VRコントローラーに俺が見ている世界を知ってほしいので、一緒に散歩してみた

汝は我 我は汝……

で？今日はどうだったん？

公園。友達と行ってきたんやろ？

良かった良かった。楽しいのが一番やからな。

え？知らんの？
ワシ、ずーっとお前と一緒におったで。

よーく思い出してみ。
友達が「視線感じる」って言うてたやろ？

写真見返してみぃ。
全部ワシが写ってるから。

うーん、「目的」か……
強いて言うなら、お前を“起こし”にきた。

ワシはな、お前の内なる“狂気”や。

お前、まだ「やればできるコ」って肩書きを大事に抱えてるやろ？
プレゼン資料だけ異常に凝ってる資金ゼロのスタートアップみたいで微笑ましいな。

現実の実績はほぼゼロなのに、頭ん中では授賞式と密着特番まで撮り終わってる。それはもう「ドキュメンタリー」じゃなくて「コント」やで。

お前が命がけで守ってるのは夢でも情熱でもなく「それなりに有能そうに見える自分のイメージ」や。
走る気もないのに高いランニングシューズだけ揃えて満足してる人と精神構造はほぼ一緒。カッコつけるために生きてて、傷つかない範囲だけ選んでんの、見ててマジでサムイで。

失敗しそうな勝負はきれいに避けて、ノーリスクな場所でちょっと頑張って「そこそこデキる人」ポジションを死守。
試合には出ないくせに、ロッカールームでは一番戦術語る控え選手って、決まって君みたいなタイプなんや。

周りの人は残酷なことは言わない。
「いい人だよね」で処理して、そっと記憶から削除してくれる。派手に嫌われるよりずっと静かで、ずっと寂しい終わり方やね。

で、多分ここまで聞いても、君はすぐには何も変えないんやろうな。
こういう文章を「刺さるわ〜」って言いながらメモして、二度と開かないところまでがテンプレート。せやろ？

だから！！！！！！！！！！！

もっと狂え！
理性や合理性を捨てろ！！
非合理な事だけやって、今までの自分を破壊しろ！！！！！

狂え狂え狂え狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え 狂え狂え狂え！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

……どうせ、今日も何も変えないんやろ。
ええで、そのままで。

ただ一つだけ覚えといて。

──夢見心地のままでは 夢はつかめない。