
VRの世界でアバターの全身を動かす「フルボディトラッキング(フルトラ)」。
足の動きまで表現できる非常に魅力的なものですが、毎日何本ものバンドを巻き付け、位置を微調整してキャリブレーションする手間に心が折れ「3点トラッキング(頭・両手のみ)」に戻ってしまった方も多いのではないでしょうか。
そんな人々の救世主となるのが、VRアクセサリーを展開する株式会社ROOXから登場した『VRモーションウェア ゆるとら』です。
「精度を諦めたら楽になれる」という逆転の発想から生まれたこの製品を、実際に使用したレビューと共に紹介します!
目次
あえて「がんばらない」選択。『ゆるとら』とは?
『ゆるとら』は、体に何本もの固定バンドを巻き付ける代わりに「ゆったりとした長袖Tシャツ」にモーショントラッカーを直接取り付けてしまうという、ユニークなVRモーションウェア。
対応機種はBOOTHショップ『potesuto』より発売されている『ぽてとら』シリーズおよびShiftall社の『HaritoraX2』『HaritoraX2 Pro』。
樹脂製のスナップボタン式アタッチメントを採用しており、服に穴を開けてボタンを固定し、そこにトラッカーを「パチッ」とハメ込む仕組みになっています。トラッカーメーカーの推奨する「身体への密着」をあえて無視し、手軽さと快適さに全振りした「がんばらない」ためのアイテムです。
当社は本日、ゆったり着られるモーションウェア「ゆるとら」を発表しました。
本来は身体に密着させるべきモーショントラッカーですが、「精度を諦めたら楽になれる!」というご提案をする商品です。「VRモーションウェア ゆるとら」は6月1日発売で、本日より予約受け付けいたします。 pic.twitter.com/AABTzXr0p6
— ROOX (@roox_jp) May 29, 2026
価格は、ぽてとら版:6,930円、Haritora版:7,700円となっています。
どうやって使うの?
筆者は普段『ぽてとら』を使用しているため、今回は『ぽてとらセット』を例にご紹介!
パッケージを開けると、ロングTシャツ、樹脂製アタッチメント、取り付け用のボタン、そして穴開け用の目打ち(千枚通し)が同梱されています。

※画像は開発段階のもので実際の商品とは異なる場合があります。
最初の導入時にのみ、ちょっとしたDIY作業が必要。
ウェアを一度羽織り、自分の体型やトラッカーの位置に合わせて付属のシールでアタリを付け、千枚通しで穴をあけ、パチンとボタンをハメ込んでいきます。
作業時間は30分ほどで針や糸は不要です。

この目打ち用シールを貼って穴をあけるので、穴あけ位置を間違える心配も少ない!
また、足首から先のトラッカーに関しては靴下を別途用意して装着することになります。
ウェアのサイズ感は部屋着の上からゆるっと羽織ることを想定しているため、すこし大きめに作られています。

筆者は豊満なボディをしているため、ボディコンが如くぴったりフィットしています。
実際に着用して動くと……?
準備が終われば、次からは「ハンガーから服を取って着るだけ」でトラッカーの装着が完了するように!
バンドの巻き付けや、肌への締め付け感からは完全に解放されます。
実際のVR空間での動きですが、株式会社ROOX公式が「トラッキング精度は下がります」と公言している通り、激しいダンスや1センチ単位の精密な動きの再現には向きません。
前屈みになると胸や腰のトラッカーが少し垂れ下がるため、動きのズレ(初期位置の狂い)が起きることもあります(※垂れ下がり防止用のドローコードが背面に付属しており、お腹側で結ぶことで大幅に改善することは可能です)。

垂れ下がり防止用のドローコード
しかし、日常のVRシーンで「それっぽく脚が動けばいい」「フレンドと雑談しながら可愛いポーズが取れればいい」という用途なら、全く問題ないです。
太もものトラッカーと足首をUSBケーブルがつないでいるおかげで立っている分には意外とズレません。
足を曲げるだけならバンド装着時と変わらない精度といっても過言ではありません。
何より、トラッカーをつけたままベッドやソファに寝そべるとき、バンドのバックルが身体に当たらないのがよいです!

そのまま寝落ちしても痛くなりません。
スナップボタン式だから他の服にも使い回せる!
この製品の隠れたメリットは、アタッチメントが『スナップボタン式』であるという点です。
付属のボタンパーツ(衣服側に付ける側)は一着分より少し多めに入っているため、これを『ゆるとら』のTシャツ以外に移植することができます。
例えば、手持ちのゆるめのスウェットや、お気に入りの部屋着に目打ちでパチンとボタンを取り付ければ、その服自体がいつでも「フルトラ対応ウェア」に変身します。
筆者は農業用のサロペットにつけることで足首も含めて一発で装着できるようにし、なおかつ太ももが独立して動くようにしてみました!
足首周りがふらつくので、動画では足首周りの布を止めるためにゴムバンドをつけています
ウェア本体だけでなく、自分のVRライフスタイルに合わせて応用が利く汎用性の高さも、非常に実用的だと感じました。
『ゆるとら』で埃をかぶっているフルトラに輝きを!
せっかく買ったフルトラ機材を「つけるのが面倒だから……」と装着をしなくなった方にこそ、この商品は自信をもっておすすめします!
洗濯する際は、トラッカー付きのアタッチメントを引っ張ってボタンから外すだけで、ウェアをそのまま洗濯ネットに入れて洗えます(アタッチメントを着けたままだとハンガーに吊るして保管できるのも便利です)。
「フルトラをもっとカジュアルに使いたい」という方々にとっては、これ以上ない最高の選択肢になるはずです。
圧倒的な「ゆるさ」をぜひ、体験してみてはどうでしょう!
関連リンク
ゆるとら販売ページ:https://shop.roox.jp/product/roxytrpte/
株式会社ROOX公式X(旧Twitter):https://x.com/roox_jp
投稿者プロフィール































