VRChatユーザーならみんな知ってるあのスイッチが、より多機能・高機能にアップデート!【LuraSwitch2】

VRChatでよく見るあのスイッチがメジャーアップデート! より多機能・高機能になり、見た目や動作もスタイリッシュになりました。

『LuraSwitch』って?

LuraSwitch2』はるらさんが制作し、BOOTHにて無料で公開されているVRChat向けスイッチギミックです。アップデート前は『Lura’s Switch』という名前で公開されていました。ワールド制作をしたことがある方ならお世話になっている方も多いはず。

アップデート前(『Lura’s Switch』)のスイッチ

たくさんのワールドで使用されているので、見たことがないユーザーはいないと言ってもいいのではないでしょうか。また、リアルイベントにてグッズが販売されていたりするので、持っている方も多いと思います。

使って実感。新しくなった『LuraSwitch2』の進化

新しくなった『LuraSwitch2』を早速試してみました。まずは新旧のスイッチを並べてみます。

左がリニューアル前、右がリニューアル後

これがミラースイッチのOFF状態。スイッチの形状やアイコンはそのままですが、下部に「Mirror」の文字が入ったり、アイコン部分の視認性が上がったりと、初見でも何のスイッチなのかわかりやすくなりました。

こちらがON状態。右の新しい方は内側から光っているようなスタイリッシュな感じになりました。この写真では分かりづらいですが、スイッチを押すと効果音・振動と共にアニメーションでボタン部分が凹むので、これまでのものよりスイッチを押した感があります。

左:OFF状態 右:ON状態

以前のスイッチは、押すと「カチッ」と切り替わるような感じでしたが、アップデート後の『LuraSwitch2』は効果音と共に「スーッ」っと滑らかに切り替わるので、押し心地が良くなったように感じます。

スイッチの種類が大幅増、2D版スイッチも追加。様々な便利ギミックも

これはほんの一例。

スイッチのバリエーションも増加。値を連続的に調整できるスライダーや、複数の選択肢から1つを選択できるモードスイッチも追加されました。

壁になじむ2D版スイッチも追加されています。

このほかにも、近づくと起動する鏡や、身長に合わせてオブジェクトの高さを自動調整するギミックなど、便利な機能が追加されています。

このように、これまで以上に多機能・高機能となった『LuraSwitch2』ですが、リニューアル前同様に無料で公開されています。ワールド制作をされる方は、ぜひ試してみてください。BOOTH配布ページには、スイッチのサンプルワールドへのリンクもあります。

なお、従来のものはサポート終了に。将来的に使えなくなる可能性もあるので、使用している方は、『LuraSwitch2』への移行も検討しましょう。

『LuraSwitch2』作者のるらさんにお話を聞いてみた

制作したるらさんに今回のアップデートについてお話を伺いました。

――LuraSwitchのアップデートを行ったきっかけを教えてください。

(るら)最初のきっかけは今私が作ってる自分のワールドに必要だったからです。初代のスイッチはもう6年前に作ったものなので、だいぶ古く、いま考えると使いにくくなっていました。どうせならそろそろモダンな仕様にして、あらゆる面倒を省いたものにしたいというのがありました。

あとはVketRealや超メタフェスなどで、リアルグッズを頒布しているというのもありました。みなさんが買ってくれるおかげで、「新しくしなきゃ」という思いが発生していたので、グッズを買ってくれた人のおかげでアプデが実施されたという点は大きいです…! グッズを買ってくれたみなさん、ありがとうございます!!

――アップデートにあたり、こだわったポイントを教えてください。

(るら)まずはデザインです。旧来のデザインを踏襲しつつ、オンとオフの状態がより直感的に分かるようにしました。

ベース部分のモデルのテクスチャも実は単色の黒ではなく、ちゃんと曲率やAOなどが焼かれたものになっています。これにより、環境光が少ないなど厳しいライティング環境でも、比較的きれいに見えるはずです。

ディティールに関しては完成してしまうとわからないのでアピールしたいところですが、距離が離れた時などにエイリアス(じらつき)が発生しないようにとにかく気を使っています。何も考えずに作るとジラジラが出やすいので、そこは特にこだわりました。

アイコンのデザインもこだわっています! 適当に作るとコレジャナイ感が出てしまうので、全体で統一感が出るようにIllustratorで手作りで作っています。最近はAIを使えばもっと簡単に作れるとは思うのですが、かなりの範囲で普及する可能性があるということを考えるとこういうのはひとつひとつ丁寧に作ってあげたいと思ってしまうのがデザイナーの性です。

デザインもある程度カラーのルールを決めておくことにしました。

白:ミラー系
オレンジ:オブジェクト系
ピンク:メディア系
水色:機能の切り替え
深緑:コライダーの切り替え
薄紫:視覚効果の切り替え
ベージュ:ライトの切り替え
黄緑:即時発火のスクリプト

という分類になっています。

というのも初代スイッチは何も考えずに「被らない色にするか~」と作っていたため、それを今のスイッチに適用すると「色の数が全然足りない…!!」となってしまっていました。
なのである程度、色をまとめる方針にしました。
よく使う新しいスイッチのデザインも追加しているので、だいぶ使いやすくなったかと思います!

今回はスイッチだけでなくスライダーも用意しています! スライダーによって細かい調整が必要なものにも対応できるようになりました。

スライダーは手で掴んで動かせるほか、UIのレーザーをあてることで遠くから操作することもできて便利です。
状況によっては縦向きが使いづらい場面もあるので、横向きへすぐ切り替えられるようにもしました。こちらも3Dバージョンと2Dバージョンを用意してあります。2DのスライダーもUnity標準のスライダーを使わない独自実装にしているため、気持ちの良い挙動で動くようになっています!

別のこだわりポイントとして、サウンドにもかなり力を入れています。『LuraSwitch2』は旧バージョンと異なり音と振動のフィードバックがあり、押したときの気持ちよさが好評です。
サウンドは、『ISOLATION-CUBE』などのアバターギミックを作成しているWakaranさん@wakaran4)に依頼してフルスクラッチで作ってもらっています。3Dと2Dのときでサウンドのニュアンスを変えるなど、かなりこだわって制作してもらっています。


Unity側のセットアップも、ワールド制作者がなるべく簡単に手間なく使えるように頑張りました!

スイッチのDefaultOnの状態を切り替えると、スイッチの見た目だけでなく、ワールドに設定しているオブジェクトも切り替わるので状態が直感的でわかりやすくなりました。Unityを実行しなくても切り替わるのでだいぶ便利です。

ModeSelectorSwitchSyncerにより、複数のスイッチのうちのどれか一つをアクティブにしたい、というようなことや、複数のスイッチの状態を同期したい、というようなことにも簡単に対応できるようになりました。

また、ユーザーの近い位置に自動的に移動するボードも付属しているため、同じ機能のスイッチをたくさん配置するのではなく、スイッチのセットを呼び出す、というようなセットアップも簡単にできるようになっています。

今回はパッケージにミラーが付属しています。
ミラーというと、遠くにいるのにつけっぱなしになっていて重くなったりしがちだったのですが、このミラーは距離で自動表示/非表示するミラーになっています。
接近すると、スーッとフェードして自然にミラーが起動し、離れると自然にオフになります。

LODやシェーダーでも同じようなことを軽量に実装することはできるのですが、セットアップが面倒になりがちだったので、透明度が最大になるエリアや、ミラーが表示され始めるエリアなどを視覚的にわかりやすく設定できるようにして、誰でも簡単に設置できるようにしました。
背景が映るHQモードや、アバターだけが映るLQモードなども用意しているので、用途に合わせて選べるようになっています。
また、前面にガラスオブジェクトを配置するオプションもついているので、デフォルト設定でも鏡表面の反射を表現し、鏡をワールドに馴染ませることができるようになっています。


新しく追加した機能のスイッチやスライダーも紹介させてください。

・セーブポイント

厳密にはこれはスイッチではないのですが、付属しているPrefabです。アクティブ状態になっていると、ユーザーがその位置にジョイン/スポーンするようになります。
作ってみるとこれは結構便利で、面白い使い方ができるかもしれません。

・テレポートスイッチ

押すと指定した位置にテレポートできるスイッチです。即座にテレポートするだけでなく、ちゃんと事前に暗転してテレポートするので優しいテレポートになっています。これもなかなか使い勝手が良いと思います。

・スカイボックス切り替え

スカイボックスを切り替えられるPrefabです。これがアクティブ状態になっているとスカイボックスを設定したものに切り替えることができるようになります。単純にスカイボックスだけ変えると馴染まないことが多いので、Fogも合わせて切り替えられるようになっています。

・ライトスライダー

ライトの明るさを調整できるスライダーですが、ライトだけでなくVRCLightVolumes(VRCLV)のPointLightVolumeもコントロールできるようにアップデートしました。詳しくない人にはあまりピンと来ないかもですが、VRCLVのPointLightVolumeで照らす場合はリアルタイムライトのような負荷なく空間やアバターの明るさを調整することができるので、かなり便利です。是非試してみてください!

――日頃からLuraSwitchに触れているワールド製作者やVRChatユーザーに伝えたいメッセージ、コメントなどあればお願いします。

(るら)今回のギミック、正直無料で出すにはやりすぎなぐらい工数がかかっていて「これ無料でいいんですか!!?」と言っていただくことも多いです。
でも気軽に手を出せる便利なアセットが無料で使える環境はワールド制作の裾野を広げることになるはず――――!

……というのは建前で、一応リアルグッズの販売で収益化できるようにも考えてます!

みんなに使ってもらって認知度が上がる→リアルグッズが売れる→さらにアップデートもできる、というちょっと変わった循環と収益化を目指しています。もしこれが上手くいくならアバターや服などと違って収益化がかなり難しい「ワールドギミック」というジャンルでの、収益化モデルの1つになれるかもしれないなーと思っています。

ので!VRCでのスイッチも、リアルグッズの方もよろしくお願いします~!!

次は4月12日開催の『出張版!VRCくりえいてぃ部2』で出展予定です!! よろしくお願いします~!!

関連リンク

『LuraSwitch2』BOOTH https://booth.pm/ja/items/1969082
るらさんX(Twitter)@Lu_Ra_999

投稿者プロフィール

やまびこ
やまびこ記事を書く人・見る人
2020年11月ごろにQuest2を買ったことをきっかけにVRChatにハマりました。
自分が楽しい、面白いと感じたものをお伝えできるよう頑張ります!