日本時間10月5日、VRChat はバージョン2023.3.3(Build 1353)をリリースしました。
今回のアップデートは、ワールドの事前ダウンロードやフィルタリング機能の一部実装などが追加されました。
この記事では、バージョン2023.3.3(Build 1353)のアップデート内容と前回のアップデートからのあれこれを紹介します!
今回のアップデート内容
Contents Gatingの実装
VRChatの世界は、あらゆる人々がアバターやワールドを作成できるため、時には適切でないものが出てきてしまう場合もあります。
VRChatは、Meta Store のページにおいてIARC 12+が表示され、利用規約(9月20日現在)では13歳以上の利用を想定しています。
18歳未満の子供たちや有害なコンテンツを見たくないユーザーたちの安全を守るため、そういったコンテンツから遠ざけ、VRChatがより楽しく快適にプレイ出来るようにするフィルタリング出来るようになる機能が「Content Gating」です。
2023.3.3以降では、 VRCSDK・Webサイトでアバター・ワールドに「ラベル付け」を適切に設定する必要があります。
2023.3.3の時点では、フィルタリング機能は無く、2023年の第4四半期(10~12月)を目途にフィルタリングシステムが導入される予定。
将来的に、設定したラベルと生年月日に基づいて、VRChatで表示されるコンテンツをフィルタリング出来るようになります。
フィルタリングされ、ブロックされたアバターはデフォルトのロボットアバターへ置き換わり、ワールドは検索やメニューから非表示になり、Invite をもらっても参加は出来なくなるようです。
以前まで VRCSDK には設定項目があるものの「設定したところで意味をなさないモノ」として存在していましたが、今回の Content Gating で本領を発揮しそうです。
設定出来るラベルは、俗に言う「NSFW(仕事中に適さないものの意=閲覧注意)」に属するいくつかの項目です。
この Content Gating の導入に伴い、クリエイターガイドラインも更新がされました。が、利用規約やガイドラインは根本的には変わっていません。
ガイドラインなどのルール違反をしていいわけではありません。
NSFWな要素があるアバターやワールドをアップロードしている場合は、適切にラベルを設定することが望まれます。
急ぐ必要はありませんが、今後アップロードしたコンテンツに適切な設定をしなかった場合、運営からのBANなどの処罰を受ける可能性があります。
これらのコンテンツ警告が存在する場合、クリエイター ガイドラインや利用規約に違反するコンテンツをアップロードすることはできません。これらは、このコンテンツが誰かがフィルタリングしたいものである可能性があることを示す手段として機能するだけです。
コンテンツが一線を超えているかどうかが不明な場合は、ラベルを付けてください。
Creator Guidelines – Google翻訳
今後は、アバター・ワールドのみならず他のVRChatコンテンツにも拡大していく模様です。
詳しくは公式ブログ記事参照。
ワールドプリロード
ワールドのデータを事前にダウンロードできる機能が実装されました!
従来は、Joinしないとダウンロードできませんでした。この機能は、データをダウンロードしながら、並行して今いるワールドで引き続き遊ぶことが出来ます。
ダウンロードが完了すると、通知が来るのですぐJoin出来るようになります。
Groupのアナウンスの履歴
今まではGroupのアナウンスが最新の1件しか見られなかったですが、過去のアナウンスも見られるようになりました。
そして、グループの権限(ロール)ごとにアナウンスを送ることが出来るようになりました。
例えば、イベントスタッフ・イベント参加者でアナウンスを1つのグループ内で分けることが出来ます。
言語検出の追加
VRChatに対応のシステム言語を使用している場合、自動的に言語が選択されるようになりました。
「Go!」ボタンがデフォルトでスキップに
「Go!」ボタンがデフォルトでスキップされるようになりました。
もし準備がしたいなど「Go!」ボタンが必要な人は再度表示することもできます。
前述の「ワールドプリロード」と合わせるとさらなる時短が出来るようになります。
そのほかパフォーマンスの向上など。詳しくはリリースノートへ。
2023.3.2リリース以降に公開されたあれこれ
VRCSDK3.3.0リリース
9月12日に VRCSDK が更新されバージョン3.3.0になりました。
このアップデートでは「Unity の Play 画面に入らずアップロードが可能に」なりました。
SDK の画面で名前・説明文・タグ・Public化の許可・サムネイルが一括で設定できます。
ワールドの収容人数の設定が変わりました
従来は、ユーザーが設定した人数の2倍がユーザーの入れる最大人数でしたが、9月12日より「最大収容人数(Maximum Capacity)」と「推奨収容人数(Recommended Capacity)」が個別に設定出来るようになりました。
最大収容人数は、従来と同じくワールドにユーザーが入れる最大の人数。
推奨収容人数は、ワールド作者が「推奨」と設定した人数です。推奨人数を超えた Publicインスタンスは、表示されなくなります。
9月14日のデベロッパーアップデート
VRChat Plus サポーターのおかげで VRChat はどこにも行きません。
Developer Update – 14 September 2023 – Google翻訳
アバターのリッピングと著作権侵害に関する情報と、それに対して私たちが取り組んでいることを共有したい
Developer Update – 14 September 2023 – Google翻訳
この「Imposters」機能は、現在のフォールバックシステムとは異なる「Quest 対応」などしなくても、アバターが(荒いながらも)表示できるようになるシステムです。
VRChat Home のプロフィールが新しく
プロフィールが新しくスタイリッシュになり、ウインドウや画面の大きさによってスムーズに可変するようになりました。
ユーザーの参加しているGroupも見られるように。
ローカライズの範囲が拡大
英語・日本語など含めて7か国語対応となったVRChatですが、今後も対応言語を増やしていく予定。
新たにポルトガル語(ブラジル)・ヘブライ語・ポーランド語・ロシア語・簡体中国語・繁体中国語・インドネシア語のローカライズが進行中。
翻訳済みの言語でもお手伝い募集中。詳しくはこちらから。
9月14日のデベロッパーアップデート
VRChat Jams により、クリエイティブ コミュニティが開発力を発揮できるようになり、新人クリエイターとベテランの両方に自分の作品に注目を集める機会が与えられます。
自分で何かを作り上げたり、志を同じくするクリエイターと出会って一緒に素晴らしいものを作り上げたりしましょう。
あなたが何を構築するか楽しみです。頑張ってください。時計に注目してください。
Developer Update – 28 September 2023 – Google翻訳
リリースノートはこちらから(英語)
https://docs.vrchat.com/v2023.3.3/
関連URL(英語)
9月14日公開 デベロッパーアップデート
9月28日公開 デベロッパーアップデート
Introducing Content Gating – VRChat公式ブログ
Content Gatingに一部文章を加筆しました。