといえばゆきんこだ!と言われるような存在を目指していきたいですね。
更に、今回のイベントを提案した目的のひとつとして……
もっともっとカジュアルにVRCボクシングを楽しんでもらえたらというアピールの狙いがありました。どうしても普通の試合ではガチ同士の印象が強くなってしまうんです。
VRCボクシングとは直接関係のない界隈のVtuberなどが「じゃあ”Vボク”で勝敗つけようじゃねーか!」みたいな使い方があっても面白いと思います。そうした意味で、今回のVtuber戦は型破りではあったものの、とても良い形になったと思います。
「勝負付けたい者達」募集ッッ!!
VRCボクシングではイベントとしての活用を随時募集中!!
今回の『Vtuber最強決定戦』がひとりの声掛けからはじまったように、勝敗を決するための手段としてイベント活用するのはいかがでしょうか?
詳しいお問い合わせは、下記のDiscordサーバーへご参加いただくか、主催のとりさんまでご連絡を!!
- VRCボクシング公式Discordサーバー
- とりさん X(Twitter)アカウント
- とりさん VRC ID:torisan1048
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ありがとうございます! バーチャルガイノイド高遠翼です!
歌を中心にしつつ、VRの中で身体を動かす表現を追い求めています。Vtuberとしては2020年から活動を続けています。
今年の7月ごろに、VRChatの中で色々な集会を1日で体験するといったイベントに参加して、その時にVRCボクシングを知ることとなりました。
主催のとりさんが褒め上手でしたのですぐにハマってしまったんです!