武道の中でも人気を誇る『空手』
道場に通って師範に教えを乞うといったスタンダードな方法もありますが、オンラインスクールや通信講座で学ぶ事も一般的になっています。
ですが最近の空手の稽古はもっと進化しているみたい…?
今回はVRを活用した次世代の稽古『VR空手道』の魅力を特集します。
道場の方からやってきてくれる、新時代の稽古『VR空手道』
スイミングにピアノ、英会話などなど。
子どもの頃に習い事をしていた人も多いはず。
かくいう筆者も子供の頃は薙刀(なぎなた)を習っていましたが、オトナになるとお稽古を習いに行く時間がなかなか取れず…。
新しく何かを学びたいと思っても、時間や場所の制約が大きくて手を出せないのが現代人の苦難ではないでしょうか。
ですがVRならそんな悩みも問題ありません。
なぜなら道場の方から私たちのところへ来てくれるのですから…!
コロナ渦で生まれた新しい道場の形
VRChatで毎週金曜日20ː45頃より開催している『VRC空手道』
こちらの道場の師範をしているのはVRChatユーザーかつ、現役の空手指導者であるTakumi(@GnonTakumi)さんです。
たくさんの人に空手を知ってもらいたいという思いを抱いているTakumiさんですが、空手道場・武道関係の業界は昨今のコロナ禍により、道場を開けない厳しい現状があるそうです。
そんな中、何か少しでも自分の力で空手を盛り上げたいという思いから、Takumiさんはこちらの『VRC空手道』を開催し始めたのだとか。
VR空間に丸々再現された道場は大人数での稽古でも余裕の広さ。
左端には現実の道場さながら、神棚が用意されています。
“礼に始まり礼に終わる”という武道の心は『VRC空手道』でも同じ。
『神前に礼!』
というTakumiさんの掛け声に合わせ、師範、神棚、そして一緒に稽古をする仲間たちに『押忍』とあいさつをしてから稽古が始まります。
筆者が参加した回は蹴り技を中心に稽古をする回でしたが、VR空間で師範が技を見てくれるのはとても心強いです。
『つま先を伸ばす感じで!』『出した右足を戻して~』と細かい指導が出来るのもVRだからこそ。
師範の教えだけでなく、周りの仲間の動きが見ながら技を磨けるのは空間があるVRのメリットだと感じました。
やっぱり何かを学ぶ上で、同じ志を持つ仲間がいると習得のスピードも段違いですもんね。
稽古は基本的な空手の型の練習からはじまり、後半には『金的蹴り』や『鼓膜破りの耳打ち技』『目つぶし技』など、具体的な実践技の講習も。
空手は護身術でもあるので結構エグい技が多々あるそうですが、どこを突けば急所になるのか、実践を交えて講習を受けるのはなかなか面白い経験でした。(もちろん護身術として技を身に着けるのであって、興味本位で人に技をかけちゃダメですよ!)
空手には様々な流派がありますが、『VRC空手道』では、Takumiさん自身がやっている空手の流派の他に、他流派の方達とも交流を積極的に交わしているそうです。
そしてTakumiさんいわく、ゆくゆくはVR派生の『VRC空手道』という名の流派を作るのが目標なのだとか!
現実では出来ないような、バーチャルの世界だからこそ出来る新しい空手のスタイルが生まれそうで楽しみですね。
『VRC空手道』は毎週金曜日20:45〜22:30まで毎週稽古をしています。
空手に興味がある方のみならず、新しいことを始めたい方、自宅勤務で運動不足の方にとっても気軽に参加できるイベントとなりそうです。
もちろん見学だけでも大丈夫だそうですよ!
【VRC空手道】
■開催日時ː毎週金曜日 20:45〜22:30
■参加方法:TAKUMI-GANON86にフレンド申請の後、時間になったらJOINしてください