2024年8月29日、メタバースプラットフォーム『cluster』のクラスター株式会社は、『Cluster Conference 2024』を開催し、今後の大規模なアップデート内容について発表を行いました。
目次
『バーチャル経済圏のインフラを作る』を目指して突き進むcluster
「バーチャルの世界が楽しい」冒頭でそう述べた、代表取締役CEOの加藤直人氏。そしてこう続けます。楽しいだけではダメだと。
創造力と感謝の気持ちが交換されることで、価値が生まれるのがclusterの世界。これが連鎖していくことで、経済圏が生まれ、全てのユーザーが豊かになっていきます。
clusterは全てのユーザーが精神的にも、経済的にも豊かになることを目指していますが、その鍵になるのが大きく3つあります。WORLD、AVATAR、EVENTです。
WORLD
ワールドの収益化
今までclusterはワールド自体に収益化の仕組みはありませんでした。今回の発表ではそこが改善。ワールド内の課金機能が実装されます!
ワールド内でガチャガチャを回す、凄い演出が見られるなど、発想は自由。クリエイターキットを使い、スクリプトを書く必要がありますが、事前審査はありません。なんと当日(8月29日)から機能が解禁されます!
UIのアップデート
インタラクティブなUIをより自由につくることができるアップデートも。よりワールド作成の幅が広がります。
セーブ機能の強化
柔軟に使いやすくする機能や、ワールドを横断してセーブが可能になるようになります。スタンプラリーなどのギミック作成も可能に!
その他のお知らせ
細かいながらも多くの機能が順次リリースされていきます。
ワールド説明動画への対応:YouTubeにアップロードした動画を、ワールド紹介に設定できるようになります。9月2日にリリース予定。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)製作体験の向上:Unityの一部コンポーネントを触れるようになったり、簡単なワールド制作が出来るSlash Commandsの機能拡大、マルチプレイのデバッグ機能、テスト用スペースにユーザー招待、ownerの改善、イベントロールの取得APIなど……
AVATAR
ワールド内アバター販売機能!
ワールド内でアバターを商品登録して、ディスプレイすることが可能になりました。アクセサリーやクラフトアイテムと同じように、即購入が可能です。さらに、プロフィールの中に、アバター商品が表示されるようになります。
アクセサリー購入も簡単に
プロフィールからアクセサリーの購入も可能になります。他の方が身に着けているアクセサリーの購入が容易に。
VRM1.0にも対応!
アバター販売に先駆けて、VRM1.0に対応します。アバターの制限も更新!
コーデ保存機能!
clusterではアクセサリーを付けてコーディネートすることが可能ですが、アバターを変えるとリセットされてしまいます。お気に入りのアバターとアクセサリーを保存して、いつでもお気に入りのセットを使うことができます。
EVENT
UIがリニューアル!
clusterの長年の改修により様々なUIが散らばっており、視認性が悪い時もありました。UIがリニューアルし、使いやすく。デスクトップ版の場合は、ショートカットキーにも対応します。エモートにお気に入り機能も実装されて使用が簡単になりました。
VRサブ音声対応
マイクとは別の音声出力を可能にするサブ音声機能がVRにも対応。音楽イベントなどで使用されている機能がより使いやすくなりました。
『Vアイテム』も名前を変えてリニューアル
『Vアイテム』はclusterのイベントを支える機能ですが、種類の少なさや、説明のなさなど問題を抱えていました。今回は、『ギフト』へ名前を変えて、大幅リニューアル!より分かりやすく使いやすいものに進化します。
イベントが探しやすく、開催の様子も分かりやすく
イベントの開催数も膨大になっており、目当ての物を見つけるのが難しくなってきています。そこで、イベントのタグや状態(開催中や開催日など)でフィルタリングが出来るように。
さらに、イベント開催中のコメントも見えるようになり、状況が分かりやすくなりました。
Cluster Live Music Clubが準備中。
有料チケット機能が使えるライブハウス空間『Cluster Live Music Club』が準備中。誰でも気軽にライブが可能になるサービスが登場予定です。
その他のお知らせ
昨年のカンファレンスで設立が発表された、『クラスタークリエイタージョブズ株式会社』も1周年。案件数や取引金額の発表がありました。
One More Thing…
Appleの発表でおなじみなフレーズ「One More Thing…」。Apple Vision Proが発表された際も使われるなど、Appleファンにはおなじみな用語です。
このフレーズが今回のカンファレンスで使用されました。そして発表されたのは、ダッシュボードでワールドの訪問者数の推移などが分かるクリエイター向け機能『Cluster Studio』。ワールドの作成やアップデートに役立つ情報が得られます。
そしてさらに「One More Thing…」の重ね掛けです。そんなのってありなんですか……!?
今回の発表では収益に関するものも多くありました。しかし今までのclusterでは営利利用が認められていませんでした。
そこで……
個人は原則確認なしで営利利用が可能に!
個人事業主や非営利団体も個人として扱われます。ガイドラインもありますので、そちらも要チェックです!
今回も発表盛りだくさんで、ますます発展していくcluster。今後も楽しみですね!