みなさん、CatsUdonって知ってますか?
CatsUdonというのは、VRChat用に開発された汎用VRTRPGサポートツールのことで、
テーブルトークRPG(TRPG)をVRCの中で遊ぶことができます。
そもそもTRPGってなに?TRPGってどうやって遊ぶの??と思った方もいるはずです。
筆者もどういうものかは知識として知ってはいますが、実は全く遊んだことのない1人です。
しかし今回、ご紹介したいのはTRPGそのものではありません。
TRPGを遊ぶために作られたこのCatsUdonですが、実はワールドを制作する機能があるのです。
なんとUnityを使わずに、ワールド内でさまざまなパーツを組み合わせて作ることができ、そのパーツの数、なんと2000種類以上もあります。
今回は、CatsUdon工房さんのワールドにお邪魔して、一体どうやって作るのか実際に体験しつつ、開発者のアディン・ヨハネさんにお話を伺うことができました!
CatsUdonでワールド作りを実際に体験
それではCatuUdonを使ったワールド作りをはじめてみましょう。詳細な使い方については、CatsUdon公式ホームページに使い方のマニュアルがあるので、
気になる方は見てみてくださいね。
※今回はVRでの操作方法を主にご紹介していきます。
まず、片手を頭の後ろに持って行くとピックアップ判定があるので、グリップして手前に持っていくとオブジェクトクリエイトガンというものが出現されます。
次にダンジョンビルダーというのを選択するとツールの画面がでてきます。これでダンジョンビルダーが有効化され、アンカーを軸に構築エリアがでてきます。
触ってみると結構直感的に動かすことができ、片手で操作ができます。初見で触ってもなんとなく操作ができたので、慣れればすぐに使いこなせるようになる気がします。
パーツを色々選択する項目があり、それを選択してアンカーに合わせてみると
壁が現れました!おおすごい!
写真を見てみると何となく分かると思いますが、ドアも窓も壁どころか畑も木も、犬小屋だって選択次第で構築することができます!
マインクラフトのクリエイティブモードみたい、といえば何となくわかっていただけるでしょうか??実際に体験してみた時はまさにあの感覚が思い出されました。
パーツを選びながら床に向けると床も窓も屋根も貼り合わせることができます。操作に慣れれば何も考えずに、土台を作ったりアイテムを出して装飾したりして、自分の好きなように、好きなものができるのが本当に素晴らしいです。
ダンジョンビルダーの使い道、無限の可能性
さらにこのダンジョンビルダーは、作りかけのワールドのセーブやロードが可能になっていて、例えば複数のフレンドでわいわいしながら街を作って保存して、後からまた作り足すこともできたりします。
作る楽しみ、をみんなで共有することができ、創作が楽しくなること間違いなしですね!
2022年11月にVRChatで上演されて話題を呼び、人気を博したVRマクベスのことは記憶に新しい方もいらっしゃると思います。
実はこちらの舞台シーンには、CatsUdonが使われていたそうです。たしかにセーブやロードを使いこなせば、すぐに舞台シーンの切り替わりが可能なので、あらかじめシーン部分をCatsUdonで作っておくだけで、ワールド制作に複雑なギミックを作らずにすむので負担軽減にもつながります。
そしてさらに、ワールド内ポータル機能もついていてこれを使えばイベントの誘導などにも使うことができます。まさにTRPGだけにとどまらず、色んなイベントで、色んな場面で活躍できるダンジョンビルダー。
自分の自宅を作ったり、バーを作ったり、アイディア次第で無限の可能性が広がります。パーツはローポリ。でもローポリだからこそ想像力次第でなんでもできるのです。
今後はCatsUdonが、ワールド制作において重要なツールとしてVRChatの中で使われるようになって、さらに面白いイベントが増えていくことを期待したいですね。
アディン・ヨハネさんにインタビュー!
今回のワールド制作体験において、ご教授していただきましたアディン・ヨハネさん
に色々とお話も伺うことができました。CatsUdonとVRTRPGへの熱い想い、そして会社設立まで、貴重なお話がもりだくさんです。
ーーそれではまず、今回会社を設立された理由などを教えてください。
アディン・ヨハネ(以下アディン・敬称略)
「そうですね。会社を作ったこと自体はですね、まず私自身が、最初はただVRでTRPG遊びたいなっていう考えでですね、色々サークルも作ったし、CatsUdonのシステムも作ったし、っていう感じで活動してたんですけど、それでどんどん人が増えて、一緒に遊ぶ仲間たちもどんどん増えてるわけですよね」
「するとやっぱりですね。凄く楽しいんですよ。これ自体がね。
なのでこれをどうしても生業としてやっていきたいな、と思うわけですよ」
アディン「VRChatで見た、このVRっていう遊びっていうのはですね、すごく素晴らしくて、みんな遊び場もあるし今遊べる空間ももちろんあるし、そこでいろんな人たちがその場で臨場感あふれるコミュニケーションをされてると思うんですけど、コンテンツが少ないなっていうところは正直ちょっと感じてます」
「なので私は、例えばTRPGっていう遊びっていうのを通して、いろんなコンテンツを皆さんが簡単に作っていって、どんどんVRで遊べるものを増やしてほしいんですよ。
イベントとかに関しても、こういうイベントやりたいんだけど、なんかそれっぽいワールドとかなくて、ちょっとどうしよう??って悩んでたりする人たちも、このツールを使って自分が作りたいワールドとかを簡単に作って、それでいろんな人たちと共有しながらイベントも簡単に開催できるようになったりできるようになりますから。たとえばいんでーさん、ボードゲームとか遊んだりしてます?」
ーーはい、時々遊んでますね。子供と一緒にとか。
アディン「そのボードゲームとかも、実はこのCatsUdon全部対応、代替できるんですよ。うん。CatsUdonって、画像とかを取り出したり、好きなカードとかコンポーネントとかを読み込むこともできるので、ボードゲームも簡単にVRに持ち込むことができるんです。この中で、ワールドだけじゃなく、ボードゲームも作れるんですよ。
言ってしまえば、アナログゲームっていうものを通してVRのコンテンツを豊かにすることができるなと思っています」
ーー最後になりますが、今後の展開などは考えておられますでしょうか?
アディン「実はですねもうじき、ちょっとイベントっていうか、コンテストみたいなのを開こうと思ってるんですが、色々と企画を練っています。もうすぐ告知を出したいと思っていますので、もう少しお待ちいただけると嬉しいです!」
ーーどうもありがとうございました!とても楽しかったです!
関連リンク
CatsUdon工房公式ホームページ
投稿者プロフィール
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2022年6月よりライター活動を始めた駆け出しライター。
私立VRC学園を卒業後、店舗型イベントのキャストなど色んなことにチャレンジしている。
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