ジェスチャーゲームだって遊べる。VRで再現されるボードゲームの魅力『JELLY JELLY CAFE』体験レポート

子どもから大人まで、世代を問わず遊べるボードゲーム。
日本では『人生ゲーム』や『すごろく』『モノポリー』などのボードゲームが定番です。
みなさん誰しも1度は遊んだことがあるのではないでしょうか。

マニア向けのものになると『カタン』や『カルカソンヌ』『ドミニオン』などのボードゲームが人気で一部オンラインゲームとしてリリースされていますが、やはり顔を合わせて相手の反応を直に感じられるのがボードゲームの一番の醍醐味と言えます。

そうしたボードゲームのアナログな楽しさとオンラインのメリットを両方生かした取り組み、VR SNSを利用した新しいボードゲームの楽しみ方が今話題となっています。

VR SNSを活用したボードゲームカフェ『JELLY JELLY CAFE』VRChat店

2021年6月7日(月)にオープンしたVRボードゲームカフェ『JELLY JELLY CAFE』VRChat店。

こちらの店舗は東京・神奈川・名古屋・大阪・博多などの主要都市に店を構えるボードゲームカフェ『JELLY JELLY CAFE』のオーナー、白坂 翔(@shoshirasaka)さんが自ら制作したワールドです。

世界中のボードゲームを誰でも手軽に遊べるカフェとして知名度の高い『JELLY JELLY CAFE』では1人でも気軽に遊びに行ける『相席ナイト』や、新作ボードゲームの先行体験会など、様々な新しい取り組みでボードゲームカルチャーの魅力を発信しています。

今回その一環としてVRでボードゲームカフェを運営する取り組みが実施されました。

『JELLY JELLY CAFE』VRChat店オープン記念イベントでは、イベント開始時から大勢のユーザーが押し寄せるほどの大盛況。

『JELLY JELLY CAFE』VRChat店では全部で5つのボードゲームが用意されていました。

ベストアクト 
パクモグ 
カタカナーシ 
ベニスコネクション 
アベベコベベ
 

アベベコベベを除いた4種は『JELLY JELLY CAFE』がプロデュースしているボードゲームとなっています。

VRChat支店に用意されているゲームは比較的ルールが簡単で、ボードゲームに慣れていないユーザーでも楽しめるパーティー寄りのゲームが多く用意されています。

中でも“何を食べているのかをジェスチャーで当てるゲーム”『パクモグ』は遊びに来たユーザーの間でも大盛り上がり!

箸を手に取ってすするジェスチャーをする出題者。

それに対し、他のプレイヤーが『わかった!納豆だ!』『いや、蕎麦でしょ!』と口々に意見を言い合い賑わう様子はVRという空間があってこそ。

プレイヤーの細かな動きやその場の空気感がVRならば丸々再現できます。

これまでこうしたパーティーゲーム系はオンラインで遊ぶことが困難でしたが、VR空間を駆使すれば現実と同じような“わいわい感”をオンライン上で楽しむことが出来ます。

さらにVRならではのメリットとして、場所や時間に縛られずにボードゲームを楽しむことが出来るのは大きな魅力であると感じました。

それぞれが自宅にいながら好きなタイミングでバーチャルの空間に集まったり、平日の仕事帰りにふらっとバーチャル空間でボードゲームを楽しんだり、遠方に住んでいる人でも移動コストをかけず、すぐに集まれたり…。

これまでのボードゲームは物を囲んで遊ぶという性質上、どうしても場所に縛られてしまうのが常でしたが、そうした制限がなくなるのはVRボードゲームの大きな利点です。

アナログな体験とオンラインのメリットを兼ね備えるVRボードゲーム。

現在、VR SNS空間でのボードゲーム需要は非常に高く、有志のユーザーにより数々のボードゲームワールドが公開されている他、『JELLY JELLY CAFE』以外のボードゲーム店、『ドイツゲーム喫茶 B-CAFE』ではVRChat上で公式ボードゲームワールドを公開するなど、バーチャル上でのボードゲーム熱は確実にニーズが高まりつつあります。

その他、VR上で体験できるマーダーミステリー『イマーシブクラウド』は、毎週VRChat上で体験型シナリオを公演している他、2020年11月にはVRChat公式とパートナーシップを結び、VRマーダーミステリーの有償公演を提供する事で話題となりました。

昨今のコロナ渦では人が集まって遊ぶ事が難しくなっていますが、VR空間を活用した新しい試みとして、VR×ボードゲームの取り組みはこれからも需要が拡大していそうです。

JELLY JELLY CAFE
公式サイト https://jellyjellycafe.com/