クリエイターは「燃え尽きた」ところから、どのように立ち直るのか?Studio Penroseより「燃え尽き症候群」を描いた映像作品『Our Precious Autumn』が公開

休まずひたすらに動き続け、その結果燃え尽きてしまったクリエイターは、どのように立ち直っていくのでしょうか?

海外のVRChat映像制作チーム『Studio Penrose』は、2025年6月21日に映像作品『Our Precious Autumn』をYouTubeに公開しました。(本編映像は記事の下部にて)

この作品は、主人公の漫画家アミが勤め先の漫画スタジオで働き詰めて、燃え尽き症候群に陥ってしまったところから立ち直っていく様子を描いたものです。

物語のあらすじ

アミは自身が連載を担当している異世界系漫画『シーズ・オブ・ライフ』の執筆にかかりっきり。ネームにバツを自分で入れたり、何度も書き直すなどかなり苦心している様子。

見るからに辛そうな彼女を心配した同僚たちが声をかけてきます。話題として上がったのは、机の片隅に貼られていたアミの個人制作の漫画『君の秋』のネーム。

その作品は『藍子』と『勇太』という二人の青年が成長する物語を描く、といったものでした。

「もう一年くらい触ってないよ」とアミが吐き捨てるように言ったその書きかけのネームが描いていたのは、二人が喧嘩をしているシーン。同じアニメ制作会社で働く夢を持ち、二人で作品を作る約束をしていたはずが勇太がキャリアを優先し別の道を選び、そのことで藍子が怒っています。

シーンについての説明をした後、「どっちみち『シーズ・オブ・ライフ』のが今の私の人生なんだし」と話を打ち切るアミ。

気晴らしのためとバーに誘う同僚たちの声も届かず、彼女は今日も夜通しで執筆を続けます。その姿はまるで「今の私にはもうこれしかない」と執着しているかのようでした。

ある日、アミは編集から『シーズ・オブ・ライフ』の売り上げ低迷、プロジェクト立て直し検討の話を聞かされます。

「私は一体何のために……描き続ければいいの……?」

苦しんでいる最中に追い打ちの一言を受けてしまったアミ。必死に縋り付いてきた道の行く末を閉ざされたような心境の彼女は、帰り道の足取りもおぼつきません。

駅のプラットフォームでふらついていた彼女は、なぜか実在しないはずの勇太がそこにいるのを見かけます。彼の後を追った先に見えたものとは——

創作活動によって生じるストレス、そしてそれによる燃え尽きからの復帰を描く本作品は、『Studio Penrose』代表の『Khangaluwu』さんご自身の経験に基づいたものとなっています。

人の動きとBlenderアニメーションの組み合わせや、様々な場面で活躍する声優の方々の名演、素晴らしいサウンドトラックで彩られた、等身大なクリエイターの物語。

その続きは、ぜひ本編をご覧ください。

『Our Precious Autumn』本編映像はこちら!

関連情報

Studio Penrose公式X:https://x.com/Studio_Penrose

投稿者プロフィール

ゆーてる
ゆーてる広報部隊長(元二代目編集長)
楽しいこと、誰かが頑張ってる姿を見ることが大好きなVRライターです!
ぼく自身もVRChat上でいろんな活動してます!

バーチャルの楽しいことをたくさん知ってもらえるようがんばります!