【インタビュー】VRデバイス専用メガネ『VRsatile』の『Quest3』&『Quest Pro』&『PSVR2』アタッチメント開発秘話。『akyo』グッズも大人気の、株式会社diVRseの話を聞いてみた!

株式会社diVRseが販売中の、VR専用のメガネ『VRsatile(バーサタイル)』。1台で様々なヘッドセットに対応可能で、この度、新たに『Meta Quest 3』『Meta Quest Pro』『PlayStation VR2(以下、PSVR2)』対応アップデートキットの発売を発表し、クラウドファンディングをスタートしました。

>>>Quest3、Pro&PSVR2対応!VRsatileアップデートキット 商品リンク
https://camp-fire.jp/projects/view/675642

耐久性と拡張性に優れ、愛好者も多い『VRsatile』。今回は、その生みの親である株式会社diVRse代表取締役である勇夢将士さんにインタビュー。『VRsatile』アップデートキットのお話。さらには、同社が展開するVRSNS×メディアミックスプロジェクト『バーティカル・ライズ』や、『akyo』ぬいぐるみの販売でも話題沸騰のキャラクターグッズレーベル『フレンドぷらっしゅ』についてなどを伺いました!

(インタビュアー:翡翠ミヅキ

VR専用メガネ『VRsatile』とは?

株式会社diVRseから発売されている『VRsatile』は、代表取締役である勇夢将士さんが「ほしい」と思った事をきっかけに商品化されたVR専用メガネです。

現在、VRデバイス用のレンズは様々なものが販売されています。しかし、その多くはレンズに直接取り付ける構造上、デバイス間での使い回しが難しかったり、特殊な度数のレンズには対応できないという問題がつきもの。

『VRsatile』はそういった問題を解決することを目標として開発されたVRデバイス専用メガネです。多くのデバイスに対応できるよう、冗長性を持たせた設計となっています。他のレンズでは対応しきれない度数のレンズの作成事例もある他、『Quest2』や『Pico4』をはじめとした15機種以上のVRデバイス対応を実現。耐久性のある素材を使用しているため、数年間使用することも可能です。

『Quset Pro』『PSVR2』アタッチメント、どうやってつけるのか?

今回、インタビューをしたのは、株式会社diVRse代表取締役の勇夢将士さん。2018年からVRで遊んでいた勇夢さんは、ご自身がメガネをかけながらVRで遊ぶことに煩わしさを感じ、趣味で習得していた3DCADを使って独自のメガネフレームを作成。これを試作モデルとして、クラウドファンディングにて『VRsatile』として商品化と、販売のための株式会社diVRseを2020年6月に立ち上げました。

翡翠ミヅキ
(インタビュー担当)

発表された『VRsatile』の『Quest 3』『Quest Pro』『PSVR2』対応アタッチメント。これまでは本体に直接装着する形でしたが、なぜ“アタッチメント”という形での追加販売になったのでしょうか?

勇夢将士

そもそものきっかけは、『Quest Pro』の発売でした。皆さんは『Quest Pro』を体験された事はあるでしょうか? 『Quest Pro』はこれまでに発売されている『Quest2』や『Pico4』といった、メジャーなVRヘッドセットとは少し異なる形状をしています。ARデバイスとしての利用も想定されているため、フェイスシールドのように額で固定して、レンズが下に降りてくる形状になっています。

勇夢将士

そのため、調節次第で現在のVRヘッドセッドのように完全に顔は覆うこともできますし、あえてレンズと顔の隙間を作ることが、とてもスムーズにできるよう設計されています。私は、それこそが魅力的な点でもあると考えました。

翡翠ミヅキ

隙間を作れることで、何か利点が?

勇夢将士

現在あるヘッドセッドの多くは、装着時に外の空間を完全に遮断してしまいます。これは、良く言えば“没入感がある”といえる反面で、自身の周りの状況がわからなくなってしまったり、手元にあるものを取りにくかったりと、さまざまな不便さを生みます。日常的にVRヘッドセッドを使っている人ほど、そういった煩わしさを感じているのではないでしょうか。例えば、バーチャルでの飲み会で、お酒の位置がわからなかったり、酷いときにはお酒を倒して大惨事になってしまった……なんて経験が(笑)。

翡翠ミヅキ

あぁー! わかります。僕も剣を振ろうとして、机や本棚を思いっきり殴って、何度痛い目をみたか……(笑)。

勇夢将士

私が実際に『Quest Pro』を装着した時、あえて隙間を作ることは、そういった不便なことや、危険性を解決する物理的手段として、とても有効なことだと気づかされました。

翡翠ミヅキ

Appleが発表した『Vision Pro』も、現実と空間を融合することが最大の魅力でしたよね。『Quest Pro』もフルカラーパススルーですが、その機能を使うまでもなく、VRを楽しみつつ隙間から手元をすぐに見られるわけで……。キーボードやスマホもそれで充分に操作できますし(笑)。

勇夢将士

ライターさんにとっては、こういった取材の機会でも便利ですよね(笑)。また、『Quest Pro』は、眼鏡をつけたまま装着できる設計になっていますが、メガネのフレームが視界に入ってしまうために、それでは周囲の確認がしにくくなってしまい、良さが失われてしまいます。

勇夢将士

開発した『VRsatile』のアタッチメントタイプは、そういった問題を解決し、『Quest Pro』本来の体験を引き出すことができます。その最大の特徴は、映像を映し出すレンズではなく、装着者の顔に寄せる方式をとっている事。『Quest Pro』の隙間から外を見たとしても、『VRsatile』を通して視野を矯正した状態で確認ができます。また、『Quest Pro』ではフェイストラッキングやアイトラッキングの機能が搭載されていますが、こちらに関しても問題なく使用できる作りとなっているため、『Quest Pro』の性能を損なう事はありません。

翡翠ミヅキ

なるほど! 今回は『Quest3』『PSVR2』にも対応したアタッチメントも同時に展開されていますが、その理由は?

勇夢将士

特定のヘッドセット専用機ではなく、アタッチメントの開発ができるようになったことで、『VRsatile』の拡張性はグンッとあがりました。中でも、『PSVR2』が発売してから対応版を求めてお声がけいただくことが多く、「これは作らねば」という使命感に駆られました(笑)。『Quest3』に関しても、これからメジャーなVRヘッドセットになることは想像に難くない。これまでの〇〇対応眼鏡という形では、新しいヘッドセットほど、その都度に購入をしなければならなくなってしまう流れになっています。

そこで、『VRsatile』は、ひとつ持っていれば大丈夫! アタッチメントによりそういった煩わしさ解決したいと考えています。『Quest Pro』と『PSVR2』版は、すでに様々な方にテストを依頼しており、感想は良好。特に視力矯正レンズは種類が少ないため、探していた方は是非チェックしてみてください。

クラウドファンディングで受付中! その後一般販売を予定。

『VRsatile』アップデートキットは、7月31日(月)まで、下記のサイトでクラウドファンディング実施し、その後はWebサイトで一般販売も予定。クラウドファンディングでアタッチメントのみの購入はもちろん可能なほか、『VRsatile』+アタッチメントセットは、なんとアタッチメント代金が無料です! お得にゲット入手できるチャンスにお買い逃しなく!

>>>Quest3、Pro&PSVR2対応!VRsatileアップデートキット 商品リンク
https://camp-fire.jp/projects/view/675642

ついでに、株式会社diVRseのいろいろ聞いてみた。

『VRsatile』を販売している株式会社diVRse。実はVRSNS連動メディアミックス『バーティカル・ライズ』や、ソーシャルVRキャラクターのぬいぐるみ・グッズ販売のためのレーベル『フレンドぷらっしゅ』など、複数のプロジェクトを立ち上げています。せっかくの機会、いろいろ聞いちゃえー!

『バーティカル・ライズ』の続報はいかに?

翡翠ミヅキ

以前より開発が進められている『バーティカル・ライズ』。今回記事にさせていただいている『VRsatile』はハードの領域ですが、『バーティカル・ライズ』は“VRSNS連動メディアミックスコンテンツ”というソフトの領域ですよね。少し意外な展開の仕方だと思いますが、どういう経緯があったのでしょうか?

勇夢将士

私自身、漫画家やイラストレイターとして活動していた時期があり、コンテンツ制作をしたいという気持を前々から持っていました。それこそ、2019年ごろからですね。当時はリアルとバーチャルを混ぜたようなコンテンツが多く開催され盛り上がっており、非常に活気のある状況だったと思います。

しかし、新型コロナウイルスが蔓延し始めたことでリアルのイベント開催が出来なくなってしまい、リアルとバーチャルが連動するようなイベントが無くなってしまいました。そういった背景もあり、全く新しいVRイベントを作りたいという思いで『バーティカル・ライズ』を立ち上げたのが始まりです。

『VRChat』上での体験はどうしても同期の問題があると思います。私自身、皆で驚きや体験を分かち合った時が一番感動をした瞬間でした。同期の問題は完全に払拭できるわけではないんですが、『バーティカル・ライズ』では、少しでも皆で体験できるような物を目指して制作しています。

翡翠ミヅキ

『バーティカル・ライズ』については以前も取材をさせていただいていて、最後に動きがあったのが2022年の9月。本編は2023年に公開予定とのことでしたが、最新情報はありますか?

勇夢将士

製作途中の物を公表したいという気持ちもあるんですが、一気に情報を出して皆を驚かせたいと思い、中々情報を出せずにいます。近日中には皆さんにお見せできる形になりますので、楽しみにしていただければと!

翡翠ミヅキ

その際は、我々一般ユーザーが遊べるような形で発表となるのでしょうか?

勇夢将士

もちろんです。VRゲームの体験としては新しい形のものになるよう、鋭意制作中です!

Akyoで大注目の『フレンドぷらっしゅ』。今後の展望は?

翡翠ミヅキ

Akyoぬいぐるみも大人気の『フレンドぷらっしゅ』。先日、レビュー記事も掲載させていただき、とても好評でした! どういった経緯でフレンドぷらっしゅの立ち上げに至ったのでしょうか?

勇夢将士

『フレンドぷらっしゅ』は、以前よりのフレンドであるbbbbb_himikoさんが『Akyoぬいぐるみ』を企画され、相談を受けた際にこれは商品として人気を得られるだろうから是非多くの人に届くようにやってみようと話をした結果立ち上げた企画です。

翡翠ミヅキ

実際に、『フレンドぷらっしゅ』はバーチャルライフマガジンでも取り上げさせていただいて、かなり注目されています。『Akyo』のぬいぐるみから始まり、第2弾ではガチャポン『Akyoもちもちスクイーズ」の全国展開と、続々とグッズが販売されていますね。今後はどのようなアイテムを販売予定ですか?

勇夢将士

色違いやサイズ違いや、他のグッズも出せないかとも考えています。現状発表されている『Akyoぬいぐるみ』は全長41cmと大きいですが、もう少し小さいサイズでバリエーションを作っていきたいという思いがありますね。逆に
、オリジナルサイズ(等身大)でもだしてみたいですが。

翡翠ミヅキ

等身大Akyo、抱き心地良さそうですね。

勇夢将士

そうですね。VRだとそんなに気にならないんですが、以前Unity上で測ってみたんですが、90cm以上ありました。中身をビーズクッションにして抱き枕みたいに抱えられるようにしてみたいですね。材料費の高騰などもあり、こういった展開はどこまで出来るかは分かりませんが(笑)。

オフ会でぬいぐるみを持ち寄るみたいな光景が私の夢なので、ぜひみなさんお迎えしてあげてください!

翡翠ミヅキ

『フレンドぷらっしゅ』は、『VRChat』関連のリアルイベントにもよく展示されていますよね。

勇夢将士

やはり、みなさんに実際に見て、触っていただきたいですから! 直近で、7月21日(金)に秋葉原HUBで開催されるリアルイベント『メタのみ』にて、『Akyoもちもちスクイーズの先行販売を行います。通常アソート5種に加えて、イベントガチャ限定の『バーテンダーAkyo』も入手できる貴重なチャンスなので、ぜひ遊びに来てください!

勇夢将士さんが実現する夢とともに、眼鏡、メディアミックスコンテンツ、グッズと、VRSNSのある日常をより便利に、楽しくさせてくれる取り組みを生み出し続けてくれている式会社diVRse。今後も、我々VRユーザーに寄り添ったものを生み出してくれそう! これからの活動も要チェックです!

関連リンク

株式会社diVRse
https://divrse.co.jp/
VRデバイス専用メガネ『VRsatile』
https://divrse.co.jp/?product=vrsatile-001
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