GeForce NOWにVRChatが登場。通信環境と対応端末があればどこからでも、デスクトップ版VRChatをプレイ!

日本時間11月1日に公開されたデベロッパーアップデート内で、VRChatが『NVIDIA GeForce NOW』で配信されたことが発表されました。

デベロッパーアップデート内でのアナウンス
NVIDIA GeForce NOWとは

グラフィックボードで有名なNVIDIA社の運営する、スペックにほぼ関係なくWindows・Mac・Android・iOSなどの対応端末で通信環境があれば、2000以上のPCゲームが遊べるクラウドゲーミングサービス。
機能ごとにプランが用意されており、Free・PriorityUltimateの3種類を6か月・1か月(メンバーシップ)または24時間(デイパス)のプランでラインナップ。

GeForce NOWの価格。Ultimateメンバーシップは、執筆時点では完売。

『NVIDIA GeForce NOW』での配信開始で、今までVRChatで遊べなかったスペック不足のWindowsPCやSteamの使えないMacPC・スマートフォンなどで「デスクトップ版VRChat」が遊べるようになりました。

今回は『VRChat』の『NVIDIA GeForce NOW』に絞って少しご紹介します!

公式Xでのアナウンス

プランについて

『NVIDIA GeForce NOW』で遊ぶには、各種プランへの加入が必要です。

前述の通り、プランはFree・PriorityUltimateの3種類、期間は6か月または1か月更新のメンバーシップと24時間のデイパスの2種類が用意されています。

Free

Free」は、無料で遊ぶことができますが最大1080p/60fpsの「基本リグ」で最大1時間のプレイに制限されていたり、サーバーへは標準的なアクセス。
そして、広告が表示されます。

Freeの価格

無料

Priority

Priority」は、RTX3060や2080相当のGPUサーバーを使用でき、最大1080p/60fps・レイトレーシングが有効な「プレミアムリグ」で最大6時間プレイ、サーバーへは優先的にアクセスすることができます。

Priorityの価格

1か月:1,790円(税込)
6か月:8,950円(税込)
24時間:650円(税込)

Ultimate

Ultimate」は、RTX3080や4080(利用可能時)のGPUサーバーを使用でき、最大4K/120fps・レイトレーシングが有効な「GeForce RTX 4080 リグ」で最大8時間プレイ、サーバーへは独占してアクセスすることができます。

Ultimateの価格

1か月:3,580円(税込)
6か月:17,900円(税込)
24時間:1,300円(税込)

執筆時点(11月7日現在)では、Freeは満員状態のため体験することができず、Ultimateの枠もメンバーシップ・デイパスともに完売しています。
「通知を受け取る」ことで、枠が空いた際に通知が来るようです。

各デバイスでの動作

アカウント作成やプランに登録し、各種プラットフォーム(SteamやEpicなど)と連携、各デバイスごとにGeForce NOWアプリをダウンロードまたはブラウザ経由でゲームをプレイすることができます。

iOSまたはiPadOS利用の場合は、Safari経由でのみのプレイとなります。
VRChat起動時にPCでの起動と同様にEAC(Easy Anti-Cheat)が起動します。

ライブラリなどを連携できるプラットフォーム

Windows PC

WindowsにインストールしたGeForce NOW

Windows PCでのシステム要件はこちら

筆者自身のパソコン(i5-12400・RTX 3060 12GB)で起動する場合と比べても、違和感を感じない画質・遅延のなさで楽しむことができました。
処理をサーバー側で肩代わりしてくれているので、パソコン自体の負荷もほとんどありません。

ただし一つだけ問題があり、VRChat内のカメラで撮った写真は保存されません。
「Ctrl+1」にて、スクリーンショットを撮影する必要があります。
VRChat内で「写真フォルダ」を開いても機能しません。

WindowsPCでのスクリーンショット画面
Ctrl+Gでゲーム内オーバーレイが開きます。

スマートフォン・タブレット端末

スマートフォン・タブレット端末を利用する際は、別途キーボードまたはゲームパッド接続が必要となります。

Androidスマートフォンと無線接続したDUALSHOCK4コントローラ

iPhone

iOSおよびiPadOSでのシステム要件はこちら

前述の通りiPhoneやiPadを利用する際は、Safari経由で遊ぶことになります。
近年のノッチがある機種では画面が欠けてしまったりなどがありますが、型落ちの機種でも遊ぶことができました。

2018年発売のiPhoneXS(iOS18.1)
iOSでのスクリーンショット画面

Androidスマートフォン

Androidスマートフォン利用時のEAC起動画面。

Androidスマートフォン・タブレットでのシステム要件はこちら
Androidでは、専用アプリをGoogle Playストアにてダウンロードをします。

2022年発売のmoto e32s(Android12搭載)

その他の端末

そのほか、ブラウザ・iPadOS・macOS・ChromeOS・携帯用ゲーム機(Steam Deckなど)・スマートテレビでも利用可能です。
各デバイスについてのシステム要件はこちら

さいごに

今回の『NVIDIA GeForce NOW』を触って感じたのは、普段からPCの大きな画面で慣れてしまっていて、『NVIDIA GeForce NOW』経由でスマートフォンで遊ぶとどうしても文字や画面が小さく(特にノッチやパンチホール、ベゼルに丸みのある機種では、画面欠けが起こり)、画面の大きいタブレット端末やノートパソコンでプレイするなどの必要性も感じました。

スペックのある対応機種ならばスマートフォン向けに改良されたモバイル版のVRChatで遊んでみたほうが、操作に関しては快適なのかなとも感じました。

モバイル版のVRChatの動作(開発中画面)

そして、VRChatの遊び方の一つ「カメラ機能」の利用も不可であり、スクリーンショットとして保存する方法しかありません。

しかし、スペックの足りないパソコンやスマートフォンだけで「PCプラットフォーム」の世界を体験できるのは非常に画期的とも思いました。
そして現時点ではVR非対応のようですが、将来的にMetaなどのVR機器向けの対応されてパソコンなしで遊べるようになった場合は、それこそ革命なのかもしれませんね!

筆者のライブラリ(GeForce NOW対応タイトルのみ)

今回紹介したVRChat以外にもSteam・Epicなど各種プラットフォームで入手したゲームの数々を楽しむこともできます。
ハイスペックなパソコンがなくても、有料プランに加入をすればRTX 2080以上の環境で、2000を超えるPCゲームが遊べるようになる『NVIDIA GeForce NOW』に注目です!

関連リンク

NVIDIA GeForce NOW – トップページ
Scale New Heights With ‘Dragon Age: The Veilguard’ in the Cloud on GeForce NOW – GeForce NOW Community(英語)

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Note(のーと)
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無言勢として、鏡文字を描いてます。