【Oculus Questユーザー向けクロスプラットフォームカフェ】土曜の夜はみんなで「Cafe Q」

みなさんこんばんは、Saguziです。
今回はVRChatに慣れてきた初心者の方向けにイベントのご紹介を致します。


Questユーザー向けクロスプラットフォームカフェ「Cafe Q」

当イベントは「毎週土曜日 21時54分から」おおよそ30分程度、開催しております。
Oculus Questはバッテリーが2~3時間しか持たないということを前提にした開催時間となっております。

また、なるべくQuestユーザーに配慮したワールド作りとイベント進行を心がけております。

例えばオクルージョンカリングの設定をしっかり行いドローコール削減の徹底、Unlit/Textureなどなるべく処理の軽いシェーダーを使いテクスチャの圧縮を高めるなどワールドの軽量化に努めています。

インスタンスの上限は30名に設定されていますが、Questでは10名~15名が処理能力の限界であり、インスタンス分けの基準も15名に設定しています。


初心者でも参加ハードルが低い「パブリックインスタンス」

当イベントは「水曜21時はクエ集で駄弁ろう」に次ぐ「パブリックインスタンスイベント」であり、初心者の方でも気軽に参加できる仕様となっております。

他のイベントでは「主催やスタッフにフレンドを飛ばし」「当日スタッフにJoinする」という形式が殆どであり、初心者の方には少しハードルが高いように感じます。

特定の趣味趣向やアバターに合致するイベントであれば参加しやすいかもしれません。
それ以外にも「Questラジオ体操」「今日も一日生き延びてえらい集会」など、初心者でもハードルが低く参加しやすいイベントは幾つか開催されています。

そんな中で、自分もQuest向けのイベントを開催したいと考え「何を強みにすれば他のイベントとの差異化を図れるのだろうか」と悩んだ結果が「カフェ」でした。


オープンテラスでカフェを楽しむ

「Cafe Q」のポスター。上部の背景がワールドのスナップショットです。

実は自分がこのカフェ構想を練る少し前に、番台漆さんが「ビールシステム」と「コーヒー・緑茶・紅茶3種飲み物システムセット」の販売を開始しました。

これを実装してQuestにも対応させることが出来たら少しは話題になるかな?と考え、試行錯誤の末に無事Questでも動作することが可能になりました。

さらに「QvPen」というワールド上にペンで文字や絵を描けるシステムもあり、こちらもQuestに対応させてQuestでも見たり描いたりすることが可能です。

また、ワールド全体で「QuestとPCで同じシェーダーを使っている」ので、見え方もほぼ一緒です。


Questユーザでもスタッフができる

前述の通りイベントの開催時間は30分程度(36分間)です。またインスタンス分けも処理の逼迫しない15名以内から行うため「Questユーザでもイベントスタッフが出来ます」。

実際にQuestでイベントスタッフとして運営を手伝っている方も居ます。

「Questユーザはイベントに参加するだけ」という固定観念を払拭し、どのプラットフォームでも別け隔てなく参加できるイベントでありたいと思います。

またスタッフは全ての開店日に参加する必要はなく、参加したい日に・好きな日だけに参加することが可能です。
店主も別のイベントやリアル側の事情があって参加することが出来ない日が間々ありますのでご安心下さい。


さいごに

もしこの記事を読んで「参加したいな」と少しでも思ったなら、ぜひ来て下さい。
淹れたてコーヒー、温かいお茶、冷えたビールであなたをおもてなし致します。

公式Twitter


蛇足:技術的なこととか

もしこの記事を読んで「真似したい」と思った方のために、少しだけQuest対応のヒントを置いておきます。
Quest対応の原則として「透過処理をしない」を守っていればある程度の対応が可能です。

注水システムのQuest対応について

番台漆さんが販売している「ビールシステム」「コーヒー・緑茶・紅茶3種飲み物システムセット」では「パーティクルがコライダーに衝突すると注ぐ」というシステムになっています。

この「パーティクル」の表現に「透過シェーダー(Unlit/Transparent)」が使われているので、これを「Unlit/Texure」などの透過処理をしないシェーダーに置き換えます。
可能であればパーティクルの画像も塗りつぶしてあげると見栄えが良くなります。

また、「コーヒーポット」「ビールグラス」や「瓶ビール」にも透過シェーダーが使われているのでこれらも透過処理をしないシェーダーに置き換えます。

左の画像は「ビールグラス」「瓶ビール」を透過シェーダーから透過処理をしないシェーダーに置き換えたもの。
見た目は若干損なわれるがあまり気になりません。

QvPenのQuest対応について

「QvPen」のQuest対応は完全ではなく、また正確な対処法かどうか不明瞭です。

Hierarchy側の「QvPenSet>QvPen>QvPen (n)」の「Width」を0から0.01に変更します。
※nは0から13の14本すべて

Assets側の「QvPen>Material>Ink」にあるマテリアルを全て「Unlit/Color」に変更します。

その他ペン本体のマテリアルなどをUnlit/Textureなど軽量なシェーダーに変更してもOKです。

その他、「この部分はどうしてるの?」のような質問もTwitterで受け付けておりますので可能な範囲でお答え致します。

それでは、最後までご覧いただきありがとございました。

投稿者プロフィール

Saguzi
Saguzi緑色が大好きな狐か鳥の人。
前世ではキツネオンリーイベントの主催などをやっておりましたが、VR堕ちして緑色のハーピーになりました。よろしくお願いします。
「VRChat初心者向けガイド(https://vrc.wiki/)」というVRChatを始めるためのガイドサイトも公開していますのでよろしくお願いいたします。