
東京・青山にかつて存在した伝説のクラブ「MANIAC LOVE」。当時の記憶とわずかな資料をもとに、「MANIAC LOVE」を愛する、む(mu)さんが、あの頃そのままの姿をVR空間に構築しました。
お披露目として、去る7月19日には、クラブ営業時代をよく知る3人のVRDJが集い、90年代テクノクラシックを披露するイベント「MANIAC_VRC」をVRChat上で開催、当時の現場を知るオーディエンスも多く集結し、皆で熱気あふれる一夜を作り上げました。
現代に甦ったあの時代の様子をレポートします。

MANIAC LOVEって?
MANIAC LOVEは、東京・青山の地下にひっそりと佇みながらも、ほぼ毎日クラブイベントを開催し続け、世界水準のDJを招聘したことで「東京テクノの総本山」「テクノの聖地」と称されたクラブです。メディアをシャットアウトし、熱気あふれるフロアと真っ白な空間によって、2005年までの12年間にわたり日本のテクノシーン黎明期を支えた場所でした。
実際の動画をご覧いただいた後、以下の記事の画像を見れば、「MANIAC_VRC」の再限度を感じて貰えるかと思います。
こだわりの復元

む(mu)さんの力作、「MANIAC_VRC」。
2000年代前後、リアルな「MANIAC LOVE」に通ったクラバーの方にも、細部にこだわった造形にご満足いただけたかと思います。


コンパクトで機能的な箱の構成は、現実を再構築したワールドならでは。そして、現地を知る人のみに伝わる、ラウンジの再限度。

実際には行ったことは無かった来場者の方からは「あの頃の空気感」をVRを通じて体験出来た、との感想もいただきました。
熱狂の夜
再構成されたクラブで、当時を想起させるテクノが次々とプレイされました。名物だったストロボとスモークがフロアを盛り上げます。

多くの参加者がイベントに訪れ、期せずしてフロアの混雑具合までもが現実を再現していました。

私(505uke)は、配信担当スタッフとして参加したのですが、当時を知る現役世代の方から、
「カメラ視点が変わってブースから目線になったのが(ブースからフロアを見るという、自分が体験できなかった現実)を体験できてすごくよかった」
との素敵な感想を人づてにいただきました。

R.I.P. DJ SHINKAWA
予定されていたすべてのプログラム終了後、先日急逝された※DJ SHINKAWA を偲ぶアフターアワーズが開催されました。
※DJ SHINKAWAは、ロンドンでの最先端サウンド体験を日本に持ち帰り、ハードハウス/テクノ文化を定着させました。主要クラブのレジデントとしてAfter Hoursスタイルを広め、日本のクラブシーンを牽引。海外ツアーで日本テクノを発信し、多くの後進DJに影響を与えたレジェンドです。

【yahooニュース:人気DJ SHINKAWAさん突然の死 3日前の死去当日イベント宣伝が最後の投稿】
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e1a69884201b51e8ca01553177355a0df86e518
終わることのないパーティを
主催む(mu)さんは今後もクラブの修正と不定期でのイベント開催をアナウンスされています。当時を知るあなた、そして当時を知らないあなた、いずれリアルクラブデビューを目論むあなた、古くて新しいバーチャルクラブを是非、ご期待下さい!!
関連リンク
主催者X(Twitter):https://x.com/mu_uumm
イベントハッシュタグX(Twitter):#MANIAC_VRC
投稿者プロフィール

505uke
そうすけ、と読みます
VRChat内でテクノDJをしています 私自身も、クラブイベント「テクノマニア」を不定期で開催しています