VRダンスの3つのメリットが明らかに! VRダンスイベント「みんなで踊ろうメタバースデイ」アーカイブ&ダンス振付動画を無償公開

みんなでVRで踊ってメタバースで健康になってみませんか? プロダンサーと医療者監修のVRダンスイベント「みんなで踊ろうメタバースデイ」が5/5に開催され、多数のVR住人で盛り上がり、メタバースの健康促進への活用の可能性が改めて浮かび上がりました。今回、実際に開催してわかったVRダンスの「3つのメリット」をまとめました。イベントの配信アーカイブとVRダンスの振付動画も公開したので、ぜひ実際にVRダンスの世界に挑戦してみてください。

VRダンスイベント「みんなで踊ろうメタバースデイ」

バーチャル空間の活用を目的とした『ダンスフィットネス集会』を手掛ける、医療メタバースエバンジェリストのうぇあ(メタバース医療協創ラボ代表)は、『バーチャル美少女ねむ』(メタバース文化エバンジェリスト:作家、Vtuber)の協力の元、ダンスイベント「みんなで踊ろうメタバースデイ」を、2024年5月5日(日)に開催しました。

【Youtube LIVE】
URL:https://www.youtube.com/live/lrdAakh_wWg?si=kAlIqi2DrWjUdoWw

また、イベントで用いたダンスレッスン動画を特別に公開。

講師を務めた『KANAME』はTwiceのドームツアーや、Kis-My-Ft2のライブでのバックダンサー経歴、モーションキャプチャーのモデルとして活躍した実績もあるVRダンサーです。

背景

メタバースの活用については、医療福祉分野でも大きく注目されています。
特に「市民向け健康体操教室」のような、予防分野での取り組みは重要とされています。しかしながら社会課題に対する有用性を「実証」している医療者は、まだ殆ど居ません。

そこで今回、メタバースを活用した健康促進を目的としたイベントを行い、世界中の人とダンスを通じて交流し、身体的、精神的な効果を検証しました。

VRダンスの3つのメリット

①可愛いアバターの姿でポーズを決めるのが楽しい!

メタバースの世界ではコントローラーの操作だけで移動が出来てしまうため、人によっては運動不足になりがちです。座った状態のままつねにフワフワ浮いているような人も少なくありません。言ってみれば無重力空間で過ごしている宇宙飛行士のようなもので、長時間メタバースで過ごす場合は意識的に運動を取り入れた方がよさそうです。
VRダンスでは、「可愛い」「かっこいい」自分の理想のアバターの姿で踊ることができるので、ポーズを決めるのが非常に楽しくなります。アバターに拘りのあるVRの住人にとって、身体を動かす大きなモチベーションになるのではないでしょうか。

先行研究でも、仮想空間でのエクササイズは「運動量の増加」に加えて「精神的な充足度を高める」効果があるとされており、心身双方に効果的なのではないかとされています。

②フルトラならリアル全身運動できる!

今回のイベントでは、VRで3点トラッキング(ゴーグルと左右のコントローラーのみ)で参加した方、VRでフルトラ(腰や足にトラッカーを付けて全身を動かす技術)で参加した方、PC画面の前で踊る形で参加した方と、それぞれ思い思いの方法で仮想空間に集まりダンスを行いました。
特にフルトラで全身の動きをアバターと連動した場合は、家にいながらにして身体全体を使ったダンスパフォーマンスを楽しむことができます。

③メタバースなら皆で時空を超えて集まってダンス練習できる!

運動が続きずらい一番の原因は、やはり一緒に運動をする仲間を見つける難しさにあるのではないでしょうか。
メタバースであればVRゴーグルを被るだけで瞬時に同じ場所に集まることができますし、同じ空間を共有することで仲間と一体感を感じやすいです。VRダンスは現在一大カルチャーとなっており、様々なタイプのイベントが行われています。
筆者がスイスの人類学者リュドミラ・ブレディキナと共同で実施した「ソーシャルVRライフスタイル調査2023」では、回答したソーシャルVR住人約2,000名のうち、「よく参加するコミュニティやイベント」に「ダンス・運動関連」を挙げていた方の割合はVRChatの場合20%、clusterの場合23%に上りました。地域別では、特に北米において37%と、非常に高いダンス・運動への関心が伺えました。

詳細は『バーチャル美少女ねむ』のnote記事に記載されています。
note記事:VRダンスの”3つのメリット”とは!?【みんなで踊ろうメタバースデイ】
【URL】https://note.com/nemchan_nel/n/n7f0369e42083

今後の展望

今回、イベント後にアンケート調査を行い、身体的な変化以上に「運動継続意欲の向上」や「幸福度の増加」のような精神的充足に関する項目に期待が寄せられました。

継続的な開催によって、心身やアイデンティティへ変化を及ぼし得るか、引き続き調査を行い、今後は学術発表へ進めていきます。

まだ機材面でのハードルは高いですが、VRダンスの振付動画も公開したので、実際にVRダンスに挑戦してみてください。

●使用楽曲:「メタバースデイ」
バーチャル美少女ねむオリジナル曲


●主催:ダンスフィットネス集会

出演者プロフィール

バーチャル美少女ねむ(VTuber、作家)

黎明期のメタバースに生きる”原住民”にしてその可能性を伝えるメタバース文化エバンジェリスト。「バーチャルでなりたい自分になる」をテーマに2017年から美少女アイドルとして活動している自称・世界最古の個人系VTuber。著書『メタバース進化論(技術評論社)』で「ITエンジニア本大賞2023」ビジネス書部門”大賞”を受賞。国連「IGF京都2023」登壇。MoguLive VTuber Award 2023では「今年最も輝いたVTuber」に選出された。
・Twitter : https://twitter.com/nemchan_nel
・YouTube : https://www.youtube.com/nemchan_nel

うぇあ@医療メタバースエバンジェリスト(理学療法士)

服を着替えるように、色んな自分に出会って欲しいと言う想いから「うぇあ」と言うハンドルネームでメタバースイベントを開催している。2022年4月にオンライン学術団体のメタバース医療協創大学を発足する。2023年10月21日Clusuterにて行った『メタバース医学会』では、メタバース内の有識者に協力頂き1600名を動員。2024年よりメタバースを活用した健康促進について実証実験と研究を開始する。
・Twitter : https://twitter.com/Go22482036
・note : https://note.com/calm_roses440/n/ne8b71a1367c7

KANAME(ダンサー、モーションキャプチャーモデル)

「Twice Dome Tour 2018」、「欅坂46 欅共和国 2018」、パラリンピック1周年記念イベントにダンサーとして出演。Kis-my-Ft2「A10TION」にはMVにも出演した経歴をもつプロダンサー。ダンスレッスン講師の経験や、3Dモデルのモーションキャプチャーモデルの経験もあり。2024年4月にバーチャルダンサー講師としてClusterで活動を開始。
・YouTube :https://youtu.be/g1Ynw3r7EuU?si=cFPJnl83DpajUIpY

■イベント協力

●カメしょう(バーチャルカメラマン:撮影)
・Twitter: https://twitter.com/cameshow_eth

●Yukimalo(Vtuber:MC)
・Twitter: https://twitter.com/yukimaloV

引用元:value press