大丸松坂屋百貨店によるアバターのプレス向け試着会でクリエイターのこだわりを聞いてきました!2回目の一般向け試着会は10月20日(金)予定!

先日、大丸松坂屋百貨店がアバター販売に参入することが発表され話題になりました。

バチャマガでは、10月9日に行われる一般向け試着会にさきがけて行われたプレス向け試着会に参加し、各アバターを制作したクリエイターのこだわりなどを伺ってきました。

10月15日追記:10月20日(金)に予定されている第2回試着会について追記しました。
10月17日追記:発売開始記念配信のお知らせを追記しました。

はじめに

大丸松坂屋百貨店としての第一弾のアバターとなる今回は、14名のクリエイターにより5体のアバターを制作。今回の記者会見ではそのうち4体のアバターが紹介され、それぞれ担当したクリエイターへのインタビューも行われました。

各アバターの紹介

記者会見では始めに司会者より各アバターと担当クリエイターの紹介、当日出席したクリエイターの方にこだわりなどを話してもらいました。

風璃(ふうり)

「空気を纏う」というコンセプトで制作された、クールな表情がかわいい女の子です。イラストをBALANCEさん、モデリングは頭の部分をもちひよこさん、素体を明日葉わがみさん、衣装をYzhaさんが担当し制作されました。

頭部分のモデリングを担当したもちひよこさん。

もちひよこさんコメント
「普段は幼いモデルを制作しているので、風璃ちゃんのようなかっこいい寄りのモデルを作ることがあまりありませんでした。今回制作するにあたり、なるべくクールになるように制作していましたが、表情はいっぱいあった方がいいなと思い、結果として表情豊かなモデルになりました。いろいろカスタムして楽しんでもらえると嬉しいなと思います。

明日葉わがみさんコメント
「VRChatは筋肉質でむっちりしたアバターが多いですが、風璃ちゃんは女性らしい細さが出ているので原画イラスト通りのシルエットの細さを再現しようと努力しました。

Yzhaさんコメント
「ふわっとしたスカートもですが、アクセサリーの造形を原画の雰囲気に寄せつつ、破綻しないように忠実に再現したり、テクスチャの影の具合も原画に雰囲気を寄せるような形で試行錯誤したりしました。」

龍青(りゅうせい)

長いポニーテールと白い衣装が特徴の男性アバターです。「中国の青磁器」というコンセプトで、スーツの模様が天に上る龍にも見えることからこの名前が付けられました。イラストを米室さん、モデリングは頭の部分を、おとぎ かたりさん、素体を(仮)さん、服をRADIKAさんが担当しました。

おとぎ かたりさんコメント
「顔周りなんですけど、横顔や斜め顔が男性的に見えるよう彫りを深くしたり鼻を高くしたり意識しながら造形を作りました。基本的に顔のシルエットが整うように意識しました。」
「名前に龍青とあるように結構揺れ物の設定を広範にしたんですが、龍がゆっくり動くようにふわっと動くような動きをするように意識したのと、VRChatって揺れ物を触れることがあるので思わず触りたくなるような髪の毛を意識して作成しました。」

RADIKAさんコメント
「ジャケットや、ボトムスに龍が昇るような柄や裾部分に細かい柄が付いていますが、この部分が服の制作で特に苦労した部分になっています。
元デザインの再現性に気を遣うのはもちろんですが、龍青のモチーフとなっている中国の青磁器について調べたときに、青磁器の柄は線をぼかしたり伸ばしたりという手法はとられていないということに気づきました。そのため、龍青にもぼかす、のばすといった手法は使わずに、くっきりしたべた塗りの輪郭だけで柄を再現するように細かく書き込んでいます。別の言い方をすると、ごまかしがききにくいのでかなり力を入れて書き込みました。」

彩千華(さちか)

ツインテールにきれいな帽子と花柄のタイツが特徴の彩千華ちゃん。「あなたは幸福をふりまく」を花言葉に持つデルフィニウムをモチーフに作成されました。イラストをナナカワさん、モデリングはみりのさんが担当しました。

みりのさんコメント
「(帽子やタイツの)模様が本当に大変でした。すごい大きなループの柄が入っているので境目を手描きで直したところもあります。ノーマルマップも入れているので立体的な感じを見てもらえるといいなと思います。
(彩千華ちゃんの魅力、制作で意識したポイントは?)
「ぱっと見地味目ですが、すごくかわいらしいデザインというところで、制作するうえでは見たときの距離感が大事かなと思いました。友達の友達みたいに、たまに見かけるけど何か気になるなあといった距離感を感じられるように制作しようと思いました。
また、着心地にこだわっています。VRで着用したときにすっと入ってくるような感じで着心地がいいように仕上げたので、ぜひ着てみてください。」

鳳蝶(あげは)

黒いスーツのすらっとした長身男性の鳳蝶は、イラストを7日さん、モデリングを伊ノ本カズラさんが担当しました。
もともと『鳳蝶』はアゲハチョウという読み方ですが、「蝶」「華」をコンセプトとしたアバターで華やかで高貴なイメージがぴったりだと思ったので、同じ漢字で鳳蝶(あげは)と名付けられたとのこと。

伊ノ本カズラさんコメント
光に当たると少しざらっとした光沢感が出るようににこだわって制作をしました。動かすと光に当たって少しキラキラして映るところがお気に入りです。服のしわもあまり入れすぎるとスーツの質感を失ってしまうので、あまり入れすぎず、入れるところはしっかり入れて重厚感が出るようにこだわってテクスチャを制作しました。」
「髪の部分については、名前とコンセプトに蝶が入っているので、何かしら蝶の要素を入れたいなと思いました。カラスアゲハという、少し緑がかった黒の蝶がいるので、その差し色を髪の毛に入れています。

「制作で難しかったところは、原画のすらっとしてスタイルの良い雰囲気を保ちつつ、VRChat上で違和感がないようなバランスを保つことです。腕や足の長さを細かく調整し試行錯誤しながら作りました。」

瑚紅姫(ここひめ)

「サンゴや海藻」をモチーフに作成されたアバターです。イラストをしくさん、モデリングをボブキャットさんと(仮)さんがモデリングを担当しました。
鋭意制作中のため9日の試着会で試着することはできませんが、後日、5体揃った状態で改めて試着会を予定しているとのことでした。

10月20日(金)に予定されている第2回の試着会では、「瑚紅姫」を含んだ5体のアバターを試着できるようになるとのこと。(10月15日追記)

質疑応答

後半の質疑応答パートでは、今後の計画についての質問がありました。
今回、第1弾として5体のアバターが発売され、次は1月ごろに第2弾の発売を予定しているとのこと。また、来年度にむけては、アバターと衣装両方を増やしていきたいということでした。

また、今回制作進行を行った株式会社Vとのタッグを組んだきっかけについての質問では、大丸松坂屋百貨店でVket出展やメタバースに関する勉強会を株式会社Vと行ったことをきっかけに、クリエイターさんと協力してアバターや衣装制作を行って、メタバースでの楽しいライフスタイルを提案していきたいと意気投合し、アバター販売に至ったとのことでした。

制作を担当したクリエイターの皆さん

一般向け試着会は10月9日21時から。第2回以降も計画中。

今回紹介されたアバターの試着会は10月9日21時より行われる予定です。参加方法はXの下記ポストとそれに続くスレッドにて告知されています。

試着会については複数回の実施を予定しているとのことで、初回の試着会に参加できなかった方は、公式Xアカウントをフォローして、続報を待ってみてくださいね。

10月20日(金)に予定されている第2回の試着会が予定されているとのこと。5体そろって試着できるようになるようです。(10月15日追記)

発売開始記念!Vtuberもちひよこさんの配信でさらなる魅力がわかるかも!?

本日、風璃(ふうり)ちゃん制作に携わったVtuber、もちひよこさんが発売開始予定時刻と同時に配信を行います!

大丸松坂屋アバターのスタッフさんも出演されるとのことで、製作者から見た魅力がたくさん聴ける放送になるかも!?

関連リンク

大丸・松坂屋アバター販売公式X(Twitter)アカウント:@dm_avatar
試着会Join先VRChatアカウント「DM-Pink」「DM-Yellow

試着会終了後の集合写真