2021年4月14日(水)にVRChat運営からいくつかの大きなアップデートが発表されました。
アバターに触れるようになったり、メニュー画面の日本語(各国語)対応、クリエイターがVRChat内で収益化出来るシステムのリリースなどが予定されているそうです。
目次
クリエイターの収益化
現在、VRChatでは世界中からたくさんのユーザーがクリエイト活動を楽しんでいます。
以前よりVRChat運営は『クリエイターを支援するシステムを開発したい』と述べていましたが、今回の発表で具体的な施策が発表されました。
“推し”のクリエイターをサポート出来る『ユーザーサブスクリプション』
クリエイターを支援する仕組みの第一歩として『ユーザーサブスクリプション』システムが導入されます。
これはユーザーがクリエイター個人に直接支援を出来るサービスとなっています。
これにより、ワールドクリエイター、アバタークリエイター、イベンター、エンターテイナーなど、幅広いクリエイターの活動をサポートする事が出来ます。
また、クリエイターはサブスクリプションによって、下記のようなサービスを支援者に提供する事が出来るようになります。
・支援してくれているユーザーに対し、特別なライブやコンサート・イベントを招待できる
・支援してくれているユーザーに、クリエイターの制作した特別なアバターやギミックを提供することができる
この他にもクリエイターを支援する施策として、アバターマーケットプレースや投げ銭システム、ワールド内の販売システムの実装も考えているそうです。
アバターが触れるようになる!『おさわりギミック』
アバターとアバターが干渉できるようになります。
これまでは他人のアバターを触ろうとしてもすり抜けてしまいましたが、アバターの干渉機能により、他ユーザーを触ることができます。
つまりユーザー同士で押し相撲が出来るという事…!
他にも髪を梳いてあげたり、手を取って握手したり、これまで実現出来なかったリアルなコミュニケーションを楽しめそうです。
また、この『アバター干渉機能』は個別に設定が出来るようです。
知らない人にビンタされたくない人は機能をOFFに出来るので安心ですね。
VRCオリジナルダイナミックボーンも配布
これまでアバターの髪の毛を揺らしたり、スカートを揺らしたりしたい場合、別途有料で『dynamic bone』を買わなければいけませんでした。
ですが、今後はVRChat公式から『dynamic bone』に代わるアイテム『Physics Bones(仮)』が配布されるそうです。
使い方や設定は『dynamic bone』と似ていますが、『Physics Bones(仮)』は『dynamic bone』に比べ、シーンがフレーム毎5ms、PBなら0.45msと10倍速くなっています。
Questにも対応
『Physics Bones(仮)』はVRChatで動かすために、物理演算をゼロから作り直したもののようです。
今後さらに最適化し、Oculus Questでの対応も検討しているそうです。
各国のサーバー追加・言語対応
現在VRChatは米国のサーバー経由してサービスが提供されていますが、米国から離れた地域・国ではユーザーの声や動きにどうしても遅延が発生してしまいます。
これらの問題を解決するために、日本を含む各国を中継するサーバーを追加する予定だそうです。
これにより、ユーザー同士の会話をスムーズに楽しむことが出来たり、音楽やダンスなどのパフォーマンスも遅延が少なく行えることが期待されます。
また、VRChatのメニュー画面などのUIに関しても、各言語に対応したものを製作予定との事です。
VRChat内でセーブ機能が追加!
VRChat内にセーブ機能が追加されます。
これによりワールド内のゲームのハイスコアが記録されたり、プレイヤーごとにゲームのデータが保存できるようになります。
大型のゲームワールドを途中離脱しても、続きから遊べるようになるのは嬉しいですね。
他にも新しい取り組みが盛りだくさん
そのほか、新たなUIの実装や、グループ機能、ワールドを短時間で作るイベントシリーズ【World Jam】など、新しい取り組みが盛りだくさん。
VRChatは現在利用ユーザー数がかなり増えており、先週末は同時接続数45200人と過去最多に。そして先々週の週末も利用ユーザー数の新記録を更新したそうです。
今現在でも急成長を見せているVRChat。
今回発表されたアップデートが実装される事により、VRChatがさらにエンターテイメント性の高いプラットフォームとなる事が期待されます。