目の前で動く!削る!「JIMTOF 2022」のリアル会場を再現した京セラのバーチャル展示ブースがVRChat上で公開!早速行ってきた!!

京セラ株式会社は現在東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF 2022」に出展し、自動車のEV・電動化用の特注工具や加工ソリューションを展示しています。

これにあわせて、「JIMTOF 2022」のリアル会場を再現したバーチャル展示ブースがVRChat上で公開されたとのことで、工業高校を卒業した筆者がツアーに参加してきたので現地の様子をレポートしていきたいと思います。

目の前で動く!削る!バーチャルならではの展示方法


「JIMTOF 2022」のリアル会場を再現したというだけあって、展示されている製品や内容は専門性が高いです。
正直なところ、パッと見ただけだと「これはどういう製品なんだろう?」と思う方も多いかもしれません。

でも大丈夫。ここはリアル世界では出来ない色んな表現が可能なバーチャル空間。
専門的な知識がなくても十分製品の魅力が伝わる画期的な展示が数多くなされていました。

これはマシニングセンタ(MC)と呼ばれる機械。中央の大きなドリルっぽい工具(エンドミル)が高速回転して材料を削ったり穴を開けたりしてくれるスゴイやつ。

こ~んな感じで。

文面だけなら「ふ~ん」って感じですが、実際に削っている様子が見られるとかなりイメージが掴みやすくなったのではないでしょうか。

至近距離で材料が削られいく様子が観察できるのも面白いですよね。
私たちが何気なく手にしているものがこうやって造られているんだと思うと、ちょっぴり興味湧きません?

他にもこんな展示が。

京セラが開発した色んなセンサーが搭載された電気自動車

上のほうに『誇るべき技術とポテンシャルを証明したコンセプトカー』と書いてたので、「誇るべき技術」とはなんの事なのか聞いてみたところ、どうやら京セラの特殊工具を使ったモーターの内面仕上げ加工がスゴイらしい。

どうスゴイのかピンとこないかも・・・と思っていたら?

おお~~~~~~!!部品の内側がどんどん削れてピカピカになってる!!!!
カンタンに言えば、ツルツルであればあるほど技術力が高いってことです。
なるほどここが「誇るべき技術」なんですね~。

クルマって小さなネジも合わせるとおよそ1万個の部品が組み合わさって出来ているんだそうで、1万個ある部品ひとつひとつにこうした技術が詰まっていると思うと果てないロマンさえ感じます・・・。

リアル世界の展示会では写真やイラストを使って説明していた部分を、バーチャル世界ならアニメーションを用いて実際に動いている様子を拡大して見せられたり、手に持っても安全な状態で製品の魅力を伝えることができる。

知らない世界を知るキッカケとしてとても素晴らしい展示方法だと思いました。

これを機に色んな分野の企業がバーチャルで展示会を開催してくれたら、知らない世界をもっと見られると思うとワクワクしてきますね。

個人的に一番グッときた展示はこれ。

銀色の土台、表面がザラザラしてますよね。
このザラザラは「切削跡」っていってマシニングセンタで材料を削った時にできる傷跡のようなものなんです。

言われないと気にしないレベルまで細かく再現するクリエイター魂に心打たれました。
ワールドに遊びに行った際は是非顔を近づけてじっくりと観察してみてください。

カーボンニュートラルの先にある未来

展示ブースがあった1階フロアを離れ2階のプレゼン会場へ向かいます。
2階には大きなモニターと広々とした舞台。
ここでは京セラが取り組んでいるカーボンニュートラルについての解説がなされました。

食い入るように画面を見つめる

カーボンニュートラルとは「温室効果ガスの排出量を全体的にゼロにする」活動で、
どうしても発生してしまう温室効果ガスは「吸収」または「除去」して実質ゼロにするらしい。なんか器用なことやってるんだな・・・すげえ。

温室効果ガスの排出量を減らすために製造工程や使う工具まで見直すスタイル!
小さな努力の積み重ねが大きな結果を生むってことかぁ。

解説が終わると、京セラが実現するカーボンニュートラルな未来を表現したパーティクルライブが始まりました。

四季折々の風景と風車やイルミネーションといった都市表現が組み合わさり、自然と人間社会の共生を表現しているようだと感じました。


広い2Fフロアを目いっぱい使って行われたパーティクルライブはQuest単体でも見に行けちゃうのも魅力のひとつ。

優しいピアノの音色に耳を傾けながら、京セラと一緒に明るい未来を描いてみてはいかがでしょうか。

みんなが集まる空間だから

パーティクルライブを見終え自由見学をしていたときに気づいたんですが、いち企業のプレゼンワールドにしてはとても開放的で、VRChat向けの細かな配慮が散りばめられているんですよね。

sit判定のオンオフ機能まで

ワールド制作を担当したAONEKOさんにお話しを伺ってみると、本ワールドはJIMTOF2022に限らず、今後も他イベントへ転用したり、商談での利用なども想定しているとのこと。

JIMTOF2022終了後にはワールドをパブリック化し誰でも来られるようにし、他の企業さんや一般の方まで来られるようにする予定ですと話してくれました。


他の企業へ向けたプレゼンや商談をするだけのビジネス的なワールドではなく、バーチャル空間にいる全ての人達にとって居心地の良い空間を目指したワールドだなと素直に思いました。

パーティクルライブが見られたりQuest単体でワールドに遊びに来られるのも、「全ての人がワールドに来て楽しんでもらえるように」という京セラの想いによって実現したのではないでしょうか。

「でも、眺めるだけじゃよく分かんないしな~」なんて考えているそこのアナタ!

11月13日までのJIMTOF2022会期中限定で、毎晩20時~と22時~から公認スタッフによるフロアガイドツアーを実施中です!

展示エリアはもちろん、パーティクルライブやカーボンニュートラルへの取り組みに関するプレゼンテーションなど、ワールドを楽しみながら京セラについて深く知れる内容が聞けちゃう!!

知らない世界をちょっぴり知れるチャンス!!是非参加してみてくださいね。

京セラフロアガイドツアー

実施期間:11月13日まで

実施時間:それぞれ20時、22時からスタート

参加方法:「kyocera1」にフレンド申請のうえ開始10分前より集合