剣舞とは、伝統的な踊りの一種。一般的には剣を持って踊るものである。
日本を含め、中国、ベトナム、インドなど、様々な地域で独自の文化を宿した剣舞が存在する。
今回インタビューさせて頂いたLag N/AさんはVRChatで初めてパフォーマーとして剣舞を披露。30年以上の歴史がある『RAIN DANCE IMMARCIVE(レインダンスイマーシブ)』のアフターパーティーにて最後の演目に出演。当イベントの大トリを飾りました。
大躍進ともいえるLag N/Aさんに剣舞の魅力と、剣舞×メタバースの可能性についてインタビューさせて頂いたのですが、とても深い話を聞くことが出来ました。
目次
海外イベントで剣舞を披露したきっかけ
そうですね。30年以上の歴史があるRAIN DANCE映画祭のイマーシブ部門という大きな舞台に立てたのが素直に嬉しかったです。
どのようなきっかけでお誘い頂いたんですか?
『THE BLACK SUN』というイベントに蘭茶みすみさんがメタバース音頭を披露されてて、ギャラリーとして見に行きました。
蘭茶みすみさんの披露が終わったころに、後ろの開いた場所で周りの邪魔にならないよう剣舞をしていました。
そうしたら運営のマリアさんという方に「ステージで披露してみませんか?」と誘われて、一時的に参加者として披露することになりました。
海外の音楽に合わせて披露される剣舞。とても新鮮に感じます!
それが非常に好評で、参加者兼パフォーマーとしてイベントを盛り上げることができました。
その後『RAIN DANCE IMMARCIVE』の授賞式アフターパーティに正式に演者として参加するよう誘って頂き、参加に至りました。
漫画のサクセスストーリーを見ているみたいだ…
剣舞だけでなく、言葉を通じたコミュニケーションも
自然とコミュニケーションされていますが、海外のイベントですよね?
英語喋れるんですか?
はい。ビジネス用語などの難しい単語が出てくるとボヤっとした理解度になりますが、日常的な英会話は問題なくできます。
英語喋れるんですね!羨ましい…
なので海外の方とのコミュニケーションは困りませんでした。
ほかにも英語が喋れないフレンドさんの通訳をして日本人と海外の方とのつながりを作ったりしていました。
フレンドの通訳として海外と交流したことが、海外イベントに誘って頂けた大きな理由の一つだと思います。
凄いですね!やはり言葉でつながる安心感は相手も一緒なのかもしれませんね。
メインはパフォーマーとして活動していきたいですが、それだけでなく通訳としても活動していきたいですね。
本当に素晴らしいと思います。
日本のメタバース文化は海外に見ても珍しいと言われていますが、言語の壁があって発信が難しい。だけど英語が喋れるLag N/Aさんなら多くのことを伝えられるんじゃないかと思います。
剣舞だけでなく、日本と海外を繋げる橋渡し役として、色んな方に誘われるようになってほしいです!
とても大切な刀
その刀とはどのようなお付き合いがあるんですか?
この刀なんですけど、最初はVRChat用というわけではなかったんです。
といいますと?
私がVRChatで活動し始める前のさらに前にさかのぼります。
私はとあるTRPGの複数話形式の物語(キャンペーン)の主役を演じました。私の愛刀の起源は、その物語の主人公のユニークウェポンです。その時はたった一行のテキストに過ぎない、私が作った設定文章だけの存在でした。
そこからイラストになり、ワンオフで3Dモデルを作ってほしいと依頼しました。そしてVRChatに出会い、刀を振るうまでに至ったんです。
テキストから3DモデルになりVRで刀と対面する…エモい…
ロマンだと思いません?テキストからイラストになり、3Dモデルになり、VRで振られるようになり、世界のイベントでパフォーマンスされるようになった訳ですから。
こんなに素敵なエピソードが聞けるとは思いませんでした…!!!
パフォーマンスをするきっかけになった転機
Lag N/Aさんのパフォーマンスがみんなに見られるようになったタイミングはいつですか?
yoikamiさんと共に剣舞を披露した時ですね。
yoikamiさんに会ったのは『敗北居酒屋かがさき』でした。そこで、いつものように剣で簡単なパフォーマンスを見せておりました。そしたらパフォーマンスのアドバイスを頂くことができました!
なんと!それはよかったですね!
本当に凄いのはこの後です。
まだあるんですか!?
yoikamiさ新しいインスタンスを開き、移動先のインスタンスでyoikamiさんがパフォーマンスを行った後で、私に「この場の主役はもう一人います」と仰り、私を呼びました。
いきなり!?
そして「今からLag N/Aさんが剣舞をします。振付は即興です」と周りにいる皆さんにアナウンスしたのです。
それが私が多くの方に剣舞を振った最初の経験でした。
中々衝撃的…
本当に衝撃的でした。そしてyoikamiさんや周りの人へ剣舞の披露をした経験を得たからには、パフォーマーになりたいと強く思いました。
なんだか、その日の夜は眠れなさそうですね笑
床を転げまわってましたね笑
めっちゃガッツポーズして、やったーって。本当に大きな経験でした。
Lag N/Aさんにとっての剣舞の魅力
Lag N/Aさんにとって剣舞の魅力は何でしょうか?
剣舞ならではというと、海外受けがいいです笑
ぶっちゃけましたね笑
小柄でアジア風な女性が身の丈と同じ剣を振り現地の音楽に合わせて演舞をする。
見たことがないうえで、インパクトのあるものだと思います。
侍とか芸者が人気なのは聞いたことありましたが、実際体験すると「本当なんだ!?」と思っちゃいました笑
メタバース×剣舞の可能性
メタバース×剣舞の可能性は感じますか?
誰でもどんな姿になってどんな武器でも振ることができることでしょうか。
現実では小学生が大太刀を振るうことは、身長や筋力の関係でとても難しく危険じゃないですか。
そうですね。
でもメタバースなら軽いコントローラーで振るうことができます。体格も自由に変えられて、武器も自由、出したり引っ込めたり、パーティクルで鮮やかに、時に墨汁の筆跡のような重々しい表現もできる。様々な表現ができます。
その圧倒的な自由度の高さ、技術力さえあれば様々な壁を越えられる。それがメタバース×剣舞の可能性だと思います。
剣舞を通じてメタバースでパフォーマーとして活動されているLag N/Aさん。
相棒の刀と、持ち前の英語スキルを活かしながら海外のユーザーやイベントにアプローチをかける。
可愛い姿とは裏腹に『メタバースで生きていく』ための努力を垣間見ることが出来ました。
Lag N/Aさんの今後の活動にさらに注目していきたいと思います。
Lag N/Aさんの英語スキルを見込み、特別に英文記事を用意させて頂きました。
~おまけの写真~
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まずは11月27日の早朝に行われた海外イベントでの演舞お疲れさまでした。
率直な感想を教えて下さい。