VRChat内で完結する収益化システム「クリエイターエコノミー」お披露目。リリースは、2023年後半を予定。

日本時間5月19日早朝にVRChatは、デベロッパーアップデートなどのアナウンスを更新し「クリエイターエコノミー」の詳細について発表しました。

今回は、詳細が発表された「クリエイターエコノミー」について、意訳を交えながら紹介します!

同時に公開されたYouTubeの動画

クリエイターエコノミーとは?

VRChatでは、多種多様で様々なクリエイターが活躍しており、各ユーザーと各クリエイターとが交流・サポートすることができるのが、この「クリエイターエコノミー」です。

近年では、イラストや動画投稿サイトにおいて、クリエイターへ利益を還元するような機能が登場し使われていますが、今回クリエイターが活躍する空間のひとつであるVRChatでも今後、直接的に行えるようになる予定です。

Groups機能にサポート機能を追加

まずは、Groups機能を通じてクリエイターをサポートする機能をリリースを予定しており、Groups機能を通じたサポートにてサポーターは、特別な機能や特典などが解放できるアクセス権が付与されたロールが与えられます。

一例として、ワールド製作者側は(サポートに基づいて)サポーターに様々な機能へのアクセスを提供ができるようになり、サポーター限定で参加できる特別な部屋やVIPなイベントに参加できたりします。

サポートは、可能な限り簡単で少ない手順で出来るようにするのが目標(VRChat Plusのように…?)。

都度都度に購入する「マイクロトランザクション」ではなく、継続購入の「サブスクリプション」の形に近くなるようです。

運営のStraszさんが語ります。(YouTubeより)

アバター製作者へのサポート

現時点では、アバター製作者へのサポートも考えられていますが、Groups機能でのサポートがリリースされた後に実装される可能性があるようです。

クローズドベータ

通常のベータ版とは異なりクローズな環境で、少数のクリエイターを招待し、クリエイターが実際に使いやすいかどうかなど通常より時間をかけて検証していきます。

可能な限り最高の経済性を確実に提供するための真剣な試みです。

Introducing the Creator Economy Closed Beta – Google翻訳

制約により、クローズドベータはアメリカ国内に拠点にするクリエイターのみを対象として行われ、正確な時期は不明ながらもおそらく正式なリリースは今年後半になるだろうと言及されています。

以前のアナウンスでの言及

この「クリエイターエコノミー」は2021年4月にVRChat Developer Stream内にて発表されていましたが、慎重に検討を重ね、ついに今回準備が整ったようです。

2021年4月に公開したクリエイターエコノミーのアナウンス

バーチャルライフマガジンでは、当時のリリースについても紹介しています。

まとめ

私たちの目標は、これをできるだけ簡単にすることです。イベントで楽しい時間を過ごした場合、または新しい世界で遊んでいる場合、困難を乗り越えることなく、感謝の気持ちを伝えられるようにしたいと考えています。

Introducing the Creator Economy How Will the Creator Economy Work? – Google翻訳

従来は、Pixiv FanboxPatreonko-fiといったサービスを介してクリエイターをサポートできていましたが、今後はさらに簡単に直接的にサポートが出来るようになる予定。

現在でも、前述したサービスを利用し、サポーターへの特典として、特別な部屋やアイテムの解放を実施しているワールドクリエイターも海外を中心にいますが、VRChatを介すことで管理面など、クリエイター・サポーター双方の負担も減るものと思われます。

今後ガイドラインの制定や更なる詳細の発表など「クリエイターエコノミー」に注目です!

VRChatのアナウンス記事など(英語)

今回のアナウンス

2023年5月18日公開 デベロッパーアップデート
2023年5月18日公開 公式ブログ

過去のアナウンス

2021年4月20日公開 VRChat April 2021 Dev Stream Recap!

2時間ほどの動画。文字として起こしたのが上のリンク。