元気いっぱい活躍する無言勢のかわいさに釘付け!『劇団あのこ』参加レポート

無言勢が主役の演劇を行う『劇団あのこ』(主催:あの子゜さん)が4/30(日)に第2回公演を行いました。

第2回公演の演目はグリム童話「ブレーメンの音楽隊」とオスカー・ワイルド作の童話「幸福の王子」
無言勢のみんなの可愛さを引き出せるように主催のあの子゜さんがアレンジした脚本で、無言勢のキャスト『演児』のみんなが体いっぱいの演技で観客を魅了しました!
今回はその公演のレポートをお届けします!

レポート部分

公演はこの日のために作られた特設ワールドで行われました。
Quest対応のイベントでなるべく多くの人に見てもらえるよう、軽量アバターが用意されていました。
ワールドの雰囲気と用意された軽量アバターの見た目も相まって、会場はまるで幼稚園のお遊戯会のよう。開演前からかわいらしい空間が広がります。

公演の開始前には、ネームプレートの非表示の仕方、カメラのシャッター音の消し方などの注意事項を主催のあの子゜さんが説明したあと、ワールド制作と読み聞かせ担当の先生の紹介。

左から、ワールド制作ののり先生、読み聞かせはお揃いエプロンのH5-T4/ティー先生とりーふで先生

ブレーメンの音楽隊

一つ目の劇は「ブレーメンの音楽隊」です。

あらすじ

ひょんな事から音楽隊を組むことになったロバ、犬、猫、鶏の4匹。
それぞれの特技を生かして、ブレーメンを目指す一行!だけども旅を続けるのにも大変なことがたくさん。
途中でお腹がすいて困っていたところ、山小屋の中で大笑いをする盗賊達が…

キャスト

ロバ:流星 灯
犬:さらみせんべい/Sarami
猫:水無月睦月
鶏:nashino
泥棒:kino.
泥棒の手下:mimu
語り:H5-T4/ティー

読み聞かせはティー先生。セリフ部分は役に合わせて語り口調を変えて、演児たちの演技を引き立てます。

先生の読み聞かせに合わせて、無言勢の『演児』が役を演じることでストーリーが進みます。

ロバと犬が出会うシーン

無言勢の演児たちは体全体を使ってアバターの可愛さを存分に引きだす演技で観客を魅了します。

ロバ、犬、猫、鶏が集まるシーン

観客席の四方を360度ぐるっと囲むように設けられた舞台を移動しながらストーリーは進みます。

泥棒を追い払った4匹は、暖かい家の中で、残されたごちそうをおなか一杯たべました。

様子を見に行ったところ、動物たちに襲われて命からがら逃げ帰った手下が親方に報告します。

この家を気に入った4匹はここを拠点に音楽隊を結成しました。
不思議な音楽を奏でる森の楽団は、評判となりました。めでたしめでたし。

幸福の王子

あらすじ

ある町の高台、風見鶏の家の近くにとてもきらびやかな王子の銅像が立っていました。とても優しい王子、そんな王子の足元に一羽のツバメが羽を休めようと降り立ちます。 「ツバメさん、ツバメさん。僕のお願いをきいてほしい」 王子とツバメの二人の物語はまもなく始まります。

キャスト

王子:kino.
つばめ:mimu
天使:さらみせんべい/Sarami
語り:りーふで

2つ目の劇は「幸福の王子」。読み聞かせはりーふで先生です。

微動だにしない王子も『演児』が見事に演じます。

街を見下ろす位置に建てられた王子の像の足元に、越冬のため飛来したつばめがひと休みしようと降り立ちます。

困っている町の人たちを助けたいという王子の頼みを聞いて、つばめが熱で苦しむ男の子に、王子が持つルビーを届けます。

つばめは困っている人に王子が持っている宝石や金箔を王子の代わりにとどけます。しかし冬は着実に近づいてきています。
それでもつばめは王子の目となり足となり、困っている人を助けます。

ついに冬がやってきて、力尽きてしまったつばめ。
金箔がはがれ、ボロボロになった王子の像も、取り壊されてしまいます。

そんな王子たちを、天使が迎えに来ます。そうして王子とつばめは天国で幸せに過ごしました。

カーテンコール

2本の劇終了後は、主催のあの子゜さんが演児と先生、スタッフを紹介してご挨拶。

声は出せないけど、元気いっぱいにあいさつします。

配信アーカイブはこちら!

無言勢の魅力あふれる劇団あのこ

語り役の先生の読み聞かせに沿ってストーリが展開されていく中、キャストは無言なので、表現は体の動きと表情だけに限られます。
そんな制限などお構いなしに今回出演した演児の皆さんはちいさな体を目いっぱい使って役を表現していました!

表現の手段が限られる分、身振りをつかった表現が得意な無言勢の特性を生かしたイベントだと感じました。

ステージ全体を覆って場面転換します。

また、場面の切り替えでワールドを暗転させたり、ステージを客席の四方に配置したりと、VR空間ならではの演出も楽しめました。

主催のあの子゜さん

おまけ 裏方でも無言勢が大活躍!

「ブレーメンの音楽隊」にて。
猫風の改変をしていた水無月睦月ちゃんが頭に猫の顔の書かれたお面を着けてて「猫アバターじゃん、それ(猫のお面)要る????」って最初思ってたのですが、

どうやらこれはにわとり役のnashinoちゃんの提案。

頭にお面を着けることで、劇のキャストが劇のためだけにアバターを買わずして登場人物の統一感をかわいく出すことができ、そのおかげで皆がいつものアバターで出演できるようになったようです。

アバターって一体2000円~5000円くらいしますからね…。
2~5000円×出演キャスト数と考えると少なくとも1万円くらいの予算削減に繋がったと思います。

さらにこの仕組みとすることで準備のためにガッツリ改変することが必須でなくなり、参加のハードルがぐんと下がっております。
これによって今後色んな無言勢が参加でき、活躍しやすくなりました!

『演児』であることをフル活用した、ナイスアイデア!

その他にも無言勢の活躍がたくさん!

「劇団あのこ」では演劇の他にも無言勢がかわいく活躍する動画の配信も行っているようです。

……サムネイルからもう可愛いですね。
気になった方はぜひ「劇団あのこ」Youtubeチャンネルもご覧ください!