日本のVRSNS向けアバター取引で最も使われているフリー(無償)の利用規約テンプレート『VN3ライセンス』が韓国語、中国語(繁体・簡体)に対応。アバター販売がより円滑に。

VR向けアバターや衣装の販売規約の制作をサポートする『VN3ライセンス(https://www.vn3.org/)』が6月1日(水)よりバージョン1.10にバージョンアップしたことが発表されました。

今回のアップデートにより従来の英語翻訳のほかにも、韓国語、中国語の簡易的な利用規約を同時に作成することが可能となっています。

メタバース上でのアバタークリエイトカルチャーは近年盛り上げりを見せており、日本人が制作・販売するアバターを海外ユーザーが購入する事例も多くなっています。

特に韓国に関しては日本国内で販売されているメタバース用アバターを購入するケースが多いと言われている為、今回の韓国・中国語対応により日本との海外ユーザーのクリエーションや、相互コミュニケーションがより円滑になることが期待されます。

VN3ライセンスとは?

VN3ライセンス(VN3 License 略号VN3L)は、バーチャル文化やバーチャル生活をサポートすることを目的に、有志の有識者によってボランティア・プロボノ(社会貢献活動)として作られている、汎用的なデータ配布用の利用規約のテンプレート(ひな型)です。

現在VR向けアバターや衣装の販売の多くは個人のクリエイターが行っていますが、VN3ライセンスが登場する前まではクリエイター個人でいちから規約を制作しなければなりませんでした。

こうした状況を鑑みて、3DCG関連企業で法務経験もあるVRプレイヤー、あしやまひろこ(@hiroko_TB)氏は、Googleフォームの質問に答えるだけで誰でもかんたんに規約が生成できるテンプレートを制作。現在多くの個人クリエイターに重宝される規約ツールとなっています。

VN3ライセンスの採用状況


VN3ライセンスは、2020年5月の公開以来、アバターを中心とした数多くの3Dデータの配布に活用されており、2021年はVRChat向けのアバターの31%に採用(1)。
2022年5月末日時点のBOOTH「3Dキャラク ター」カテゴリの人気順上位50位までの製品のうち46%に採用されています(2)。

2022年6月現在、日本のVRSNS向けアバター取引で最もよく使われている利用規約のテンプレートです。

VN3ライセンスは個人クリエイターの使用に留まらず、企業販売のアバターにも採用されています。

主な採用実績

■ ポンデロニウム研究所(ぽんでろ)様 オリジナル3Dモデル「桔梗」
■ あまとうさぎ(こまど) 様 『ラスク』-Rusk-【Quest/PC対応 オリジナル3Dモデル】
■ mio3io(mio) 様 薄荷 オリジナル3Dモデル
■ +1store(有坂みと) 様 【オリジナル3Dモデル】 アッシュ (ASH)◆セフィラ共通素体
■ FRIENDLY PLANET(アルマジロン) 様 【オリジナル3Dモデル】サタリナ族のメイドさん
■ 紅茶のお店(紅茶) 様 オリジナル3Dモデル Scented【センティッド】
■ もち山金魚(かめ山) 様 Quest・PC対応3Dモデル/みなほし minahoshi
■ ツクルノモリ株式会社 様 オリジナル3Dモデル「猫山苗(ねこやま なえ)」

(1) ウェブサイト「VRChatの世界(β)」https://www.vrcw.net/ 2021年1月~12月に掲載されたデータに基づく (2) ウェブサイト「BOOTH」にて https://booth.pm/ja/browse/3Dキャラクター の「人気順」ソート結果に基づく

VN3ライセンス
https://www.vn3.org/

■本文制作:あしやまひろこ(@hiroko_TB
■リーガルチェックː
出井甫(@hajime_idei)
・内閣府知的財産戦略推進事務局に出向、参事官補佐を務める弁護士。
■英訳ː
清水ユキ(@yuki_hydran)
Lewis(@LewisMuEn)
■韓国語翻訳ː
ROGNAF(@rognaf21)が
■中国語翻訳ː
清水ユキ(@yuki_hydran)
■ピクトグラム制作:
ろーてく(@lowteq_vr)
■ジェネレーターシステム制作ː

en129(@en129)