“ラブライバー”歴10年以上の僕が瞳に焼き付けた30分をレポート。『Aqours』の9人が『VRChat』に堂々降臨。リアルライブの臨場感をそのままに、バーチャルでしか体験できない演出がてんこもり。夢は消えないーー‼【サンリオVfes 2025】

2025年2月24日(月)、好評開催中のサンリオによる世界最⼤級バーチャルフェス『Sanrio Virtual Festival 2025』(サンリオVfes 2025)における『VRChat』のステージにて、人気のスクールアイドルプロジェクト『ラブライブ!』の『Aqours』がパフォーマンスを実施。

高海千歌、桜内梨子、松浦果南、黒澤ダイヤ、渡辺 曜、津島善子、国木田花丸、小原鞠莉、黒澤ルビィの9人が『君のこころは輝いてるかい?』や『未来の僕らは知ってるよ』の定番曲を含む4曲を約30分にわたる時間で披露して、多くの観客たちを熱狂の渦に巻き込んだ。

なお、筆者は事前に「『Aqours』のライブ、絶対に見とけ」といった記事を書いていた者である。

初回公演が終わり「断言していて良かった」と強く思う。もうね……凄かったよ!

この記事では、そんな熱量をそのままに初回公演のレポートをお届けする。

なお、本記事にはステージのネタバレが多く含まれる。

ファンのみなさんにはネタバレ避けて視聴するのを強く推奨するため、ここでブラウザバック。3月9日(日)の14:30~と、3月17日(月)の8:30~(タイムシフト上映)の残り2回、必ず見に行ってほしい。なお、イベントへの参加方法は以下の記事にまとめているのであわせてご覧あれ。

“Aqoursのライブ”の体験がそのままバーチャルのステージで再現

ライブが始まる直前までソワソワしていた『Aqours』そして『ラブライブ!』オタクの筆者。「あれがね、こうでね、今日はこれがあればね」と横で熱く語り聞かせていた同行者である編集者は『Aqours』はアニメ版のみ履修済くらいの温度感だったので、熱く語る僕を少し引き気味に見ていただろう。一方、筆者はモチポリのペンライトカラーも水色に変え、準備は万端だ。

そして、ステージの開幕と同時に、僕は叫んだ。

「……これは! ライブのオープニングだぁ‼」

お決まりのBGMにあわせて、ステージのモニターで始まるオープニングムービー。僕は……僕たちはコレを知っている! “現実のAqoursのライブ”とまったく同じ始まりだ!

パレードの行進曲を連想させるお馴染みのBGMにあわせて次々と映し出されていくメンバーの名前とビジュアル。それにあわせて自分もペンライトの色を変え、推しのところでめっちゃ手を振る。シャイニー☆(紫のペンライトをぶんぶん)

「もう、わかるぞ。このステージ。本気だよ」

そう言葉にしたのも束の間、1曲目「君のこころは輝いてるかい?」の煌びやかなイントロが流れてきた。自身のデビューシングルであり、始まりの曲を引っさげて9人は『VRChat』のステージに堂々と降臨。あの歌声。あのパフォーマンスが、目の前で披露されていく。

泣くわ!

当時、筆者のテンションはすごいことになっており、マイクはミュートにしながらも裏でコーレス(コール&レスポンス)もばっちり決め、バーチャルの世界でパフォーマンスをくり広げる9人の姿とリアルライブの思い出を脳内でシンクロさせていた。周りを見渡すと、“わかってる”感じでペンライトを降る同志たちの姿も多く、僕たちのボルテージはすでに最高潮である。イエーイ!

そうして曲が終わるとMC。それぞれの自己紹介へと突入し、この流れも現実のライブとまったく一緒でテンションが上がる。流石に各キャラクターのコーレスはなかったが、それっぽいやりとりが会話中に盛り込まれているのもうれしかった。

また、表現が難しいが“9人それぞれが独立して動いている”のも素晴らしいポイントだ。例えば、ヨハネ(善子)が喋るターンでポーズを決めれば千歌ちゃんと曜ちゃんが堕天ポーズをモノマネしたりと、現実のライブ中でもよくあるわちゃわちゃなやりとりがくり広げられていく。喋っていないメンバーもずっと動いているので、もう楽しくて仕方がない。

がんばルビィ!

サンリオキャラクターとコラボレーション

この時点でファンはだいぶ満足しちゃってるのだが、まだまだパフォーマンスは序章。今回の『Aqours』と『サンリオ』はいくつもニクいサプライズを用意していた。

そのひとつが、サンリオキャラクターズとのコラボレーション。MC中、突如としてハローキティやポチャッコといったおなじみのサンリオキャラクターズが11人登場し、客席を挟む形で『Aqours』の9人と楽しそうにおしゃべり。

それだけに留まらず「ステージの演出をお手伝い!」としてパフォーマンスに協力し、2曲目の「Aqours Step! ZERO to ONE」からカチューシャとしてそれぞれのメンバーが装着! すさまじい光景である。この辺から横で見ていた編集者も「かわいすぎんか?」とだいぶ熱の入ったコメントをし始めた。

少し話は逸れるが、2曲目に「Aqours Step! ZERO to ONE」が選曲されるあたり攻めている。こちらは「君のこころは輝いてるかい?」のカップリング曲であり、アニメでは披露されていない1曲のため、今回のステージで初めて聞いたという観客も多かっただろう。

しかし、Aqoursのファーストワンマンライブのサブタイトルにもなっているファンには特別な1曲であり、ライブのド定番。「まさか! ここで聞けるとは!」と特徴的なダンスにあわせてペンライトを振る手にも力が入った。

中盤からは怒涛のバーチャル演出で引き込む

流れるようにセットリストは3曲目「未来の僕らは知ってるよ」に突入。アニメ2期のオープニングテーマで大人気楽曲ということもあり、観客たちのテンションも“見るからに”盛り上がる。それを見越していたかのように、ステージも大☆変☆形! 観客だった我々は吹っ飛ばされ、気づくと僕らを囲むように『Aqours』の9人が歌っていた。

……え、歌ってんな⁉ 目の前で⁉
囲まれて⁉ なにこれ⁉ なんだこれ⁉(一同困惑)

実際の距離感

その瞬間の観客たちの慌てふためき具合は動画でお見せしたいくらいである。みんな「えぇぇぇ⁉」と声を出していた。なお、筆者はすぐさま推しのマリちゃんのところに駆け寄って紫のペンライトを振りながら記念撮影などに興じる。すごいファンサタイムである。

この距離感である。

さらに曲が進むと状況は変化して、今度は円形のステージの中央で9人がパフォーマンスをくり広げ、我々が囲む形に。終盤には元のステージに戻ってサンリオキャラクターズの花火が打ちあがる中でバッチリ決めポーズ! 楽しすぎる!

あの時見た光景が夢の舞台で瞳に映る

フィナーレを飾る曲は「勇気はどこに?君の胸に!」。アニメ2期のエンディングテーマであり、現実のライブでも終盤を飾る特別な1曲だ。もう、イントロで泣ける。ステージが『Aqours』にとっての“特別”である“船”になるのもズルい。コレ狙って『サンリオVfes 2025』のステージコンセプトって港だったのだろうか。

お別れの1曲を歌う9人は、ステージの左右の観客へ駆け寄っていきファンサも欠かさず、これもまた現実のライブとシンクロ。一方で、ステージは海中へ航海を進めたかと思えば、海上ステージへと姿を変え、バーチャルならではの演出を挟んで観客を引き込んでいく。もうパフォーマンスのレベルが高すぎて、この辺になると筆者は冷静ではなくメモを取るのを放棄し、同行していた編集もテンションが凄いことになっている。なんだこれは。

右背後に見えるのはもしかして淡島?

「さぁ、出発だ!」

9人が最後に立つのは水色のペンライト一色で染まったライブステージだ。アニメ1期のラストシーンか。はたまた、あのライブで見た景色か。このライブで初めて見る光景だったのか。それぞれに受け取り方の異なるであろう舞台で9人が歌う姿を、僕は目に焼き付けた。

『VRChat』で遊び始めた頃には、叶うと思わなかった。こうなったらいいな。そんな夢の光景が、ここに実現したのだ。

ーー夢は消えない!

終わると同時に観客からは「ありがとう! ありがとう『Aqours』!」という声が漏れ聞こえてきた。筆者に同行していた編集も最初が嘘かのような熱量で「情緒が……ヤバい……!」と熱く語ってくれ“ファンになる瞬間”を目撃してしまった。

9周年の節目を迎えると同時に、本格的な活動を終える『Aqours』。そんなユニットが、今この時に『VRChat』でこんなにすごいバーチャルパフォーマンスを披露してくれたのは、本当に感慨深いし、後世に語ってしまうであろう体験だった。気づくと、僕は時を同じくして『Aqours』を追っていた仲間たちに「絶対に見てくれ‼」とメッセージを送っていたもの。

今回レポートをお届けした『Aqours』のステージパフォーマンスは残り2回、3月9日(日)の14:30~と、3月17日(月)の8:30~(タイムシフト上映)の公演が予定されている。ファンの人は絶対に行こう。まだ『Aqours』のことをよく知らないよっていうみんなもセットリストの楽曲を聞いてコール&レスポンスを予習しておくとより一層楽しめるのでオススメだ。これを機会に、アニメシリーズを追ってみるのもいいだろう。

サンリオVfes 2025『Aqours』 セットリスト

01.君のこころは輝いてるかい?
02.Aqours Step! ZERO to ONE
03.未来の僕らは知ってるよ
04.勇気はどこに?君の胸に!

『サンリオVfes 2025』関連記事はこちら!

投稿者プロフィール

翡翠ミヅキ
翡翠ミヅキ副編集長
みんな、お待たせ!
ライター業を営む鳥類魔術師Vtuber&バーチャルフォトグラファー。『ファミ通』他、多数の企業媒体で執筆中。大好きを発信し続けております。アニメ、ゲーム、ダイビングのことならお任せください。詳細はXへ!