【フォロワー1万人&法人化記念】1万秒でどこまで行くことが出来るのか??

バチャマガの公式Xアカウントのフォロワーが1万人突破!そして法人化もした!という事で、現在様々な形の記念記事を掲載する企画が進行しております。

今回わたし「きっどえー」が企画したのは

「1万秒でどこまで行くことが出来るか」

です。

1万秒を時間と分を交えた表記に変えると2時間46分40秒。筆者は富山県在住ですが、富山駅から新幹線に乗れば東京駅に余裕で着いてしまえるぐらいの時間があります。とはいえ、そんなお金はないそれでは企画としての面白みに欠けるので、以下のようなレギュレーションを設定してみました。

  • 使用できるのは公共交通機関のみ
  • 鉄道に乗る場合は普通列車のみ(新幹線や特急・急行列車は禁止)
  • 出発時間を午前10時とし、出発地点から(直線距離で)出来るだけ遠くに行く

ここからの記事はきっどえーが上記の条件で実際にチャレンジを行った時の模様となります。よろしければ最後までご覧ください!なお記事中にVR要素はほとんど無いのでご容赦ください!

出発地点(0秒) ほたるいかミュージアム

出発地点は富山県滑川(なめりかわ)市にあるほたるいかミュージアム。筆者が2年ほど前に執筆した記事で取り上げた場所でもあります。

チャレンジ日だった4月下旬はホタルイカのシーズン中であり、ミュージアム内で実際にホタルイカに触れたり発光ショーを見ることが出来ました(ホタルイカが獲れる3月下旬~5月下旬の期間のみ)

こんな感じで触れ合うことが出来ます。生きたホタルイカに会える博物館は世界でここだけとのこと
2015年から開催されている『XR CREATIVE AWARD』の2023年度優秀賞に選出された際の新聞記事が紹介されていました

記事で紹介したVRホタルイカ体験施設『DIVE』も。紹介VTRを流すモニターもあって、記事で紹介した時よりも充実したスペースになっていました。

と、本記事唯一のVR要素を紹介しているうちに出発時間の午前10時に。徒歩で最寄り駅である滑川駅に向かいます。

滑川駅(約1000秒経過)~目的変更!~

ほたるいかミュージアムから徒歩10分ほどで「あいの風とやま鉄道」の滑川駅に到着。

時刻表で列車の時間を確認。接続などを考えると、富山駅を経由して金沢方面に向かうのが一番距離を稼げそうです。

乗り換えアプリで確認すると約1時間20分で金沢駅に着くとのこと。この調子ならチャレンジ開始1万秒後には石川県の南部までは行けそうです。

……でも、それって面白いか??

このルート、要は「北陸新幹線の並行在来線を金沢・福井方面に向かって乗り続ける」ものです。ひたすら平地を走り続ける様子を紹介したところで盛り上がりも何もない……

なので、企画内容を変更する事にしました。

  • 「1万秒で何処まで高い所に行くことが出来るか」

目的変更に伴い、隣接する「富山地方鉄道」の滑川駅にやってきました。

目指すは標高3015mの立山。4月中旬に標高2450mの室堂まで行ける「立山黒部アルペンルート」が開通しており、これに乗ってできるだけ標高を稼ごうと思います。特に準備もせずに雪の残る立山に登るのは危険なので、時間があってもそこまではやりませんが(そもそもそんな体力ないし)

出発地である「ほたるいかミュージアム」は海に面しており、スタート時の標高は「0m」としてカウントするものとします

3000秒経過(富山地方鉄道本線 中加積駅付近)

元々西武鉄道の「レッドアロー号」として運用されていた車両でした
車内の様子。ゆったりしていますが普通列車。

やってきた電車に乗り、立山黒部アルペンルートの始発駅である立山駅に向かいます。

チャレンジ開始3000秒(50分00秒)の車外の様子。田園風景の向こうに目的地である立山連峰が見えています。

5000秒経過(富山地方鉄道立山線 田添駅付近)

寺田駅で乗り換え。地元のサッカーチーム(J2所属)の「カターレ富山」のラッピング列車に乗り込みます。

手前に北陸自動車道が見えます

チャレンジ開始5000秒(1時間23分20秒)時点の車外の様子。徐々に立山連峰が大きく見えているのが分かります。

ここまで、乗継ぎ待ちも含めかなりの時間が経過したように感じますが、それでも半分。ここまでの一秒一秒がバチャマガ公式Xアカウントのフォロワーの一人一人に相当する(それもまだ半分)と考えると「それだけ多くの人に見られ、支えられているんだ」と気が引き締まる思いになります。約5年半のアカウント運営で積み上げてきた実績とフォロワーさん達の期待に背かないよう、これからの活動も頑張っていかないと……。

そんなことを考えている内に電車はどんどん山奥に進んでいき、終点である立山駅に近づいていきます。

8000秒経過(立山黒部アルペンルート 立山駅)

チャレンジ開始8000秒(2時間13分20秒)とほぼ同時刻の12時13分に立山駅に到着。ここが立山黒部アルペンルート(富山側ルート)の始発駅となります。

ここから室堂へはケーブルカーと高原バスを乗り継いで向かう事になります。この時点で残り時間は約30分。乗り継ぎがスムーズに行けば室堂までとはいかなくても高原バスに乗って途中まで行けそうです。

しかしケーブルカーの待合ロビーに出た瞬間、その計画が破綻していることを思い知ることになります。

「凄く混んでる……」

それもそのはずで、実は立山黒部アルペンルートが最も混雑するのは春の開通~ゴールデンウイークの期間、つまり『ちょうど(チャレンジ時点の)今』なのです。

なにより日帰り往復切符の発売自体がすでに終了していました(この時期、朝早くから来ないと予約なしで切符を買う事すら難しいらしい)

と、なれば自分の足で出来るだけ高い所に行くしか方法はありません。実は、立山駅付近にはそれにうってつけの場所があります。

Googleマップを一部加工編集

アルペンルートの反対方向、南西側に立山山麓スキー場というスキー場があります。スノーシーズンが終わった今なら、ゲレンデを徒歩で登ることが出来るはず。

早速スキー場へ。駅からスキー場は約2.5kmあり、歩いていたら時間がもったいないので小走りで向かいます。

しかし、そこに山道が牙をむきます。Googleマップによれば駅からスキー場までの標高差は約70m。普段運動をしておらず、平坦な道のジョギングを2kmノンストップで行えるかどうかも怪しい筆者にとってこの高低差はきつすぎました……心臓と肺が悲鳴を上げ、何度も立ち止まりながらもスキー場に向かいます。

12時35分過ぎにスキー場に到着。正直心は折れかかっていましたが『ここで止めたら出来るだけ高い所に行くという企画の趣旨に反する』という意地だけで、ここから雪の残る山頂を目指して登っていく事にします。

呼吸がつらい……身体が上手く動かない……唾がいっぱい出る……とにかく苦しくてつらい……

電車の中で「1万人フォロワーの重み」について考えていた自分がいかに甘っちょろかったかを思い知らされた気持ちになりました。標高1mを稼ぐだけでもこんなに辛くて苦しい思いを本当はしないといけないんだぞ、その苦しみを知らずに分かった風なことを言っているんじゃないぞ、と。

必死で体を動かし、それでも耐え切れずに何度も立ち止まりながらゲレンデを登る事約10分。

午後12時46分40秒、「1万秒で何処まで高い所に行けるか」チャレンジ終了です!

チャレンジ終了地点からの景色

スマホに入れた高度計(上はGPSで測定した標高、下は現在地の地図上の標高を示したものらしい)によれば、標高約608m。立山山頂の3015mには遠く及びませんが、海沿いの標高0mから1万秒でここまでの高さを登ることが出来ました!

チャレンジを終えて

チャレンジ終了後、立山駅に戻る途中の景色

以上、「1万秒で何処まで高い所に行けるか」チャレンジの模様をお届けしました。結果は「標高608m」。出発時間や移動方法を限定し、事前のきっぷ予約などを行わない状態でのチャレンジとしてはまあまあの結果だったようにも思えます。

後日検討した結果「自家用車での移動可」「混雑シーズンを避ける」という条件であれば1万秒以内に標高2450mの室堂にたどり着くことは可能なようです。

ですが、「標高600mぐらいしか行けないのか」という感情も否定できません。標高3000m近い山に登ることも可能なルートで、その5分の1の高さしか登ることが出来ていないじゃないか、と。

「バチャマガ公式アカウント1万人」の重みを認識すると同時に、この数字に満足することなくより高い所を目指して進んでいきたい、とこのチャレンジを通じて思いました。

バチャマガ共々、今後ともよろしくお願いいたします。

投稿者プロフィール

きっどえー_ kidA_jp
きっどえー_ kidA_jp
VRの世界に生きる「少年A」……なつもりの人。