【PR】Quest2を一括充電できるリッチな充電ドック。Anker「Charging Dock for Oculus Quest 2」レビュー

Oculus Quest2の充電って案外面倒じゃないですか?HMDのACアダプターは別売り品を買わなきゃいけないし、コントローラーのために電池を買わなきゃいけないし……。

その上、すわりの悪いQuest2を安定して収納できるスペースを見つけるのも一苦労。Vマガ読者の中には、すぐVRができるようベタ置きしている方もいらっしゃると思います。

今回ご紹介するのは、スマホ充電器などで知られるAnker社より発売された「Charging Dock for Oculus Quest 2」価格は9900円(税込)

本製品はOculus公式のお墨付きである「Oculus Ready」認定を取得しており、安心して使用することができます。

スマートにQuest2を充電できるという本製品ですが、VRChat総プレイ1000時間超の筆者の目線で実際の使用感を見ていきます。

パッケージの中身とセットアップ

こちらが本製品に付属するアイテム。

①充電ドック本体
②専用バッテリーカバー
③専用バッテリー
④磁気USB-Cプラグ
⑤USB付ACアダプター
⑥USBケーブル(USB-A&USB-C)
⑦取扱説明書

中身を確認したら、早速セットアップしていきましょう。

①HMDのセットアップ

※写真のHMDはVR COVER製フェイスカバーを使用

HMDは付属の磁気プラグを付けるだけで完了。
後述しますが、こちらのプラグはドック本体の磁気プラグと引き合う形で充電されます。

②コントローラーのセットアップ

コントローラーは電池カバーを取り外し、差込口に付属のバッテリーを入れます。この際、銀色の電極が表を向くように入れましょう。

次に付属の専用カバーを装着します。こちらのカバーにも電極が付いており、先程のバッテリーの電極と合わさることで、ドックで充電できるようになります。

こちらのカバー、材質は純正品と全く変わりなく、サイズが噛み合わないということも一切ありません
さすがOculus Ready認定製品だけあって、純正パーツの設計を綿密に調査していることが伺えます。

③本体のセットアップ

最後に本体ですが、こちらは背面のUSB-Cポートに付属のUSBケーブルを差し込み、電源プラグと直結させれば準備完了です。

本体は約900g以上と重量感があり、接地面に滑り止めのゴムが付いているのでドッシリと鎮座してくれます。

実際の充電の様子

セットアップが終了したのでさっそくドックで充電してみます。本製品にQuest2をそっと置くだけで自動的に充電され始めます。

HMDはドックから伸びる磁気プラグがもう一方に引き寄せられ、「カチャッ」と小気味よくくっつきます。このプラグの配置も実によく計算されており、くっつき損ねるということがほとんどありません。

写真のHMDはVR COVER製のフェイスカバー「Facial Interface & Foam Replacement Set for Oculus™ Quest 2」を装着していますが、一切干渉しませんでした。

写真では分かりづらいですが、コントローラーも磁力でしっかりホールドされています。

充電時間は約2.5時間で完了します。筆者所有のエボルタ用充電器が3時間以上掛かることを考慮すると、かなりのスピードで充電してくれます。

また、過充電防止機能も付いているので、未使用時に放置してもバッテリー寿命を減らす心配はありません。特にQuest2のHMDはすわりが悪いので、安定した場所に設置できるのは非常にありがたいです。

さらに、Quest2コントローラーも一緒に充電できるのも見逃せない点です。
もともと電池交換する以外に充電方法がなかったので、わざわざ電池を交換する手間を省けるのは大きなポイントです。

筆者はこれまでエボルタ2組をコントローラー用にローテーションで使用していましたが、予備の充電忘れや配線周りの複雑化が問題になっていましたが、その問題も解決してくれます。

専用バッテリーもかなり優秀!約17時間以上動いた!

付属の専用バッテリー自体の性能も実は優秀なのです。

本記事の執筆に際し、実際にエボルタと専用バッテリーの、満充電からの持久力を実際のプレイ時間で計測してみました。

結果、エボルタが約15.5時間持続したのに対し、専用バッテリーは計測打ち切りまで20.5時間以上持続しました。
記事執筆の都合上、計測を打ち切りましたが、まだまだ動く気配がありました。

※筆者独自の計測あり、その他の環境では保証しかねます。

Charging Dockを便利に使うためのワンポイント

以上のようにQuest2の充電周りをスマートにしてくれる本製品ですが、使用していて気になる部分が2つありました。

①コントローラーのグリップ系アクセサリーとの相性

筆者は普段、コントローラーにVR COVER製グリップ「Controller Grips」を装着しています。一方、グリップを被せれば電極カバーも覆い隠してしまいますので、本製品で直接充電ができません。

しかし、バッテリーの優秀な持続時間と相まって、定期的に充電してあげればプレイ中の電池切れ事故を防げると思います。

グリップ使用時の電池交換はかなり手間がかかります。手首ストラップを通し直す作業などが必要です。プレイ中に電池切れを起こすと非常に面倒です。

そういうわけで、この面倒な一連の作業を未プレイ時に済ませられる意味でも、グリップ使用者にも本製品を使用するメリットはあると思います。

うーむ…もっと賢い方法があるはずだ。

もし手首ストラップを通し直す手間を省きたいなら、市販の紐止めを用意するのも手だと思います。また、100均のミニボックスを本製品に取り付ければ、上の写真よりもっとスマートにグリップを収納できると思います。。

(すごく難しい気もしますが、充電ドックに対応したグリップとか出てくれたら嬉しいなぁ……)

②HMDのUSB-Cポートを塞いでしまう

1~2時間ほどのプレイならドックの充電で十分ですが、Vマガ読者の方なら3時間以上夢中でプレイする方も少なくないでしょう。

Quest2のHMDは外部電源なしで3時間以上動くほど容量がありません。そうなると充電ケーブルや外部バッテリーが必要なのですが、それらをつなぐ際に磁気プラグを外す必要があります。磁気プラグは外れにくい上に小さいので破損や紛失の恐れもあります。

これは現状、磁気プラグを注意して取り扱う以外ありません。

もし一般のUSB-Cに被せられる磁気プラグのオプションがあれば非常に便利だと感じました。そうすれば外部バッテリーを使用する際に本製品との相乗効果を発揮できるのではないかと思います。

まとめ

以上のように、本製品は噂に違わずQuest2をスッキリと設置・充電できる上、不具合も目立たない高品質な製品でした。

外部電源との食い合わせなど気になる部分も少々ありますが、毎日VRをするため剥き出しにしている方にオススメのアイテムでしょう。

一方、お値段は税込みで9900円とやや値が張りますが、快適なVRライフへの投資を惜しまないという方でしたらチェックしてみてはいかがでしょうか。