
アートが現実を越えて、世界とつながる。
メタバースで同時に行われる美術総合展『ARTLINK 2025』が、今年も開催されます。
本展は、メタバースを舞台に国内外のアーティストたちが作品を展示し、来場者がアバターを通じてアートと語り合う、これまでにない新しい美術体験です。
昨年開催した『ARTLINK 2024』は、リアル会場とのハイブリッド展示で話題を呼びました。
今年はさらに、公募展として開催し、今まで以上に幅広いアーティストが参加いたします。
https://twitter.com/WESON_MUSEUM/status/1982328960097948110
🎨VRChatで美術展示会『ARTLINK2025』開催!
— WESON MUSEUM|ARTLINK (@WESON_MUSEUM) October 26, 2025
🗓️会期:2025.11.6~11.19
👩🎨11/3・15・16の21:00〜22:00には、作家VR在廊による美術解説ツアー&配信イベントを実施!
🖼️さらに、11/6〜11/12の10:30〜11:50頃には、下記リアル会場でVR美術館を体験できます。
📍UEMURA GALLERY 大阪市北区豊崎7丁目7-12 pic.twitter.com/0iVvcN4SXm
目次
今年の見どころ
1. 公募による新たな出会い――リアル作家の作品がメタバースに
今年の『ARTLINK 2025』は、VRChatで開催される完全メタバース美術展。
全国各地で活躍するプロ・アマ問わずの作家たちが公募によって集結し、普段はリアルギャラリーでしか見られない絵画やデジタル作品が、バーチャル空間に展示されます。
現実の制約を超え、アートが360度の没入空間に広がる。まさにメタバース時代の美術展です。
2. 作家と直接語り合えるVR在廊イベント
開催期間中には、出展作家による在廊イベントを実施。
VRChat上でアバターを通して、作家本人から作品の解説を聞いたり、美術について語り合ったりすることができます。
「絵の前で作家と話せる」特別な時間を、どこからでも体験できるのがARTLINKの魅力です。
3. 国境を越えるアート交流
ARTLINKでは、イリノイ大学やパラオ共和国など海外のアーティストや教育機関との交流も継続中。
VR空間を通じて国境を越えた文化交流が広がり、日本発のアートを世界に発信する新しい潮流を生み出しています。
この3つの柱で、『ARTLINK 2025』はリアルを超えるアート体験を提供します。
バーチャル空間の中で、あなた自身が作品と語り、作家とつながる、そんな特別な時間を、ぜひ体感してください。
ARTLINKとは?
「ARTLINK」は、植村友哉氏と齊藤大将氏が主導している、現実とバーチャルを繋ぐVRアートイベントです。

メタバースでの展示により、アートに馴染みのない人でも、自宅から気軽にアートに触れることができます。
また、毎週土曜日の21時から22時の間、画家によるVR在廊イベントを開催しています。これまでに20,000人以上が参加し、アーティストによる作品解説を受けながら、気軽に作品についての会話や質問ができる場が提供されています。

特に「ARTLINK」は、美術を通じた国際的なつながりを深めるための重要なプラットフォームとして機能しています。
画家の植村氏は、オセアニアのパラオ共和国に縁があり、同国をテーマにした作品を数多く描いてきました。新型コロナウイルスの影響で海外での個展や文化交流が難しくなった2020年頃、VRを移動や接触のリスクを回避しつつ、芸術鑑賞や国際交流の場を提供する手段として活用してきました。
「ARTLINK」では、パラオだけでなく、アメリカのイリノイ大学とも積極的に交流を行っています。2023年に行われた総合展「ARTLINK2023」では、イリノイ大学の学生や教授もこのVR展示に参加し、日本の作品を海外にいる人々に気軽に鑑賞してもらう機会を提供しました。こうした取り組みを通じて、日本と海外がVR美術展を介して直接的に結びつき、新たな文化交流の形が生まれました。
通常、海外で展示会や文化交流を行う際には、作品の輸送や現地での設営などに多額のコストがかかります。しかし、VR展示会を通じれば、こうしたコストを抑えつつ国境を越えた交流が可能になります。今回の「ARTLINK」のようなVR美術展は、日本と海外を繋ぐ新たな手段として、これからの可能性を広げる鍵になると感じています。
昨年開催した「ARTLINK2024」では、富士フイルム株式会社 と 東洋美術印刷株式会社 にご支援いただき、VRChatの会場のみならず、リアル展示(ART GALLERY ii-Crossing) のハイブリッド開催となりました。

ARTLINK 2025の概要
「ARTLINK 2025」の参加アーティストは主催者の植村友哉氏を含めて17名。
油絵やアクリル画などの作品(デジタル画像化)とデジタルアート作品を展示いたします。

イベント詳細
VRChat展示:2025年11月6日(木) 〜 2025年11月19日(水)
作家VR在廊イベント:2025年11月3日・15日・16日の21:00〜22:00
会場:WESON MUSEUM ARTLINK 2025
参加アーティスト紹介(50音順)
池永伸之|植村友哉|小笠原あめり|片岡柑七|川端陽子|齊藤結莉|志村敬子|田村彰敏|塚本このか|野村海翔|濵 一蝶|森岡ひとみ|H。T。|marron chantilly|MIU|Toshiko Aghajy|yoshiya
VRが拓く美術の新しい地平
VRを活用した美術展の開催で最も喜ばしいのは、これまで美術に興味を持っていなかった人たちが、偶然訪れた私たちの展示会に参加し、美術の魅力に引き込まれる瞬間です。
毎週土曜日に行っているVR在廊イベントに参加してくださるユーザーの多くは、普段美術に興味がない人や美術館に年に一回行くかどうかというような方々です。
どうしても日本では美術が日常から切り離された高尚な文化のようになってしまっていますが、VRのようなテクノロジーを利用することで美術へのアクセスのハードルを低減し、美術を通じて世界中のさまざまな人々とのコミュニケーションやコミュニティ形成が可能になりました。
ARTLINKが行っているVR美術展は一見、従来のアナログな展示をデジタル化しただけのように見えるかもしれませんが、そこには新たな人との繋がり、発見、そして可能性の拡大という、想像を超える価値があります。
また、テクノロジーに疎い作家の方がVRを使った展示会に作品を出展することで、今まではつながることができないファン層の獲得ができています。
実際、VR展示会の影響で、リアルの個展や展示会に足を運んだという方もこれまでたくさんいらっしゃいます。
ARTLINKの活動の目標の一つとして、「美術の裾野を広げる」ということがあります。
VRを活用して、普段美術に触れる機会がなかなかない方や、もっといろんな人に自分の作品を観てもらいたい作家、そういったこれまでは交わることが少なかったところに交流の機会を創出することで新しい価値が生まれるでしょう。

関連リンク
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- WESON MUSEUM|ARTLINK(https://x.com/WESON_MUSEUM)
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投稿者プロフィール































大将
私立VRC学園共同創設者 WESON MUSEUM 運営者