Oculus Quest 2の登場によって、VRデバイスのハードルはグッと下がりました。しかし、それでも4万円程度は必要であり、「気になるけど手を出すにはまだ勇気が……」という方も多いかもしれません。
そんな人向けのサービスとして、いま注目されているのが「VRレンタルサービス」です。
その中のひとつがアストネス。
1000台以上の貸出実績を誇り、取り扱いデバイスの種類も豊富なVRレンタルの代表格です。
今回、このアストネスのVRレンタルを筆者が初体験した記録を、以下にてまとめていきます。
目次
早速レンタル!申し込みからレビューしていきます。

アストネスの商品ページには上掲画像のようなカレンダーが表示されており、まずはここからレンタル日数と期間を選択します。
選択が完了したらカートへと追加。このあと、さらにほかのレンタルも続けてカートへ入れることも可能です。
その後、カートから申し込み手続きへ進み、連絡先情報と配送先情報の入力と、送料と支払方法の選択を行います。
Webサイト上での申し込み後、指定したメールアドレスへ、本人確認書類の提出についてのメールが届きます。このメールの指示に従って、本人確認書類の写真ないしスキャンを添付したメールを指定のアドレスまで送信します(筆者は運転免許証の写真を添付)。あとは本人確認書類の審査を待つだけ。審査が完了すれば、レンタル手続きは完了です。
上記の手続きを、筆者は夜中の23時ごろに実施。本人確認書類の提出までに要した時間は30分ほどです。そして、本人確認書類の審査は、なんと翌朝には完了していました。この対応の早さには脱帽です……!
事前に本人確認書類の準備こそ必要なものの、一連の手続きは思っていたよりもずっとシンプルです。その上で対応が迅速なのは、いちユーザーにとってはうれしいところです。
到着した内容物をチェック
審査完了のメールが届いた翌日の朝、レンタルしたOculus Quest 2が我が家に届きました。
内容物はこのような感じ。Oculus Quest 2本体は、外箱と化粧箱までそろった状態です。このほかに、返送用の着払い伝票と説明書(それとTSUKUMO magazine)が同梱されています。
なお、これらが納められている梱包箱は、返送時にそのまま使用するので、なくしたり壊さないようにしましょう。
こちらがOculus Quest 2一式。ヘッドセットとコントローラーなどに加え、ニンジャマスク3枚とクリーニングクロス、コントローラー用の電池が同梱されています。
状態はとても良好で、レンタル品ですが清潔感を感じました。
ヘッドセット本体にはアストネスのロゴシールが貼られています。かわいいですね。
また、ヘッドセットにはサードパーティ製のコットンフェイスカバーが装着されています。
デフォルトのフェイスカバーよりも良い装着感を提供してくれるアイテムで、
こちらはアストネスの公式サイトにて販売もしています。

コントローラーには写真のような補足説明シールが貼られています。
初見だと地味にわかりにくいところなので、特に初めてVRにふれるような人にはありがたいところです。
これら本体一式は、外箱と化粧箱も含め、実際に購入したときと全く同じ構成となっています。
つまり、レンタルでひとしきり楽しみ、「これはぜひ買うしか……!」と思い立って購入したとしても、開封からセットアップまで体験済みなので迷うことない、ということ。
製品だけでなく、購入体験そのものをレンタルしたような心地がありました。
ぜひ体験してほしいVRコンテンツ
さて、初期セットアップを完了すれば、Oculus Quest 2でVRを体験する準備は完了です。
初期セットアップは事前にFacebookアカウントを用意し、スマホにOculusアプリをインストールしておく必要がありますが、準備が整っていれば30分足らずで完了します。
とはいえ、初めてさわる人は「どれで遊べばいいの!?」と迷うかもしれません。そこで以下では、ぜひ体験してほしいOculus Questのアプリ・ゲームをいくつかご紹介します。
Beat Saber
まず遊んでほしいVRゲームの定番として「Beat Saber」は欠かせません。目の前から迫りくるオブジェクトを、リズムに合わせて両手の剣で斬っていく音楽ゲームです。複雑なボタン操作もいらないシンプルなゲームで、それゆえに多くの人がハマる一作。全身をフル活用するVRゲームの醍醐味が全部詰まっています。
一曲単位で遊ぶことができるため、平日に30分~1時間程度で手軽に体験できます。また、本作には体験版もあるため、そちらから遊んでみるのもおすすめです。
Vader Immortal
「Vader Immortal」は「スター・ウォーズ」シリーズを原作としたVRゲーム。映画本編ともつながりのあるストーリー(分かる人向けに説明するとエピソードⅢとⅣの間の時系列)を、VRで体験するアクションアドベンチャーです。
Oculus Questのコントローラーの操作をフル活用するのが特徴で、これを遊ぶだけでOculus Questの操作をほぼマスターできます。そしてライトセーバーを握り、敵の光線を弾き返していく爽快感や、眼前に立つダース・ベイダーの威圧感は、VRの没入感を体感できる好例です。
本作は三部作構成となっており、一エピソードごとに990円となっています。
一エピソードあたりにかかる時間は1時間程度なので、これも平日に気軽に遊べる一作です。
National Geographic Explore VR
「National Geographic Explore VR」は、その名の通りナショナルジオグラフィックの体験ゲームです。
ナショナルジオグラフィックのスタッフとなって、南極大陸やマチュ・ピチュを取材し、次のナショナルジオグラフィックに掲載する写真を撮影していく……というのが主な内容となっています。
とりわけ南極編は、ペンギンやクジラといった生き物をカメラで撮影しつつ、カヤックを漕ぎ、ピッケルを使って氷山を登るといった本格的な探検が楽しめるため、なかなか外出できないこのご時世にはちょっとした旅行気分を味わえます。
こちらも、南極編とマチュ・ピチュ編でそれぞれ1時間程度で体験できます。
ちょっとした冒険をしつつ、写真をFacebookにアップロードしてみる平日は、なかなか楽しいですよ。
Puzzling Places – Beta
「Puzzling Places – Beta」は、一言で言えば「立体ジグソーパズル」。
写真をもとに作成された、タテフ修道院や鶴ヶ城といった建造物の3Dモデルがいくつものピースに分割されており、それをひたすら組み立てていくというゲームです。
これもシンプルなゲームですが、難易度は平面のジグソーパズル以上。
そして完成すれば、歴史的な建造物をどの角度からも自由に見ることができるため、これもちょっとした観光気分が味わえます。
プレイ時間はピース数によって大幅に変わります。筆者は20ピースで15分程度、100ピースでは1時間以上を要しています。200ピースの大作も用意されているため、休日にどっしりと腰を据えて遊んでみることをおすすめします。ちなみに本作はβ版ということもあり、無料で遊ぶことができます。
ALTDEUS: Beyond Chronos
土日のいずれかを使ってぜひ遊んでみてほしいのが、VRビジュアルノベル「ALTDEUS: Beyond Chronos」。
ビジュアルノベルにカテゴリされていますが、その実はSFとガール・ミーツ・ガールを中核とする重厚なストーリーと、ロボットアニメのような「アツい」展開と演出が絡み合った、いわば「物語追体験」ゲームともいえる一作です。
本作は主人公の視点に立って物語を進めていくアドベンチャーパートと、巨大ロボットを操縦して巨大な敵と戦うアクションパートで構成されており、これらをVRによって体感していく流れは、さながらアニメの主人公となった心地にさせてくれます。気がつけば主人公に大きく感情移入しながら、世界の命運を左右するような重大な選択をする……という、VRの特徴である没入感を最高レベルで体感できる一作となっています。
ビジュアルノベルというジャンルゆえに、総プレイ時間は手早く進めても10時間以上かかることは必至。しかし、そのプレイ時間に見合った体験が待っています。その意味でも、土日にじっくりと遊んでみるのがおすすめです。
VRChat
そして、いまやVRの鉄板といえば「VRChat」が挙げられます。好きなアバターになって、様々なワールドを訪れ、国境をも超えた多くの人たちとコミュニケーションをとることができる、代表的なVRソーシャルのひとつです。
Oculus Quest 2でも「VRChat」はもちろんプレイ可能です。PC版と比べると、使用できるアバターなどに制約が存在しますが、ワイヤレスで動作するOculus Quest 2でプレイする「VRChat」は、むしろPCVRで遊ぶよりも快適です。有志による初心者ガイドも活発なので、興味がある人はぜひ飛び込んでみましょう。
「VRChat」は無料で遊ぶことができるのも魅力のひとつ。なんならOculus Quest 2をレンタルして真っ先に遊びたい人も多いかと思いますが、なにせ遊び方は無限大。平日にちょっとだけ体験しようとしたら、あまりにもハマりすぎて、気がついたら朝になっていた……ということも起こり得ますので、ご注意を!
返却もスムーズに
ひとしきり遊びきった一週間後、返却日がやってきました。名残惜しいですが、レンタルしたものを返送する準備をしましょう。
まず、Oculus Quest 2自体を初期化しておきます(初期化方法については付属の案内にリンク記載があります)。次に、付属の案内に記載のあるものを、元通り箱詰めしていきます。
基本的には消耗品以外を返却する形となります。コントローラーの電池も、液漏れによる破損を防ぐために抜いておきます。
そして、送付されてきたときのダンボール箱に再び詰め直し、返送用の着払い伝票で発送すれば、返却は完了です。
発送は近くのクロネコヤマトの営業所へ依頼するのもよし(筆者はこの方法で発送)、同様のサービスを行うコンビニに依頼するのもよし、あるいは集荷してもらうもよしです。
発送手続きを行った翌日には、アストネスから検品作業完了のメールが届き、返却も無事完了していました。返却作業もやることはシンプルで、特にこちらで梱包材や伝票を用意しなくてよいのは、利用者にとってありがたいところです。
お手軽で、早くて、清潔
「デバイスのレンタル」と聞くとハードルが高い印象があったのですが、アストネスのVRレンタルは、とにかく「かんたんで早い」を地で行くレンタルサービスでした。
特に、申し込みから本人確認書類まで1日と経たず完了したのは、驚くほかなかったです。利用者がやることも比較的シンプルで、レンタル手続きから返却まで迷うことはありませんでした。
レンタル品についても、状態のよさはもちろん、ニンジャマスクやサードパーティ製フェイスカバーなど、清潔さを大切にしていることが伝わってきました。VR機器は人間の顔面に密接するデバイスである以上、「清潔であること」はプライオリティとして最も高いはずで、ここに注力しているのはレンタルサービスとして好印象です。また、化粧箱も含めて製品版と同様の構成でレンタルできるのも、「新しいデバイスをゲットしたワクワク」を体験できるGOODポイントです。
総じて、想像よりも何倍も良質なレンタルサービスでした。知り合いにも(そしてこれを読んでるあなたにも!)胸を張っておすすめできるVRレンタルサービスです。
そして個人的にも、今後ぜひ機会があれば利用したいと思っています。VRハンズオンを開催するときとか、あと個人的にはPimaxシリーズのようなハイエンド機種をレンタルしてみたいですね!
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