コンセプトは「関西」。「バーチャル道頓堀DJイベント」参加レポート

4月8日と9日の2日間にわたってVRChat内で行われた
大阪・道頓堀の真ん中でDJプレイを楽しむ
というVRならではのイベント、「バーチャル道頓堀DJイベント」について紹介します。

道頓堀の観光名所である戎橋(えびすばし)の上にDJブースを置くという、現実ではありえない内容のイベントでした

イベントの概要

バーチャル道頓堀DJイベント」は、バーチャル道頓堀(【JP】Virtual Dotonbori in OSAKA)をイベント用に改造した特設ワールドで行われました。

https://twitter.com/VRChatKANSAI/status/1641103642811043840?s=20

このイベントは
Infinite E-Motion(インフィニティ エモーション、twitterのハッシュタグは#いんえも)」と
VRChat関西部
の二つのイベント団体のコラボ企画でもありました。まずはそれぞれのイベントについて紹介していきましょう。

Infinite E-Motion

音楽ジャンル(ロック・テクノ・ハウスミュージック……など)ではなく、特定のコンセプトに沿った選曲で行なわれるDJイベントです。

去年11月に「1990~2000年代のクラブミュージック」をコンセプトにしたイベントを開いており、今回が2回目のイベントになります。

主催:緋流(ひりゅー)さん

第1回イベントの告知ツイートより。
同じコンセプトの元、6人のDJがそれぞれ違う音楽ジャンルでプレイしてます。

VRChat関西部

(関西出身であるかどうかは関係なく)「関西に興味のある人」同士が交流することを目的としたイベント団体です。
VRChat上で毎週月曜日の22時から定期交流会を行っているほか、Discordサーバーtwitterのコミュニティなどでも活動しており、VRChatの内外で関西地方を盛り上げるための活動や企画を随時行っています。

部長:柳透さん

交流会のほか、おすすめのお店の情報交換やオフ企画など幅広い活動を行っています

バーチャル道頓堀

本イベント会場(の原型)である「バーチャル道頓堀」(【JP】Virtual Dotonbori in OSAKA)はVRChat関西部の活動の中から生まれたワールドで、2022年3月に公開されました。

動画は公開時のもので、現在のワールドとは異なります。興味ある方はぜひこちらへ。

Infinite E-Motionの主催である緋流さんはVRChat関西部の副部長でもあり、
「(今年の3月末で)公開一周年を迎えた『バーチャル道頓堀』で『関西』でコンセプトにしたクラブイベントを開きたい
と部長の柳透さんに持ち掛けたことがきっかけで今回のコラボイベントが実現したそうです。

イベントであいさつを行う柳透さん(左側)と緋流さん(右側)。
4/8は緋流さんの誕生日で、それを祝うイベントでもありました。

イベント(2日目)レポート

イベントは2日間行われ、合計7名のDJが出演してそれぞれ「関西」をコンセプトにした選曲によるDJプレイを行いました。今回は2日目の模様を紹介します!
(記事筆者が都合により1日目に参加できなかったため、当日のレポートは割愛させていただきます。ご了承ください)

DJ Rin*さん

DJ1人目はRin*さん。関西出身のアーティストの楽曲を中心にしたJ-POPでのDJプレイでした。

DJ Rin*さん(左側)と VJ Kryoさん(右側)

VJのKryo(けーりょー)さんがDJの隣に立ち、音楽に合わせてブース後ろのスクリーンに映像を流していました。映像のコンセプトは音楽と同じく「関西」。

この日はKryoさんが1人で全員分のVJを行っていました(ご本人のtwtterによれば前日も1人でVJをされていたそうで……その事を感じさせない見事なVJぶりでした)

DJ yukuru04さん

2人目のDJはyukuru04さん。関西地方の各地域・都市を題材にしたレゲエやヒップホップの楽曲で構成されたDJプレイを行っていました。

DJ yukuru04さん(左側)。「アーティストが地元への愛着を歌にする事の多いジャンルなので、関西を題材にした楽曲も多くある」とのことでした。

イベントの進行とともに入場者数も増えていき、この頃にはイベント会場の定員上限に近い60人ほどが音楽を楽しんでいました。

同時に別の会場(第2インスタンス)も開場しており、1日目には両方合わせて最大80人が会場に居ました。

DJ ライノホーン川井さん

イベントの大トリはライノホーン川井さん。「なぜこの曲が『関西』なのか」を軽妙に説明したMCを挟みながら、ゲーム・アニメ音楽を中心にしたDJプレイを行っていました。

ライノホーン川井さん。「(このゲームを作った)会社は大阪にあるんですね」とか「(大阪出身のキャラが出てくるアニメの)主題歌だからまぁいいでしょう」とか。そんな感じのMCでした。
DJプレイの終盤には欄干の上に立って踊ったり。サービス精神が凄い……

会場の夜空に花火も打ちあがり、イベントは大盛り上がりのうちに閉幕しました。

まとめ

バーチャル道頓堀DJイベントは、「関西」というコンセプトの元に得意ジャンルの異なるDJ達が集まVR上に再現された道頓堀を会場として開かれた、主催した二つの団体の特徴が見事に合わさったコラボイベントでした。

イベント後の記念撮影。

Infinite E-Motion主催である緋流さんのイベント終了時のあいさつによれば「(現実世界の)大阪の会場とVRの会場をリンクさせる形での次回イベントを計画している」とのこと。実現が今から楽しみです。