今年も色々ありましたね~。皆さんにとっては、どんな年でしたか?
2023年の間に流行ったメタバース・VR内の出来事について、みんなで振り返ってみましょう!
…という事で、先月末からバチャマガ独自にアンケートを取り、さらに『バーチャルマーケット2023リアルinシブハラ』の『メタバース流行語大賞』と合併して皆さんのお声を集めておりました。
たくさんのご回答ありがとうございました!
それらの回答(※1)をもとに、今年流行ったワードを一緒に振り返っていきましょう。上位にランクインした出来事はVR書道家すいほーさんにVR内で書道をしてもらいました。
どんなワードが1位に輝いたか、読みながら予想してみてください!
※1…Twitterでの投稿による独自調査+『バーチャルマーケット2023リアルinシブハラ』現地の投票の合算。同一の意味と思われる単語はまとめて統計しています。
目次
みんなが選んだメタバース・VRの思い出 8位から4位まで
読者・VketReal現地の皆さんから投票してもらったワード、8位から4位まではこちら。
8位 既婚人妻男性
『既婚人妻男性』は2023年5月頃、一部コミュニティ内でボイスチェンジャーを使用する、女性アバター利用者のとあるユーザーの挙動や語り口が人妻的だと何度か話題に挙がり、誰かが「既婚人妻男性じゃん」と面白がったのが始まりとされています。
多くの『既婚人妻男性』は昨今減少傾向にある結婚率の状況下においても、伴侶と暮らし家庭内での責任を全うする気概の持ち主であり、『既婚人妻男性』という一見酔狂的な属性を持ちながらも理性的なコミュニケーションを行うため、周囲から愛される存在である場合が多い、とのことです。(既婚人妻男性BAR関係者にご協力いただきました。)
7位 DPS
『DPS』はMMOやアクション等のゲームでは与ダメージ量測定の指標とされている「Damage Per Second」の略語である単語ですが、VRChat上においてこの単語が示すのは海外ユーザーが作成した機能拡張アセットのようです。
6位 バーチャル道頓堀
『バーチャル道頓堀』は、2022年3月30日に公開されたVRChatワールドです。コミュニティ「VRChat関西部」をはじめとしたユーザーたちの憩いの空間として存在しています。
今年このワールドが注目を集めた背景には、2023年9月14日に阪神タイガースがプロ野球セントラルリーグで達成した18年ぶりの「アレ」の存在があります。
「アレ」の大いなる喜びの表現として「道頓堀に飛び込む」という行動があるのですが、リアルでは危険性ゆえに禁止されています。
ですがバーチャルであれば、危険性を全て排した状態でこの祭りを楽しめる。
「アレ」が確定した瞬間に多くのユーザーが仮想の道頓堀へとその身を委ねていきました。
各地に散らばる阪神タイガースファンのユーザーたちが地域を超えて集って祝う、この愛溢れた空間は、その存在とメタバース・VRの可能性を界隈内外へと知らしめてくれていたことでしょう。
5位 サキュバス酒場
『サキュバス酒場』は2021年4月27日から開始した、VRChatで展開されるロールプレイング性の強いキャスト型店舗イベントです。
公式サイト:https://lumivrc.wixsite.com/succubusbarlilith
イベントのコンセプトは、男性を誘惑するために女性の姿で夢の中に現れる民間伝承における超常的存在の「サキュバス」です。
コンセプトの独自性とキャストの魅力によって絶大な支持を集め、あまりの人気ゆえにインスタンスが7つも立つようになり、キャスト総数は100名以上の大規模イベントとなりました。
リアルのBarベントにてコラボ接客が行われたり、
VRChat史上初であろう有料店舗イベントとなるなど、界隈外からも注目を集めています。
こちらのイベント『SUCCUBUS BAR LILITH Special Night』の開催は、
1月6日、13日、20日、27日 各回二部構成(21:30〜22:30)/(23:00〜24:00)となっております。
詳細はBabell公式サイトにて!https://gugenka.inc/babell#event
何の変哲もない平日の火曜日を特別なものにしたこちらのイベントに、今後も目が離せません。
4位 This is メタバース
昨年の上位ランキングにも「見てるかザッカーバーグ」がランクインしたように、何か印象的な事象が起きたときに「メタバースとはこういうものだ」と言いたくなる瞬間があるようです。
その表現の仕方は人それぞれですが、おそらくこの語を使用していた方が界隈の中で知名度が高く、注目されていたことから『This is メタバース』がランクインしたのだと推察されます。
3~1位の発表!ランクインしたワードをすいほーさんに書道してもらいました!
それでは3位~1位までを一緒に見ていきましょう。
ここからはVRChatの中で書道が出来るワールド『胡蝶庵』シリーズの制作を手掛けるすいほーさん(@suiho_shuji)にご協力いただき、ランクインしたワードをVRで書いてもらいました。
3位…2023年に誕生した、自由度高き新天地のVRSNS
3位にランクインしたワードは『Resonite』でした。
NeosVRの後継としてその開発チームが2023年10月7日にサービスを開始した、新しいVRSNSです。
NeosVRの魅力であった自由度の高さはそのままどころかさらに進化し、コミュニティの発展からユーザー体験を高めたり、助けとなるようなコンテンツが次々と展開されています。
ビジュアルプログラミング言語を有し、複数のユーザーがワールドに対してリアルタイムに手を加えることができることから、ユーザーがコラボレーションした創作物を残しておくこともできます。
サービス開始予告時点からかなり注目度が高く、あまりの自由度の高さに世界が変わった感覚すら覚える新天地『Resonite』
今後も成長を続けていくこのプラットフォーム、来年も要注目です!
2位…「バーチャル」の魅力を界隈外へと伝える「リアル」の取り組み
2位には『VketReal』がランクイン。
株式会社HIKKYが2023年7月29日、30日にベルサール秋葉原にて『バーチャルマーケット2023リアルinアキバ』を、同年12月16日、17日に渋谷・原宿の5会場をメインとした周遊型イベント『バーチャルマーケット2023リアルinシブハラ』を開催しました。
『VketReal』は、5周年を迎えたVketの運営がリアルに展開していくこれらの取り組みを総称した単語です。
一般の人にとってまだまだHMDの装着は高いハードルですが、これらを通り越したその「向こう側」にあるクリエイティブな魅力に触れてもらえるような機会を作るべく、
夏の『バーチャルマーケット2023リアルinアキバ』では現実側の人たちがブースに入って動くだけでVR側のユーザーと触れ合える『AvatarMeets』、
冬の『バーチャルマーケット2023リアルinシブハラ』ではVR側のユーザーがアバターのまま街を歩き回れる『Vketウォーク』などの先進的な施策を数々打ち出していきました。
コロナ禍やザッカーバーグ氏の「メタバース」発言に端を発するメタバースブームをきっかけとして注目を集めたVR業界。
5類引き下げによりリアル情勢は変化しつつありますが、株式会社HIKKYはその流れを乗りこなしバーチャル空間でこれまで培ってきた挑戦や熱狂をリアルへと進出させていきました。一過性のブームに終わらない本質的な魅力を発信していく取り組みに今後も期待が高まります。
【参考】
・4万人の来場者数を記録!リアル商品売上個数は8,000点以上!秋葉原の街全体を巻き込んだリアルメタバースイベント『バーチャルマーケット2023リアルinアキバ』開催レポート
・渋谷・原宿の2つの街を5万人が周遊!『バーチャルマーケット2023リアルinシブハラ』開催レポート
・Vket5周年の「これまで」とVketRealにたどり着いた「これから」について語る(note)
1位…数多のユーザーの心を掴み、フィギュア化で界隈外に進出する「ちいさくてかわいいいきもの」
2023年VR流行語大賞、栄えある1位は『まめひなた』です!!!
販売開始前の注目度の高さに加えて、ほっこりするようなホームビデオ調のPVも多くのユーザーの心を鷲掴みにしました。
大規模なイベントなどに行くとだいたい数名ほどその改変アバターが現地にいるであろう『まめひなた』。
その人気もあってか、BOOTHでは記事執筆時点で12988いいねが付き、約745点(※2)もの対応衣装・アセット等のまめひなた用アイテムが販売されています。
※2…タグ付けされたかつ、かめ山さんが観測し対応アイテムリストを作成できた範囲内の数値です。
また、2024年7月にフィギュアメーカーの株式会社グッドスマイルカンパニーよりデフォルメフィギュア「ねんどろいど」となり販売が行われる(※3)ことが決まりました。
※3…現在予約受付中。 2024年1月17日(水)21:00まで
この1年は常にその存在が側にあり、「ねんどろいど」公式の製品ラインナップに乗るという快挙を果たした初のオリジナル3Dモデル『まめひなた』。
その愛くるしさはきっと、界隈の内外に渡って癒しを届けてくれるでしょう。
上位に入賞した3語の掛け軸を配布します!
今回もtakamiさんご協力のもと、『2023年VR流行語大賞』の上位3語がワールドに設置できる掛け軸になりました!
こちらバーチャルライフマガジン公式BOOTHショップにて配布しております!
ぜひぜひご利用ください!
takamiさん:@takami_takamura
VRCアイドルグループ『ティグリスタ』の運営や、演劇方面でも『マクベス夫人(VRマクベス)』『パック(VR真夏の夜の夢)』の主演を演じるなど活躍の幅を広げている傍ら、
BOOTHショップ『おはなやさん』にて衣装・アクセサリーの制作・販売も行っている。
良いお年を!!
たくさんの出来事があった2023年。
今年も様々な変化が起こりましたが、VRの技術や事業展開は日進月歩で進んでいます。
来年もまたきっと予想もしないようなワクワクする出来事が起こるはず。
来年もみんなと一緒に楽しく過ごせますように…!
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すいほーさん:@suiho_shuji
書道ワールド『胡蝶庵』シリーズを制作するクリエイター。小学生の時から習字を続けており、バーチャル空間に転生した今現在もVRで書の道を究め続けている。