2023年10月に発売され、そのクオリティや参加クリエイターの豪華さが話題の、大丸松坂屋百貨店による『VRChat』対応オリジナルアバター。2024年2月には、第二弾となる5体の新作アバターが発表。バレンタインに合わせた3Dモデルの配布など、みんなを驚かせる展開が続いています。
バーチャルライフマガジンでは、大丸松坂屋百貨店のオリジナルアバターを毎週レビューしていく特別連載を実施中!
第7回となる今回は『璃空(りく)』を着用&レビュー! カジュアルでアンニュイな雰囲気から、中性的にも、そして怪しげな印象にも変化する、その幅広い表現力の魅力に迫ります。
目次
アクセサリーを使って中性的な印象へ変化を起こそう!
第二弾アバター二人目の『璃空』は、ダボッとした服装と特徴的なリボンを備えた男性アバターです。“正装”をテーマとするアバター群の中では、もっともラフな印象を抱かせ、中性的でアンニュイな雰囲気も纏っています。
半透明のリボンは、蝶形のものと合わせて、首・腰それぞれ着脱が可能。真っ青な蝶はExpression Menuから有効化することで、わずかに揺らぐギミックが作動し、さりげないアクセントとなります。
服装のシルエットはシンプルでありながら、アクセサリーの有無で印象に大きな変化が生まれるのが特徴的。リボン類を纏っていれば女性的な印象が強くなり、すべて外せばワイルドな男性らしさが浮かび上がります。
実は“演技派”アバター!? 豊富な表情を使いこなそう!
『璃空』の印象に起こる変化はアクセサリーだけではありません。むしろ、表情の豊富さにこそ強みがあります。謎めいた少年のような雰囲気や、実は頼れるお兄さん、はたまたちょっと胡散臭い小悪党などなど、色々なワールドでフィットする役柄を見つけ出すのも楽しそうです。
エクスプレッションメニューには3つの表情プリセットが用意されており、アイドル状態のデフォルト表情を除けば、それぞれのセットで左右の手に7種類ずつ、計42種類もの表情を使用できます。
髪型はデフォルト状態に加えて、後ろ髪をショートにするか、前髪を上げるかの選択が可能。アクセサリーと同様に、モデルとしての構造的な変化は大きくありませんが、幅広い“演技力”の基盤をしっかりと方向づけてくれます。
一見してアンニュイな印象を受ける『璃空』は、その表情ひとつで周囲の空気に溶け込む柔軟さを備えています。“空気を纏う”『風璃』が空間を支配するような魅力を持つのだとすれば、『璃空』は“その空間に居る”という説得力に長けているのです。
その姿は裏か、表か──。“役柄”探しの旅に出よう!
ここからは、モデルアクターのKawasaki Silviaさん、バーチャルフォトグラファーのSielu_coさんをお迎えし、『璃空』の魅力を探りに行きましょう!
まずはそのアンニュイな印象から、路地裏のワールドへ。「アンタ誰だよ……?」というセリフが聞こえてきそうな姿。それでも結局、渋々ながら“ナワバリ”をしっかりと案内してくれそう!
とにかく怪しい雰囲気が抜群に似合う『璃空』。ですが、ひとつ表情に変化を付ければ、それだけで全く異なる印象に早変わり。「実は全然シーシャなんて吸ったことが無かった……」といったコミカルな場面も思いのままです。
表情の変化に頼らなくとも、頼りがいのある人物や、注意力の鋭いクールな印象など、不思議とその場所に適した“役柄”が整っていきます。そのままでもワールドに合わせた雰囲気を醸し出してくれるのは、『VRChat』での撮影でも心強いですね。
同じ路地裏でも、大胆に髪型と表情を変化させれば、今度は別の“弟分”がやってきたかのような表現に。追求すれば異なるキャラクターまでも作り出せそうな懐の深さです。
次にやってきたのは幻想的な雰囲気のワールド。少し現実離れしたアクセサリーが、秘密を抱えているかのような物語性を演出してくれますね。
「高いところは苦手なんだよ!」
もちろんこんなギャップも生み出せます。かわいい。撮影のさなかでも、SilviaさんとSielu_coさんが色々な雰囲気を探っていました。ついついその場の空気を変えたくなるような、遊びごころをくすぐるのも『璃空』の魅力です。
マッドな感じもシリアスからコミカルまでこなせてしまい、「次はどんな表現をさせてみようか?」と撮影も楽しいものとなりました。
様々な色合い、雰囲気に無理なく融け込むシンプルなスタイルと、そこから幅広い変化を生み出せる表現力が魅力の『璃空』は、撮影や表現に想像を超えた楽しさを与えてくれます。その許容力は、“演技派”の方も、そうでない方にもオススメです!
今回は『璃空』のデフォルト衣装で撮影に臨みましたが、大丸・松坂屋公式アバターの共通素体で使用できる別の服装に着替えれば、更に大きな変化が生み出せます。ぜひお試しください!
次回(3/5公開予定)の連載では『妃白(ひしろ) -Hishiro-』 の魅力に迫ります。お楽しみに!
↓↓↓各アバターをご紹介する連載記事はこちらから!↓↓↓
■撮影ワールド:
ワールド名:Kurotori Photo Studio[WIP] 製作者:kurotori
https://vrchat.com/home/world/wrld_5f9ac409-3459-4254-98fb-66c5cbdc23ac
ワールド名:威吹城町の裏路地 ibuki-chō back alley 製作者:at_suma
https://vrchat.com/home/world/wrld_01779e7a-e4dd-4168-9727-a023954974ee
ワールド名:KOWLOON SHISHA NIGHT [九龍水煙之夜] 製作者:縛(ふぅ_FU)
https://vrchat.com/home/world/wrld_47991d2e-42ef-4690-84fd-9100a5457c88
ワールド名:The Blue Alley 製作者:ayafuji
https://vrchat.com/home/world/wrld_320b2c37-24f0-4cc1-aa17-04a3deb7ab32
バーチャル ファッションモデル/アクター
Kawasaki Silvia(@kawasaki_silvia)
ファッションショーのアクターチームリーダー。 プロモーションビデオでの演技やモーションデータの製作、販売をおこなう。そのほか Vtuberとしてガイドスタッフや番組MCなど幅広く活動している。
バーチャル フォトグラファー
Sielu_co(@CoSielu)
撮影をメインに活動している。 そのほか 『VRChat』で活動するアイドルのプロデュースをおこなっている。
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投稿者プロフィール
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全然生活なりたってない人です
記事中でTrasque本人が使用しているアバターは
以下に権利表記を示すとともに、直接使用許諾の確認を頂いております
・『ナユ』『プラチナ』:有坂みと 様
・『キプフェル』:もち山金魚 様
・『ヌノスプ』:©トノダショップ 様
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老舗百貨店として知られる大丸松坂屋百貨店は、『バーチャルマーケット』の常連企業のひとつ。様々なグルメやアート作品の展示、バーチャル接客なども実施してきました。
2023年10月には、メタバース事業へ参入を発表。“正装”をコンセプトに掲げ、第一弾『瑚紅姫(ここひめ)』、『鳳蝶(あげは)』、『彩千華(さちか)』、『龍青(りゅうせい)』、『風璃(ふうり)』の5体の『VRChat』向けアバターを発売。続く、2024年2月に『愛結華』、『璃空(りく)』、『妃白(しひろ)』、『湊渚(みお)』、『紅遠(くおん)』が発売されました。
いずれのアバターも、人気のクリエイターがチームとなって制作。『璃空』の場合、デザインをBALANCEさん、モデリングを伊ノ本カズラさんが担当。第一弾では『風璃』のデザインをBALANCEさん、『鳳蝶』のモデリングを伊ノ本カズラさんが担当しています。
第二弾から発表された大丸・松坂屋アバターの共通素体タイプは“UEN”で『鳳蝶』と同一です。同じタイプの素体では衣服を合わせられるので、神奈川県横須賀市のメタバースプロジェクト『メタバースヨコスカ』とのコラボで発表されたスカジャンの中では『鳳蝶』向けのものが着用可能です。