バーチャル空間で焚き火を囲んで物語に耳を傾ける夜。

キャンプ場で焚き火を囲みながら、小説家さんがリアルタイムに小説をつくり、できた物語をその場で声優さんに朗読してもらう小説×朗読×焚き火のコラボイベント『物語が生まれるキャンプナイト』が6月14日に行われました。
本格キャンプ体験イベント『VirtualCampNight』を主催する『VirtualCampers』(代表:お茶さん)と、メタバース小説家のsunさん、ニャーチャル声優のみあぞーさんのコラボによって生まれた特別な夜。この記事ではイベント体験レポートをお届けします。
目次
真夜中のキャンプ場に集合!

イベントが始まる時間になると、会場となるキャンプ場のワールドには参加者が続々と集合。『VirtualCampNight』の常連さんから、キャンプ初心者の方、朗読を行うみあぞーさんのファンの方などたくさんの方が集まりました。満天の星空が出迎えてくれてすでに雰囲気は抜群。
まずはグループに分かれてサイトを設営!

『VirtualCampers』のお茶さんからイベント内容の説明を受けた後、いくつかのグループに分かれてテントサイト(テントを張る場所)を設営します。

ワールドに仕込まれたCatsUdonギミックを使って、テントや椅子、焚き火などを、好きなように配置していきます。
設置できるキャンプギアのバリエーションが豊富で、大きさも自由に調節できるので、ついつい時間を忘れて設営に没頭しそうになりました。
設営の様子もストーリーの情景に

グループによって設営したテントサイトの雰囲気が違うのも、参加してみて面白かったポイント。他のグループのサイトを見て回るだけで、どんなコンセプトなのかな……と想像が膨らみます。初めて出会ったユーザー同士でも、設営を通して自然に交流できるのもこのイベントの魅力だなと感じました。

そんな設営タイムの間も、メタバース小説家のsunさんが各グループを巡回して情景を取材。設営中に参加者の方が放った何気ない一言を、sunさんが拾って物語に取り入れていて、物語はまさに今作られているんだと実感できました。
sunさんの即興執筆タイム! 参加者もセリフ出演!?

設営が終わったら、小説の執筆タイム。今回のテーマは「キャンプ飯」です。

sunさんから参加者の皆さんに対し、どんなキャンプ飯を作りたいか、シチュエーションに合わせたセリフなどを募集し、それらを取り込んで小説を執筆してくれました。

今回のキャンプ飯はパエリアに決定! 具材や一緒に食べたいもの、飲みたいものも募集し、採用された案を出した人のセリフとして小説に登場します。
参加したイベントが舞台の小説に、自分が登場できると記念になって良いですね。
sunさんが共有する画面に映るリアルタイムで物語が紡がれていく様子に、参加者の皆さんからは次々に「すごい!」と感動と驚きの声が上がっていました。
トカゲアバターの参加者が危うく具材や出汁にされそうになったりするハプニングもありつつ、sunさんは執筆を進めていきます。

ニャーチャル声優・みあぞーさんが朗読!

小説が出来上がると、ここからはニャーチャル声優のみあぞーさんが、今できたばかりの小説を朗読してくれます。

みあぞーさんを囲んでまったりとした時間が流れていきます。ワールドの明るさを調整することもできたので、好きな明るさで朗読を聞きながら、まったりチルタイムとなりました。
即興とは思えないくらいのスムーズさと、かつ登場する参加者それぞれの雰囲気や声の特徴を拾ってセリフを読み上げる表現力の豊かさは、さすが声優さんという凄さを感じました。
最後はみんなで「ごちそうさまでした!」

物語の締めくくり、みあぞーさんが即興で呼びかけて、みんなで「ごちそうさまでした!」を唱和。本当にみんなでキャンプ飯を食べたような気分になれました。
今回sunさんが執筆した小説はnoteにて公開されており、こちらから読むことができます。読んでみると文章からも当日のにぎやかさが伝わってくるのでは?
アフタートーク sunさんとみあぞーさんにインタビュー!
イベント終了後、今回執筆をしたsunさんとみあぞーさんにお話を伺いました。

――今日は素敵なイベントを楽しませていただきありがとうございました! このコラボイベントは3回目とのことですが、やってみていかがでしたか?
――リアルタイム執筆ということで、展開が予期できない方向に進んでしまうこともありますが、書き手としてはいかがですか?

むしろそういう流れになることを望んでいます。参加型でインタラクティブな体験になるので、出張執筆の醍醐味だと思っています。
私は、その場その時でしか書けない小説を書くのがすごく好きなんです。出張執筆だと、自分ひとりだけでは絶対に書けない物語が書けるので、私はこの仕事にやりがいを持っていますし、本当に好きです。

――みあぞーさんは普段はYouTubeで配信などの活動をされていますが、VRChatでは何か活動されているんですか?

今回このイベントに参加するためだけにVRChatに入ったんです。アバターを導入するのに四苦八苦しました……
アバターをアップロードするのに経験値(トラストランクを上げる)が必要と聞き一人でうろうろしていた時に、皆さん親切にいろいろ教えてくれて、「この世界めっちゃあったかいな~!」と感じました。
――今回のイベントに参加されてみて、いかがでしたか?

面白かったですね~! とても素敵な雰囲気のなかお話を読ませていただけて楽しかったです。
――今後VRChatでどんな活動をしてみたいですか?

VRChatに詳しいお友達から、遊園地みたいに遊べるワールドや、ホラーワールドなるところがあると聞いているので、いろいろ遊びに行ってみたいです!
焚き火と物語の朗読に癒される素敵なイベントでした!

焚き火を囲んでその場で作った小説の朗読を聞く……。取材で来ているのを忘れそうになるほど(実際ほぼ忘れて)素敵な時間を過ごすことができました。

小説を書いてくれたsunさん、朗読してくれたみあぞーさん、そしてお茶さんをはじめとするVirtualCampersのスタッフの皆さん、本当にありがとうございました!
朗読のほかにも様々なイベント開催中!気軽にキャンプ体験可能
VirtualCampersは主にVRChatやclusterで活動するVRキャンプコミュニティ。毎週火曜日にバーチャルキャンプを体験できるイベントを開催しているほか、不定期でコラボイベントなども開催されています。
キャンプに興味はあるけどリアルキャンプはなかなか踏み出しづらいと思っている方、いつもとはちょっと違う非日常なチルタイムを過ごしてみたい方などにピッタリなイベントです。
スケジュールはSNSやVRChatのグループで告知されているので、気になった方はぜひ確認してみてくださいね。
投稿者プロフィール

今回はみあぞーさんのファンの方も多くいらっしゃったんですけど、今日このイベントのためにVRChatに入ったって方もいらっしゃるみたいで、それが嬉しいですね。
今回はみあぞーさんのリクエストもあり、小説の中で作るキャンプ飯はリアルで再現できるものにして、VRChatをやってない方でも楽しめるように工夫しました。
みあぞーさんは感情表現がしっかりされているので、小説にもそういった表現を多く取り入れて、にぎやかでかわいらしい作品になったのかなと思います。