3月9日に和歌山県で打ち上げ予定のロケットとVRChatの宇宙エレベーターワールド『SPACE ELEVATOR』の意外な共通点【寄稿】

2月17日のH3ロケット打ち上げ成功のニュースについては皆さんご存じのことかと思います。前回の雪辱を果たし見事搭載した衛星を軌道に乗せたH3ロケット、まだその興奮も冷めやらぬかとは思いますが、実はもう一つ近々にロケットの打ち上げが予定されていることをご存じでしょうか?
と言いますのも、スペースワン株式会社が2024年3月9日11時~12時頃に和歌山県の発射場からロケットを打ち上げ予定であることを発表しているんです。

ロケット発射についての詳細

打ち上げられるロケットはスペースワン株式会社が開発した「カイロスロケット」の初号機で、その打ち上げ場所であるスペースポート紀伊は同社が運営する和歌山県串本町にある日本初の民間ロケット発射場です。今回の打ち上げが成功すれば民間企業としては日本初の快挙となります。

しかし、いかんせん初めての取り組みであり一筋縄では行かないようで、2022年3月末の最初の打ち上げ予定よりコロナ禍の影響もあって4度の延期がなされてきました。
満を持しての今回の発表、今度こそ無事打ち上げられ成功することを祈りたい所であります。

和歌山県庁前に設置されている応援看板。和歌山県のPRキャラクター「きいちゃん」も一緒に掲載されており
大きな期待を寄せられていることが伺えます。


と、ここまでお話しましたが“バチャマガでなんでローカルニュースの話をしているんだ”とお思いの方がいらっしゃることと思います。ご安心ください、ここからバーチャルにつなげていきます。

宇宙エレベーターワールド『SPACE ELEVATOR』

本件に関連して今回ご紹介するのがこちら、
lunar eclipse氏作成のワールド「SPACE ELEVATOR」です。
“宇宙つながりは安直すぎないか”と声が聞こえてきそうではありますが、どうかもう少しお付き合い下さい。もちろん宇宙との関係はあるのですがもう一つ共通点があるんです。
実は本ワールドの宇宙エレベーター、和歌山県に立っている設定であることがLunar Eclipse氏によって言及されています。しかもワールドには国土地理院の空撮・衛星写真が使われているとのこと、それを踏まえつつ早速ワールドを見てみましょう。

リスポーン地点は主に鉄骨とコンクリートで構成されたエレベーターホール。

外観を見上げる。文字どおり天に届く支持構造物とエレベーターシャフトの威容。

エレベーターにはSit判定のある椅子に座って乗ります。タイマーゼロで発進。

乗ってしばらく上がると和歌山の山々を一望できます。

さらに上がると紀伊半島の形が分かるほどの高さへ

地形から発射場である「スペースポート紀伊」の位置も確認できます。

終点の宇宙ステーションでは日本列島を見渡せる高さまで到達します

この地点から望む発射場の位置

時折宇宙ステーションの近くを走り抜けていく銀河鉄道は、かの宮沢賢治の出身地岩手県の方向からやってきます。先頭に掲げるナンバープレートのD-2050は大林組が掲げる宇宙エレベーター建設構想の完成予定年にかけているのでしょうか。

宇宙ステーションには2階があり、同1階の904号エレベーターで行くことができます。

終わりに

「SPACE ELEVATOR」は2019年から存在する押しも押されぬ有名ワールドで、行ったことがある方も多くいらっしゃることとは思いますが、この機会に和歌山から打ち上げられたロケットが眼下に望むであろう景色を眺めながら、宇宙へ思いを馳せられてはいかがでしょうか。

【ワールド情報】

VRChatワールドリンク「SPACE ELEVATOR」:https://vrchat.com/home/world/wrld_1da7dd95-0580-427e-80c2-686971e316ab

天文仮想研究所 VSPでカイロスロケット1号機の予習会が開催されます!

天文仮想研究所 VSPが本日21時にカイロスロケット1号機の打ち上げ直前予習会を開催するとのことです。

本記事で和歌山から打ち上げられるロケットに興味を持たれた方はこちらに参加してみると、より楽しめるかと思われます。

https://twitter.com/vsp_vrc/status/1761746162342899738

投稿者プロフィール

Boniyan_Muu
Boniyan_Muu
ユーモアとコラージュを愛する子供時代に気取って標準語を話していたら故郷のイントネーションを失ってしまった限界西日本人。