clusterって何だ?どんなことが出来るの?遊びに行ってみたレポート

日本発祥のバーチャルSNS『cluster』
渋谷区公認の第2の渋谷『バーチャル渋谷』を筆頭に、直近はバーチャル遊園地「ポケモンバーチャルフェスト」や、テレビ朝日とのコラボイベント『ゴーちゃん。バーチャル★テレ朝夏祭り』、横浜DeNAベイスターズ とのコラボで実際にバーチャル空間で野球の試合観戦が出来る『バーチャルハマスタ』など、様々な企業とのコラボ企画も盛んに行われており、今急激に注目を浴びているバーチャルプラットフォームと言えます。

『cluster』の魅力はVR・デスクトップのみならず、スマートフォンからも遊びに行ける手軽さが魅力!
そんな今注目のバーチャルプラットフォーム『cluster』の魅力・遊んでみた感想を書いていきたいと思います。

ところで『cluster』ってなんだ?

clusterはイベントを軸にしたバーチャルプラットフォームです。
イベントの主催者と参加者がシステム的に区別されており、参加ユーザーは基本的にはワールドの観覧&探索がメインですが、主催者がユーザーにゲスト権限を与えればマイクで喋れる権限を与えることも出来ます。

日々色々なイベントが行われていて、アニメのトークイベントだったり、大学のバーチャルオープンキャンパスだったり、音楽イベントだったり…

リアルに存在する店舗のバーチャルアンテナショップなんかもあったりして、ユーザークリエイトな側面もありつつ、オフィシャルな企画も強い印象。
主催とお客さんがハッキリわかれているので、そこのところが分かりやすいプラットフォームだなぁと思います。

UIが全部日本語だからカンタンでいいね!

また、日本発祥のバーチャルプラットフォームなのでUIが全部日本語なのも嬉しいポイント。
こういったプラットフォームって割と海外製のものが多いのでUIが英語だったり、ちょっとわかりづらい部分もあったりしますが、『cluster』は全て日本語なので解説記事やチュートリアル動画とにらめっこしなくても感覚ですぐ遊べるのがとても良い感じ。

前知識なく遊びに行ってもメニュー画面とかごちゃごちゃ弄ってればものの30分程度で大体の機能は把握できるかと思います。

clusterの遊び方

じゃあ実際どんなふうに楽しいんだらいいの?
って事で、『cluster』の遊び方の流れををちょこっとご紹介します。

『cluster』公式サイトに行ってみよう!

バーチャルSNS『cluster』

まずは『cluster』公式サイトに行ってみましょう!
そうするとトップページに色々なイベントやワールドの情報が掲載されているかと思います。

今回は『はじめての方におすすめ』『バーチャル渋谷』に行ってみましょう!

ページを開くと『遊びに行く』という項目があるので、そこを押せば、アプリ・ソフトをインストールしてる人は自動的に『cluster』が立ち上がってワールドに遊びに行くことが出来ます。

【まだアプリを持ってない人】clusterをダウンロードしよう

ソフト・アプリをまだインストールしてない人は『遊びに行く』のすぐ下にある『アプリで楽しむ』の所から『cluster』をDLしましょう。

スマホならApp Store・Google Playのアプリが立ち上がってそこからダウンロード出来ます。

同様にPC・VRの場合も『アプリをダウンロード』をクリックするとそのまま『cluster』がPCにダウンロードされるので、ダウンロードが完了したら先ほどのページの『遊びに行く』を押しましょう。

『cluster』は各種SNSやGoogleアカウント、Appleアカウントと連動しているので、新しく始める際に特に細かなプロフィールなどを入力せずともすぐに遊べるのがとても便利。
任意のアカウントでログインしてclusterの世界に遊びに行きましょう!

未来…!来てた

筆者はVRで遊びに行きましたが、やっぱりVRだと『そこにいる』感がすごい!
こちらの『バーチャル渋谷』はKDDI株式会社×渋谷区観光協会×一般社団法人渋谷未来デザインを中心とし、50社を超える参画企業から作られたワールドなので、ワールドもかなり作りこまれています。
マツモトキヨシっぽいのから大手牛丼屋、みずほ銀行まで!
知ってるお店が並んでるとなんだか嬉しい気分。まるで本当の渋谷にいるみたい!

スマートフォンでも遊びに行けるのがイイネ!

『cluster』はスマートフォンからでも遊びに行けるのが魅力ですが、ユーザーと交流した感じでもやはりスマートフォンユーザーが圧倒的に多い印象でした。

スマートフォンなら今の時代1人1台は持っている訳ですから特に新しく機材を買う必要もなく遊べるのが手軽でいいですね。

ユーザー同士のコミュニケーションは基本的には文字ベースのチャットと『エモーション』と呼ばれる絵文字で行われている様子。

ボイスチャットも主催者から権限を貰えば出来なくも無いですが、あんまり活発には行われていないみたい。
スマートフォンからの画面だとデフォルトでチャットメニューがすぐ左端に表示されているので、そこでコミュニケーションがされている感じ。
バーチャル空間をテコテコ歩いて、ワールド内にいるユーザーとはチャットで会話…。空間のあるニコニコ動画、といった印象でした。

VRChatとclusterを比較してみて感じた事

バーチャルプラットフォームで(特にVR面において)一番アクティブなユーザーが多い『VRChat』と比較して思ったポイントをいくつか書いてみたいと思います。

①大手企業やIPとのコラボ力が凄い!

現状の『cluster』の魅力として一番強いポイントがこれだと思います。
大手企業のイベントであったり、ブランド力のあるアニメ・ゲームなどのIPとのコラボは話題性があり、バーチャルプラットフォームやVRに興味のない人の目にも留まります。

また、研究会の発表や博物館展示、大学のオープンキャンパスも行われていたりと、アカデミックな分野でも活用されているのが面白いなと感じました。

②逐一サイトを経由するのがやや面倒

『cluster』の遊び方としては、気になるイベントがあったらそこに入って遊びに行く、と言った感じなので、VRChatのように“VRChatという世界に入って色々なワールドに遊びに行く”という形ではなく、イベントを単発で遊びに行くような感じでした。

ワールドの移動は公式サイトの『遊びに行く』から移動する形になるので、たまたま一緒に居合わせた人と『次ここ行きましょうよ!』と巡ることが出来ないのがちょっと悲しい。
もし仲間内でワールド巡りをするとしたら、ディスコードやグループラインなどで次に行きたい場所のURLを共有して巡る方法しかないので面倒ではあります。

もともとイベントを軸にして作られたプラットフォームなので、そいうった遊び方は想定されていないのでしょうが、その場で仲良くなった人と世界を巡れないのはもどかしさがあります。

なのでニコニコ動画のコメント欄が立体空間になったような感じで、1つの『イベント』や『ワールド』に、そこに居合わせた人がコメントを投げていく…と言ったような仕様になっています。

例えるなら『cluster』は1つのオープンワールドというより、小さなゲームがいっぱい寄せ集められている感じ。

③ユーザーとの交流要素はちょっと弱め?

同じく『フレンド申請』もサイト上で行うので、VRChatのようにその場で気軽に申請する形ではないのがややソーシャル感に欠ける印象でした。

ゲーム中にフレンド申請がされても特にアナウンスが流れるわけではないので気づかなかったり、ボイスチャットメインではないのでコミュニケーションのラグが大きいのがネックです。
文字を打ち込んで会話する形式だと言葉で話すよりもどうしても時間がかかってしまうので、文字チャットを使うにしても、主催者が喋っている脇でコメントを送る、といった動画サイト形式のコメントになるかと思います。

またボイスチャットは距離減衰が無いことも相まって、複数人でのボイスチャットは音が混じって聞き取りづらい面があります。

逆に言えばボイスチャットが苦手な人、イベントの中にガッツリ入っていくというよりも、1歩引いた形で楽しみたい人にとっては文字ベースのチャットや絵文字を使ったコミュニケーションが充実している『cluster』は使いやすいかもしれません。

総論ː今後に期待のバーチャルプラットフォーム!やっぱIP強いわ…

世間では外出自粛の中、バーチャル産業が注目されていますが、2020年夏の今の現状ではまだどこも『これだ!』という決定打のバーチャルプラットフォームは無いのが事実。

『cluster』も他のバーチャルプラットフォームと同じくまだまだ発展途上のプラットフォームであると言えますが、それでもこれだけ多くの企業や団体を引き入れているのは強い…!
仮にバーチャルプラットフォームの“正解”があるとしたらかなり近しいところまで来ているプラットフォームだと感じました。

さらにスマホ対応で遊べるという事も相まって、ライトユーザーが多く参入しやすい土台もあり、なかなかに無視できない存在であります。

8月12日からはバーチャル遊園地『ポケモンバーチャルフェスト』のイベントも開催が決定しており、今後も注目を集めるプラットフォームになることは間違いなさそうです。

これからどんな風に進化していくのか楽しみなプラットフォームですね!