VRChatでの収益化システム「クリエイターエコノミー」の機能のひとつ「有料サブスクリプション」が登場!オープンベータ開始。

VRChat は、アバターからワールド、配信者やミュージシャン・ダンサーなどの多種多様なクリエイターが幅広く活躍しています。

11月23日、VRChat はそんなクリエイターたちを支援できる「クリエイターエコノミー」の機能のひとつである「有料サブスクリプション」をオープンベータでリリースしました。
従来は、Pixiv Fanbox や Patreon などの外部サービスを介してクリエイターへ支援をしていましたが、今回の「クリエイターエコノミー」では、VRChat内 で完結できるようになります。

公式 X でのアナウンス

「クリエイターエコノミー」について、以前紹介した記事はこちら!

YouTubeでも紹介

何が出来る?

「有料サブスクリプション」の利用方法

今回のリリース「有料サブスクリプション」はクリエイターエコノミーの計画で「第一段階」として位置づけられており、例えばワールド制作者の場合、有料サブスクリプションと Udon が連動しているため支援者のみが入れる部屋や特別なアイテムなどを簡単に用意することが出来るようになります。

支援者側として、この「有料サブスクリプション」を利用するためには、まず「VRChat Credit」という VRChat内 で使えるクレジットを購入し消費することで「有料サブスクリプション」に登録することが出来ます。

現時点では、Groups の機能を使って課金するシステムを使い、支援することが出来ます。

収益の配分に関するグラフ

「有料サブスクリプション」の収益に関しては、おおよそ支援額の50%がクリエイターに、30%は Meta や Steam などのプラットフォーマーへ、残りの20%が VRChat社 及び手数料などに配分されるようです。

執筆時点のオープンベータの段階では、限られたクリエイターのみに対して支援が出来ますが、今後は徐々に他のユーザーたちも支援される側として参加できるようになるそうです。

オープンベータは、2週間ほど実施され、その後正式リリースを予定。
さらなる機能などの情報の発表は、来年1月のデベロッパーアップデートにて、アナウンスされる模様です。

今後のロードマップ

各種規約などの変更

利用規約

クリエイターエコノミー導入に伴い、利用規約も大きく変更されました。
クリエイターエコノミーに関連した項目(第9条1項~4項)に加え、VRChat上 でのアクティビティの監視に関する項目(第13条4項)も追加されました。
規約や違反をAIなどによる監視をするシステムを考慮して追加されたそうです。

全文は、利用規約をご覧ください。

プライバシーポリシー

プライバシーポリシーについても、わかりやすいように再構成などが行われました。
以下の文は、デベロッパーアップデートから抜き出したものになります。

(略)
・特定のプラットフォーム内機能が有効になっている場合に、身体と目の動きに関する情報の収集について説明します。これには、全身トラッキングやアイトラッキングなどの機能が含まれます。
・あなたが VRChat クリエイターエコノミーに参加する場合に、当社があなたの情報を使用および共有する状況について説明します。
・当社はお客様の個人情報をどのように使用するかに関する追加の詳細を提供します。
・当社は、お客様が OSC を使用してサードパーティのデバイスやサービスに接続する場合など、お客様が当社に個人情報の共有を指示する状況に関する追加の詳細を提供します。
(中略)
・利用規約を強制するためにお客様の個人情報をどのように使用するかについて説明します。特に人工知能 (AI) の使用について話します。これは、ユーザーがアップロードした画像を分析して、嫌がらせ的な画像などの利用規約違反がないかを分析するために当社が使用している画像スキャン技術について言及しています。

Developer Update – 22 November 2023 – Google翻訳から一部修正

新しいプライバシーポリシーは、11月22日から発効されました。
詳しくは、プライバシーポリシーをご覧ください。

利用規約やプライバシーポリシーは、いかなる時も原文が適用されます。

「有料サブスクリプション」を試してみた!

VRChat Home に追加された「Marketplace」のページ

オープンベータ(2023.4.2 Build 1384)に参加し、今回リリースされた「有料サブスクリプション」を試してみました!

VRC Credit の購入

メインメニューに追加された「V」マークの項目

メインメニューに追加された「V」マーク(Marketplace)を選択すると、撮影した11月23日時点で「有料サブスクリプション」に対応したワールド及びグループが表示されます。

メニュー内にある Purchases を選択し VRChat内 で使うことの出来る 「VRChat Creditを購入します。
価格は4.99ドル・600 Credits(執筆時点でおよそ750円)から
他のソーシャルゲームのように多く購入しても執筆時点では、ボーナスなどはないようです。

価格は4.99ドルから
購入しようとすると、VRChat+ と同様にSteamの購入画面に飛ばされます。
9.99ドル分購入してみました。

「有料サブスクリプション」の登録

ワールドに設置された Store が開くギミック

「VRC Credit」の購入が完了したので、次は「有料サブスクリプション」の登録をします。

前述の通り、Groups の機能を通じて課金を行うシステムになっており、支援したいグループの「Store」タブ、またはワールドに設置されたギミックから登録が可能です。

「有料サブスクリプション」は、現時点では期間を(1ヶ月単位から)自由に決めて登録が出来ます。
その場で登録をすれば、すぐに支援者特典を受け取ることが出来ます。

価格については、クリエイターによって設定が異なり、XROSS DISCS R3の場合は、600 Credits/1ヶ月 となっています。

登録したその場で、ワールドに反映されます。

登録したサブスクの管理

登録した有料サブスクリプションの管理画面は、メインメニュー → Marketplace → Purchase → Subscription から。または、VRChat Home のMarketplace からも入ることが出来ます。

VRChat アプリでの管理画面
VRChat Home での管理画面

クリエイターエコノミーの利用に関してのルールも公開されていますので、こちらもご覧ください。

現時点では、ワールド制作者に対して Groups 機能経由での支援のみとなりますが、今後幅を広げていくと思われます。

次期アップデート(2023.4.2)は、有料サブスクリプション以外にも Content Gating の機能強化や Impostor 機能などなど盛りだくさんの内容となってます。
正式リリースがされたらまた記事として出しますので、ぜひ見てくださいね!

アップデート内容は、変更となる可能性があります。

関連URL(英語)

Paid Subscriptions: Now in Open Beta! – VRChat公式ブログ
11月22日公開 デベロッパーアップデート
TERMS OF SERVICE – VRChat 利用規約
PRIVACY POLICY – VRChat プライバシーポリシー
Creator Economy Program Rules – クリエイターエコノミープログラムのルール
VRChat Developer Stream – April 2021 – YouTube

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Note(のーと)
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無言勢として、鏡文字を描いてます。