イベンター・配信者にもおすすめ!新作FPSバトロワゲームワールド「VERTEX:VRCBattleRoyale」

2022年8月7日に、VRCワールド「坪倉家」やTwitterに投稿されたUnity製動画「俺が牛乳を注ぐ女だ」でお馴染みのメディアアーティスト、坪倉輝明さんが製作に2年を要したFPSバトロワワールド「VERTEX:VRCBattleRoyale」が公開されました。

このワールド、なんと公開当日に同時接続1724人を叩き出し、

しかも公開からたった数時間でTwitterのトレンド入りし、

遂にVRChat公式からVRChat Spotlight(公式おすすめリスト)に入れられたほどの大人気ワールドです。
※VRChat Spotlightはワールド一覧に専用の行が用意されているので、検索せずとも見つけることが出来、ここに入るととてもアクセスされやすいワールドとなります。

こちら、さっそく遊んでみたところすごく楽しかったのですが、遊んでみた感想や攻略に関しては既にいろんな方が触れていると思います。
と、いうわけでぼくからは別の視点で見たこのワールドの良さを紹介したいなと思います。

このワールド、普通にフレンドと遊ぶのも楽しいのですがイベントを主催・運営したり配信活動をされる方にもかなりオススメです。

イベント主催・運営経験者から見た「VERTEX」のいいところ

どこに何の説明があるのかが明確で初心者も入りやすい

ワールドに入った直後のロビーエリアの景色はこんな感じです。
自分から見て正面が「ゲーム中のプレイヤー関連情報・ゲームの遊び方・設定・ワールド情報」のパネルが配置されており、正面のパネルをある程度見ていればゲームの遊び方がわかり、観戦も楽しめます。

スポーン地から向かって左側はゲームに使用する全武器の性能詳細と実演用オブジェクトがあります。
さらに武器の性能表示パネル上には、正面の遊び方説明パネルから武器のリロード・切り替えの操作方法説明が抜粋されており、左側を見ればこのゲームの武器に関するほぼ全てが把握できるようになっています。
武器種の特性把握が勝利の鍵となるこの手のゲームにおいて、こういった説明があるのってありがたいですよね~。

スポーン地から向かって右側はバトロワのフィールドにあるアイテムの実演エリアとなっています。アイテムの取り方や、移動アイテムがどのような移動の仕方をするのかなど、武器のところもそうですが、説明で見ていきなり実戦ではなく実際に触ってどういうものか把握できるのがこのゲームの初心者にも優しい設計になってますね!

司会進行の心強い味方「全体メガホン」

ロビーエリア前方のプレイヤーエントリー情報パネルの左下には

「全体メガホン」というPickUpオブジェクトが設置されています。

この「全体メガホン」を手に持ち、USEしっぱなしにしておくとワールド全体にUSEしたユーザーの声が響き渡ります。VRChatにはユーザーの距離が離れるとボイスの音量が下がる仕様があるのですがこのメガホンがそれを一時的に無効にしてくれます。

何度かイベント主催してて

  • イベント進行のアナウンスをする際に遠くにいる人に声が届いていないため、司会進行役があちこち行ったりきたりと動き回る羽目になる。進行が止まるのを受け入れざるを得ない。
  • 既に参加者が盛り上がってて司会進行の声が聞こえにくい状況に。
    盛り上がりの輪の中に協力者が誰もいない事もある。進行が止まるのを受け入れざるを得ない。
  • ゲーム参加中突然誰かが落ちるなど進行に影響を及ぼすようなアクシデントが起こっても、現場に声が届かないためゲームが終わるまで待つしか無い。進行が止まるのを受け入れざるを得ない。

こういった声が届かないことに由来したトラブルってよくありがちなんですが、全体にアナウンスをかけられるので司会進行役が場を制御しやすくなってます。全体メガホンはマジで最高。

カメラ調整しなくてもいいんだ!?「配信者モード」

イベントを主催されたり、自分のプレイングを配信されているみなさん。
どうやってその画面撮ってますか?
きっとカメラを自分に向く設定をして自分の背中が映るように、がんばって調整しながら固定してPC側でOBSを起動させて録画しているんだろうなと思います。
自分ひとりのプレイングならそれで大丈夫なのですが、何名かプレイヤーが居て、複数視点映したい時ってありますよね?
そういう時ってだいたい撮影スタッフがいたり、あとで個別視点を撮った動画を共有して編集したりとかしているとは思うのですが慣れてないとこれが中々の手間。
ですが、なんとこのワールド、「配信者モード」というものがあります。

これにより、視点が切り替わる映像がデスクトップ上に表示されます。しかも自分を優先的に撮影してくれるだけでなく、キーボードの矢印キーでお気軽に視点が切り替えられる親切設計。
これでいい感じの配信視点が撮りやすくなりますね・・・・!

ちなみに「配信者モード」時の自分の視点はこんな感じ。
自分を後ろから撮ってくれてるのでプレイングがよく見えますね!

3人1チーム×6という扱いやすい数

ロビー中央の端末からエントリーする。端末上部の色がそのまま所属チームの色となる。

エントリーの形が1チームあたり最大3人で合計6チームあり、ゲームに参加できる上限が18名となっています。

これってけっこう使いやすくて。
普通ならサバゲー系ゲームって、集まったメンバーが奇数だったら戦力に偏りが出るのを許容するか、全員が敵のバトロワ形式にしてチーム戦は行わない方向で行くかのどちらかだったりしますよね?
でもここはチーム人数が3名であることでワールドにいる人数が奇数でも3の倍数集まればチーム戦が出来るので、チーム戦が比較的行いやすいゲームワールドなのです!

著者的にこのワールドの使い道を考えてみた。

このワールドをどう活用しようかちょっと考えてみたんですが、エントリーの端末が左右にくっきり分かれた配置をしているところから、コミュニティや何かしらの活動をしているグループ間でのコラボイベントや配信企画にぴったりだなと思いました。
左右に分かれているので対抗戦、みたいな感じにやってもいいですし、最大6チームあるので6つまでなら勢力を分けられます。出場人数を多くするか、コラボ団体を多くするかなど色んな使い分けができますね。
配信モードで視点を切り替えつつ、司会進行役が「全体メガホン」を使って実況中継をしてみても楽しいと思います。MCがうまく決まれば企画はきっと盛り上がりますよ!

企画だけでなく、製作者の坪倉さんもこう言っているように

「ナイス!」とか「あれは惜しかったねー」などの声かけや、観戦中の試合コメントや雑談などロビーで生まれる会話もあるので、コミュニティ内の交流会にも使えますね!

遊んでもよし、企画立ててもよし、ほんと凄いワールドができましたね…!
ぜひぜひ、みなさんも遊びに行ってみてくださいね!

「VERTEX:VRCBattleRoyale」概要

・ワールドジャンル   : バトルロイヤル、銃撃戦
・ワールド上限人数   : 18名(エントリーできる人数上限)
・対応プラットフォーム : PC Only(デスクトップでのプレイ可能)
・製作者        : 坪倉輝明さん
・ワールド公開日    : 2022年8月7日
・ワールドURL     : VERTEX:VRCBattleRoyale