ガスマスクみたいな見た目のVR HMD。
両眼4320×2160の高解像度にフェイストラッキング、フルフィンガートラッキング、追加デバイスで無線フルトラッキングも出来るっていう超すごいVRデバイスが販売されるらしい!
しかもお値段449ドル!(5万円以下くらい)
…けどこんなすごいVR機器、本当に発売されるのか?
突如として現れた謎のVR HMD、ちょっと怪しい雰囲気漂うこちらの機材を海外のおともだちのコメントも交えて見ていくことにしよう。
謎のVR機器、DecaGear
VRChatをはじめとしたマルチプレイのVRゲームを想定して開発されたというVR HMD、『DecaGear』
どうやらMegadodo gamesというシンガポールの会社が開発しているVR機器のようです。
『DecaGear』の公式サイトには以下のように説明が書かれています。
DecaGear1はVRChat、Pavlov、Star Trekなどのマルチプレイヤーゲームを考慮して作られています。
フェイシャルトラッキングとすべての指の圧力センサー、腰トラッキング機能でVRにおける深い没入体験と幅広い感情表現が出来ます。
SteamVRネイティブ対応でフルハンドトラッキング、インサイドアウト方式 で追加デバイスのトラッカーで腰の動きもトラッキングできちゃう。
追加バッテリーでワイヤレスで動かすことも可能なんだとか。
『DecaGear』公式youtubeチャンネルにはモデルの女性が口や目を動かして『どう?カンペキにトラッキングできてるでしょ?』ってな感じでデモプレイをしている様子が公開されています。
VRChatを想定された作り…?VRChat運営Pillの反応は…?
公式サイトの一文には『VRChatなどのマルチプレイヤーゲームを考慮して・・・』と書かれていますが、それに対してVRChat運営のPill氏は寝耳に水と言った感じで『やったぜwついにVR機器メーカーがVRChat用のHMDを作ってくれたぜw』と冗談交じりにツイート。
だけど特にこちらの会社に協賛しているという訳ではなく、その後のツイートでは
Good time to point out all tweets are my own etc etc and I’m not endorsing this product. It’s a pure shitpost.
— VRPill #blacklivesmatter (@vrpill) October 22, 2020
『いい機会だから伝えておくけど僕のツイートは個人の意見だぜ、このプロダクトを推奨してるわけじゃないぜ、ただのチラ裏だから。』
と弁明。
予約に10ドル、海外のおともだちの反応は…?
さて、こちらの『Deca Gear』
発売は2021年5月を予定していて、絶賛予約受付中とのこと。
…ただし予約には前金10ドルを支払う必要があります。
そんな中海外のプレイヤーの間では『なんか怪しくね・・・?』という意見が多数上げられています。
『Deca Gear』公式youtubeチャンネルの動画のコメント欄には
…と疑いの声が。
他にも『Deca Gear』の販売元の住所を検索した所、タイのバンコクの大型マンションだったことや、公式サイトに未完成な部分が目立つこと、Twitterは昨月開設されたばかりで、開発の模様がうかがえない事、だいいち発表されている製品の内容に対して機材が異常に安価である事も疑問点が残ります。
予約に前金が必要な製品はベンチャー企業製品にままある事ですが(ハッシュミーとかそうだったしね。)本当にこの値段で発表されている通りのスペックのVR機材が出来上がるのかどうかは正直懐疑的…。
好奇心旺盛な方は『俺が真相を確かめてやるぜ!!』と予約に踏み切っているようですが、現段階ではなんとも言い難いのでとりあえず様子見…といったところが無難なようです。
…それにしてもスペックだけ見ればとても魅力的なデバイスには間違いないですし、近い将来これくらいのスペックのVR機器が手ごろな値段で手に入る日もそう遠くないのかも。
ん~~、でもそこまで夢を語るならサングラス型の薄いVR機器とか、いっそのことコンタクトレンズ型のVRデバイスとか出てきてほしいよね。
あ~、はやくSF小説みたいなサイバー世界になって仮想世界に住めたらいいな~~。
『気を付けろよ、デモ動画の女性はゲームの中のキャラクターと同期してない。時々アバターの動きが早かったり、人の動きが早かったりする。詐欺の可能性あるぞ。』
『Megadodo gamesのこと調べたけど2018年に設立された会社みたい。会社はシンガポールにあって9人の社員がいるみたいだけどみんな違う国に住んでる。
Megadodo gamesなるものの会社の履歴も確認できないし…』
『これは入念に仕上げた詐欺のように見えるね、俺には。わかるだろ?甘い言葉に騙されるなって』