ほたるいかミュージアム
幻想的な青白い光を放つ事で知られるホタルイカ。
富山県にある富山湾はそのホタルイカが「数百万匹の大群で海岸近くまで押し寄せる」という世界でも他に見られない現象が起きる場所として有名であり、富山湾に面した滑川(なめりかわ)市に「ほたるいかミュージアム」という博物館があるほどです。
「ほたるいかミュージアム」の館内ではホタルイカをはじめとした、富山湾に生息している様々な生物に関連した展示が行われています。
(写真は全て「ほたるいかミュージアム」のホームページより)
……ここまで読んで「あれ?このサイトって『バーチャルライフマガジン』じゃなかったっけ?」と不安になった方、ご安心ください。ここからちゃんとVRの話になります。
VR体験施設「DIVE」
実は「ほたるいかミュージアム」内に今年(2023年)4月から「DIVE」という名前のVR体験施設が設置されているのです。それもVR歩行システムを用いた本格的なものが。
VR歩行システムには「KATVR」が採用されており、足の動きのみでVR上の移動が可能となっています。
KATVRの博物館への設置はここが日本で初めて。各種店舗・レクリエーション施設への設置を含めても中部圏初だそうです!
VR体験の内容
VR体験は
・深海探検の基地
・ホタルイカが生息している深海
の二つを舞台としています。
1.深海探検基地
基地では深海探検用スーツの動作確認と訓練を行います。
(注:VR体験の画像は後述するPVからのスクリーンショットを用いています)
コントローラーを持つ必要はなく、実際の手や指の動きに追従して(VR内の)スーツの手や指が動くようになっています。いわゆる「ハンドトラッキング」ですね。
この後基地内を移動して深海へ向かいます。KATVR内で足踏みをしたり足を前に置いて中央に向かって動かしたりすることでVR内で歩行することが可能になっており、「歩いている感」はかなり強かったです。しゃがむことも出来ますし。
(KATVRでの歩行のイメージはこちらのKATVRのプロモーション動画も参考にしてください)
2.ホタルイカの居る深海
確認と訓練が終わったらいよいよ深海へ。デブリ(ゴミ)を拾いながら深海を進み、ホタルイカを探します。
発見後、スーツの機能でホタルイカに「擬態」して群れの中に。前後左右を発光するホタルイカに囲まれます。
この後の展開は……それは実際に体験したときのお楽しみということで。
製作者によるPV
VR体験の製作者によるPV(「DIVE」は地元のVRクリエイターの方がUnrealEngineを用いて作成しています)もありますので、こちらも参考にしてください。
体験した感想とまとめ
VR体験は5分程度の内容なのですが、神秘的な深海生物であるホタルイカを身近に感じることの出来る内容でした。
「手と足の動きだけでVRの世界を動き回れる」事はVRに全く馴染みのない人が没入しやすいだけでなく、コントローラーを用いた三点トラッキングによるVR操作しか知らない人にとっても刺激的な体験になっていると感じました。
お近くにお住まいの方や滑川市周辺に観光などで訪れる予定のある方はこのVR体験施設「DIVE」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
案内
・ほたるいかミュージアム(住所:〒936-0021 富山県滑川市中川原410)
(開館時間や休館日、入館料については公式ホームページをご確認ください)
・VR体験施設「DIVE」
1Fの受付から入館後、前方左側にあります(下の案内画像参照)
入館料の他、別途600円が必要です。
年齢・身長の制限があるほか、体験時には靴下着用が必須となります。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- VRChatイベント2024.04.27『アイマリンプロジェクト』が『VRChat』に来たのは、あのVRクラブが原点だった――。ディレクター・篠田利隆に聞くハイクオリティMVの裏話。そして、イチカゼロ(魂:佐伯伊織)はDJとしてメタバースに降臨へ【インタビュー】
- VRChat2024.04.23【META=KNOT 2024】春猿火&幸祜が歌い、”猫 The Sappiness”が生まれ、キヌは叫び、名取さなはステージを草原に変えた。圧巻のWeek4レポート
- VRChat2024.04.11【META=KNOT 2024】00A5ACは透き通るような歌声、浮遊信号は情感のこもった歌で聴かせる。曇音ルカの歌詞に心を揺さぶれViANKiEの歌に『聞き惚れ』た、Week2レポート
- コラム2024.04.09【コラム】サンリオVfes2024のキヌさんライブで『羽を渡された』と感じてしまった人の手記