個人勢VTuberでも商標登録による権利保護が可能なことを実証 アイドルユニット「ジビエーズ」、ユニット名の商標登録完了を報告

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VTuber「ドコカノうさぎ」と「沙影(さえい)」による技術系アイドルユニット「ジビエーズ」は2024年6月16日、ユニット名「ジビエーズ」の商標登録が完了したことを報告した。

これにより「ジビエーズ」の商標権が第三者によって不当に取得されることを防ぎ、ブランド保護が強化され、本人達やファンがより安心してユニット名を利用する事が可能となる。

今回企業に所属していない個人勢のVTuberであるジビエーズが自分たちで商標登録の手続きを成功させたことは、仮想キャラクターであるVTuberの権利保護が大きく注目されている中、新たな可能性を示したと言えるだろう。

「ジビエーズ」商標登録の経緯

技術系アイドルユニット「ジビエーズ」の由来は、野生動物の肉を意味するフランス語「ジビエ」から着想を得たものである。

うさぎをモチーフとしたVTuber「ドコカノうさぎ」と鹿をモチーフにしたVTuber「沙影」が、自分たちの技術であらゆる問題を解決していく意思を込めたネーミングだ。イベント中に二人のひらめきで生まれ、ファンに愛されてきた名前である。

しかし、後続の大手に万が一同じ名前を使われてしまった場合に、自分たちの方が「類似品」扱いになってしまう危惧を抱き、今回新たな挑戦として、商標を登録することで自分たちの名前・存在を守ろうという考えに至った。

「ジビエーズ」商標登録成功とその意義

自分たちの技術であらゆる問題を解決していくことをモットーとしているジビエーズは、企業に所属していない個人勢のVTuberであり、弁理士のアドバイス・協力を受けながらも、今回自分たちの力で手続きを完了させることに成功した。

これにより「ジビエーズ」の商標権が第三者によって不当に取得されることを防ぎ、ブランド保護が強化され、本人達やファンがより安心してユニット名を利用する事が可能となる。これはあくまでジビエーズが「自分たちの名前・存在を守る」という目的での商標登録であり、ファンがジビエーズを応援する目的での商標の利用・言及をジビエーズが制限することはない。

またジビエーズは、今回の成功が他の個人系VTuber達に対しても、今後の権利保護の方針を検討する上での一助となることを期待している。

商標登録証

商標登録の詳細

  • 商標名:ジビエーズ
  • 登録番号:第6803498号
  • 登録日:2024年5月10日
  • 登録範囲:第41類

今回選択した適用範囲

インターネットを利用して行う映像の提供,映画の上映・制作又は配給,インターネットを利用して行う音楽の提供,演芸の上演,演劇の演出又は上演,音楽の演奏,写真の撮影,放送番組の制作,放送番組の制作における演出,教育・文化・娯楽・スポーツ用ビデオの制作(映画・放送番組・広告用のものを除く。),映像機器・音声機器等の機器であって放送番組の制作のために使用されるものの操作,映画・演芸・演劇又は音楽の演奏の興行の企画又は運営,書籍の制作,電子出版物の提供,図書及び記録の供覧,図書の貸与,音響用又は映像用のスタジオの提供,興行の企画・運営又は開催(映画・演芸・演劇・音楽の演奏の興行及びスポーツ・競馬・競輪・競艇・小型自動車競走の興行に関するものを除く。)

※参考:ジビエーズによる告知ポスト(2024年6月16日)
・ドコカノうさぎ https://x.com/patsupyon/status/1802323012588331055
・沙影 https://x.com/SaeiGibiers/status/1790074699088609785

「ジビエーズ」商標登録の今後の展望

今回の商標登録については、そもそも個人勢のVTuberアイドルユニットが商標登録ができるのかという挑戦だったこともあり、まずは現状のジビエーズの活動を維持できるよう最低限の取得(第41類)に留めた。

今後機会があれば更に新たな区分での登録(グッズ系、ゲーム系等)や、ロゴの意匠登録などの展開も検討していくので今後の動向にもぜひ注目してほしい。

VTuber・技術系アイドルユニット「ジビエーズ」

VTuber「ドコカノうさぎ」と「沙影(さえい)」による技術系アイドルユニット。

VRChatやclusterなど各種ソーシャルVR上でアイドル活動・エンジニア活動を行い、トークラジオ番組『ジビラジ』ではメタバースの最新技術を紹介している。多数のオリジナル楽曲をもち、VRライブ出演・主催も行っている。

二人は共にVR技術者認定を受けた「上級バーチャルリアリティ技術者」であり、「技術系アイドル」としてのアピールの通り、オリジナルのギミック・パーティクル演出が詰まったライブステージなども自ら制作している。各種イベントの運営スタッフとして、配信カメラマン・ギミックの製造・操作も行う。エンジニアとして、VRワールド・VRアプリ・ゲーム開発(Unity)・モデリング(Blender)・VFX(シェーダー、パーティクル)の開発なども幅広く行っている。

参照:value press